最近気になること。このところ冬のような冷え込みの日もあるものの、いまだにカメムシがうろうろしている。きょうも玄関のガラス戸あたりを動き回っていた。
越冬の準備のため、しかるべき「すきま」が家屋にないかウロウロとしているのだろう。よく考えると、カメムシとはよく「対話」をしていると感じるときがある。それは、踏まぬよう、踏まれぬようと互いに気遣う関係性でもある。「カメムシ君よ、ちょっと臭いよ」、「アンタかて私を踏んだやろ」、「そらすまんかったな。これから気つけるわ…」
中でもよく見かけるのがクサギカメムシ。体長13㍉から18㍉。臭木(クサギ)につくカメムシとして知られ、果樹類・豆類・野菜類を吸汁するなど食性は幅広い。体色は暗褐色で、不規則な小斑点があり、ポピュラーな種類。暖地では年2回産卵。越冬場所を求めて屋内に集団で侵入する(※アース製薬公式サイト「害虫なるほど知恵袋」より、写真も)。
それにしても、ことしはカメムシのことが話題になる。先日、能登半島の中ほどにある神社のイベントに出かけた。すると、壁や窓ガラス、畳などあちらこちらにいた。畳をほうきで掃いても次々と出没する。神社の宮司は「例年の数倍以上いる。踏まないように気をつけてください」と呼びかけていた。農業被害も予想されることから、石川県農業試験場は、夏場にイネの害虫である斑点米カメムシの大量に発生するとして注意報を出したほどだ(7月6日付)。
ただ、最近思うことだが、人は虫に敏感になりすぎているのではないだろうか。とくに、家の中に虫がいてはいけない、という風潮だ。ゴキブリを捕獲するためにあちこちに粘着性のある虫取り箱を仕掛け、ダニを駆除するために浴びるほどの殺虫剤をまいている。虫さえいなければ清潔だと思っている。その結果、虫嫌いの子どもたちが家庭内で培養されているのではないか。このテーマに結論は出ない。ただ、あまりヒステリックにならないように、そんなことを考えたりした。
⇒18日(土)夜・金沢の天気 あめ
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