先日から悪戦苦闘していたTOMIXのコキに付属している反射板の塗装ですが、密かに新たな手法の開発を行っており、その目処が立ったため、EF80を購入した際、実は反射板用の塗料としてタミヤカラーのレッド(X-7)も購入してみました。
新たな手法とはズバリ爪楊枝です。以前に爪楊枝で余計な部分をふき取ったことを記しましたが、そこからヒントを得ました。
前回のイメージ 新たなツール「爪楊枝」
爪楊枝 の先端部の適当な位置をニッパで切り落とします。先端部は徐々に細くなっていくので、任意の位置で切断すれば、直径の異なる円形を用意することができます。
力を入れて切断するため、形状がやや楕円形になってしまうため、ツメで形を円形に整えます。
先端部をニッパで切断 切断直後の断面
円形になるようにツメで整えた様子
さて、「何をするか」です。下図をご覧下さい。切断した先端の円の部分が、反射板の○部分よりも一回り小さい程度になるようにします。小さすぎてもピッタリでも具合が悪いので、失敗したらもう一度切り直すか、切りすぎた場合は新しい爪楊枝で再度切断します。
爪楊枝の直径< 反射板の直径
これで下準備は完了です。反射板の塗装ですが、ガンダムカラーで縁を銀色にマスキング無しで着色していきます。多少円内にはみ出てもかまいません。乾いたところで、爪楊枝の登場です。円形にした先端を、ほんの少しタミヤカラーに浸します。コツがいるのですが、少なくても多すぎても上手くいきません。
ガンダムカラーでの縁塗り 爪楊枝の先端にカラーをのせた様子
この状態で(写真がありませんが)スタンプのように 反射板の赤い円内に真上から爪楊枝にのせたカラーを差します。静かに「接触」させるようにします。押し当てる必要はありません。カラーは液体ですので、反射板に近接すると、表面張力により自然と反射板上に吸い寄せられ、等円状にカラーが拡散していきます。カラーの量が少ないと上手く拡がりませんし、多いと溢れてしまいます。コツが必要ですので、使わない部品を使って練習してみるとコツがつかめるかと思われます。
縁取った円盤に色を差すイメージ 実際に色を差した様子
こうすれば、ほぼ真円状に赤で着色できますし、はみ出た銀色も赤で上塗りすることができます。乾いたら、爪楊枝を使って修正していきます。この時、縁に赤がのっても無視します。最後の仕上げで調整します。
赤色の塗装が完成したら、ニッパで再び爪楊枝の先を切断します。今度は先を「マイナスドライバー」のような形状にします。赤と同じようにガンダムカラーの銀色を先端にのせます。先端の形状を上手く利用して、縁へ静かに色をのせていきます。もし、円内に銀色が入ってしまったら、爪楊枝の先をニッパで切り落とせば、赤の色差しに使うことができます。ニッパで切断するときはゴミ箱の中で行うと切断した部分を拾う手間が省けます。
仕上げで銀を再び差したところ 完成した反射板
かなり簡単にマスキング無しで反射板の赤を塗装できると思われます。また、準備するのも爪楊枝1本と150円のタミヤカラーだけです。
折角なのでKATOのタキに反射板を取り付けてみました。位置などは適当です。実車と異なるかと思われますが、まあそこはご愛敬です。
塗装した反射板を取り付けたKATOタキ1000
まだまだですが、それなりに雰囲気は出ていると思われます。
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今回のタイトルはズバリ「EF80」にしました。KATOの機関車の新規購入は「EF64 1000番台 JR貨物新更新色」以来久しぶりなのですが、今回EF80を購入してかなり構成がユーザーフレンドリーになっていることに驚かされました。この間に何種類かの製品が発売になっているので、「今さら何を」と思われるかもしれませんが、小生なりの感想を記してみます。
今回EF80に添付されていたのは、ナックルカプラーとナンバープレートのみでした。取り付け部品が少ないので、ちょっと物足りなさを感じましたが、実際に作業をしてみると、作業性の良さに満足感で満たされました。
まずはナンバープレートからです。同じようなパーツが2種類入っていますが、ランナー側面に「SIDE」、「FRONT」と刻印がしてあり、間違えたり取扱説明書で確認しなくても済むように配慮されています。
また、ナンバープレートも骸骨のような感じですが、指で簡単に折り曲げることができ、車体にはめ込めば、バリも隠れる構造なので、工具で慎重に切り離さなくても大丈夫な設計になっています。C62のナンバープレートもこんな感じだったかもしれません。
車体にはめ込んでみました。ちょっときつい感じもしましたが、指で押し込めばパチンとはまります。接着の必要もありませんし、近接撮影だと線が浮かんでしまいますが、肉眼ではナンバープレートとの境界線がほとんど目立ちません。非常に簡単でしかも綺麗です。
ナンバープレートを取り付けた状態
次に片側だけアーノルドカプラーをナックルカプラーに交換してみました。以前は交換にやや苦労した車両もありましたが、EF80は本当にワンタッチ(?!)で交換することが可能です。指
アーノルドカプラー ナックルカプラー
排障器の取り外しの様子 ナックルカプラーを取り付けた様子
これで、全てです。
文章にすると、かなり味気ない感じですが、誰でも簡単に間違うことなく取り付けや交換ができるように設計がされている、と作業をしながら感心しました。
一つ一つ部品を取り付けていく作業も面白いと思うのですが、中には苦手な人もいるかと思われます。購入した機関車のナンバーを選ぶだけでも、どれにしようかと迷うものです。
やっとの思いで選択したナンバーを取り付けて、直ぐに走らせることができれば、手にした満足感を大いに味わえるのではないでしょうか。
個人的にはもう少し部品の取り付けを楽しみたいと思いましたが、製品の完成度が高いだけに、納得がいく一台となりました。
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