以前にTOMIXC57-135号機のKATOナックルカプラー化に挑戦してみましたが、連結させると連結器間に段差が生じる結果となってしまいました(下図参照)。しかし、このままの状態で本線を走行させても、途中で自然開放や脱線・脱輪等もせず、特に問題は起きていません。しかし、もう少し見た目をよくしようと思い、今回TOMIXC57-135号機KATOナックルカプラーの改良を行ってみました。
ナックルカプラーによる連結の様子 連結器の様子
連結器間の段差を解消するには、カプラーの位置を今よりも低くすれば解決できると考え、ナックルカプラー自体の高さ(厚さ)を低く(薄く)する方法を検討しました。
C57-135号機に用いているのはKATOかもめ用ナックルカプラーです。
KATOかもめ用ナックルカプラー
このカプラーパーツは2つの部品で構成されています。そこで、下図の左側の部品の一部分を切り落とし、全体の高さを低くすることにしました。上手く撮影できなかったので、どこの部位か判りにくいかと思われますが、そのまま読み流してください。
KATOかもめ用ナックルカプラーを分解したところ
根本の部分のフタになっているところを切り落とす
切り落としたフタの部分
フタを切り落とす前 フタを切り落とした後
切り落としたら、2つの部品を元のようにあわせれば一応完成です。ここまで判りにくかったと思われますが、下の2枚の写真を比較していただけば、具体的な場所がお分かり頂けるかと思われます。下左図の赤丸の部分だけをニッパを使い、切り落としました。非常に狭い場所なので、切り取るというより「もぎ取った」という方が正確かもしれません。
フタを切り落とす前 フタを切り落とした後
真上からの写真です。赤い四角の部分-フタ-を取り除きました。この状態で一度カプラーポケットに戻します。フタの切り取りが浅いとカプラーの首が左右に振れませんので、その場合は再度深い位置で切り落とし、首が振れるようにしてください。首振りを確認した後、この状態ではやや不安定なので、赤丸のところを中心的に接着剤を用いて接着しました。
切り落としたフタの部分 接着剤を充填した場所
接着剤が乾いたら、カプラーポケットに戻します。スプリングがやや斜行しますが、無視しました。また、カプラーポケットに入れると、カプラーの高さが低くなった分、上下に動きやすくなりますが、これについては対策をしていません。上下に動いても、その後の運転で支障は出ておりません。
カプラーポケットに収めた様子です。左側が改良前の様子、右側が改良後の様子です。同じ場所から撮影できなかったので、大きさがやや異なりますが、カプラーの位置が異なることがお分かり頂けるかと思われます。また、実際に取り付けた様子も示します。
改良前 改良後
KATOスハ43系(KATOカプラー)と連結させてみました。段差はほぼ解消されているのが判ります。
KATOカプラーとの連結の様子 直上からの様子
KATOスハ43系6両による試運転を行いましたが、TOMIXC243カーブレールの通過、登坂とも問題なく、自然開放も起きていません。ただし、カプラーを接着したため、スムーズにレール上で連結させることが難しくなってしまい、連結は「手作業」で行う必要があります。
C57-135号機本体には手を加えていませんので、失敗しても「かもめ用ナックルカプラー1個」だけの損失で済むかと思われます。
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フラゲでの入手に失敗したKATOコキ106ですが、本日無事入線してきました。弊社のコキは全てTOMIXでしたので、KATOのコキは初入線となります。
KATOコキ106のパッケージ KATOコキ106の様子
紙箱に2両収まっています。店頭ではじめてみたとき、中はどうなっているのか興味津々でした。帰宅してから早速開封してみました。お店では棚積みされていたので、気がつきませんでしたが、ぶら下げ用の台紙が中に入っており、引っ張り出せるようになっていました。
棚積み用の状態 ぶら下げ用の台紙を出した状態
箱から取り出すと、発泡スチロールの中に車両が収められていました。TOMIX コキ107のケースと比べてみましたが、2両入りのKATOコキの方が軽量でコンパクトのような気がします。
箱の内部 KATOとTOMIXとの箱の比較
付属パーツは2つで、反射板と手すりです。今回KATOコキを購入するきっかけとなった反射板ですが、明らかにKATOの方が実車的です。
付属パーツ 反射板の様子
TOMIXからもコキ106が製品化されていますが、あいにく弊社には入線していません。そこで、簡単にTOMIXコキ107と比較してみました。形式が異なるのでそのまま比べるのもどうかと思われますが、両社がどのようにコキを表現しているかという観点で見比べてみました。左側がTOMIXコキ107、右側がKATOコキ106です。
まずは、手すり、台車および車体表記についてです。手すりはKATOの方がやや細い感じがします。台車もKATOの方が丁寧に作られているように感じます。
TOMIXコキ107 KATOコキ106
コンテナを外した状態と積載させた状態での車体の様子です。形式が異なるので単純に比較できないと思われますが、写真内で上側にTOMIXコキ107、下側にKATOコキ106を配して撮影してみました。車体はKATOの方がしっかりしているのですが、コンテナの間隔はKATOの方がやや広いように感じました。
車体側面からですが、左側がTOMIXコキ107、右側がKATOコキ106です。形式が異なるため間隔が異なるのも当然なのかもしれませんが、気になると気になります。
TOMIXコキ107 KATOコキ106
コンテナの様子です。ハンドルが黄色で塗装されているなど、さすがKATOと感心させられます。
TOMIXの19Dコンテナがありませんので、19Bと簡単に比較してみました。上の写真でもお分かりの通り、KATOはコンテナの底板も再現しています。色合いはKATOの方がやや暗い感じ色調です。
KATO(左)とTOMIX(右)
さて、コンテナについて互換性があるかどうか試してみました。コキにそれぞれのコンテナを積載させてみました。左側はTOMIXコキ107にKATOコンテナを、右側はKATOコキ106にTOMIXコンテナを積載させた様子です。問題なくコンテナを積載することができました。取り外しも問題なく容易に行えました。
TOMIXコキ107 KATOコキ106
2両入りなので、TOMIXよりも値段が高く感じますが、コンテナ付きであることを考えるとKATOの方が割安かもしれません。これまでコキはTOMIXが主流でしたが、今後はKATOの導入も検討していこうと思います。
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KATOコキ106コンテナ2両セットですが、KATOのHPでは2009年12月8日出荷予定となっています。そこで、ちょいと模型店を覗いてみましたが、残念ながらまだ入荷していませんでした。今回、予約をしておらず、そのため少々先走ってしまいました。まあ、あわてず週末のお楽しみとして取っておきましょう。
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TOMIX「さよなら富士はやぶさ」には新しい試みとして「オロネ15室内壁パーツ」が添付され、「窓から覗く室内をより実感的に演出」できるようになりました。
この「オロネ15室内壁パーツ」は1セットに1枚入っており、4両分が施せるようになっていますが、不器用な小生は失敗を恐れ、そのまま貼らずにいました。
先日、TOMIXのパーツ類などが通販で購入できる「TEC STATION」において、この「オロネ15室内壁パーツ」の取扱いがはじまりましたので、早速購入してみました。これなら失敗しても予備があるので安心です。
「オロネ15室内壁パーツ」の表面と裏面の様子
パーツとありますが、ドアが印刷された紙で、車両へ接着させるには両面テープ等を使う必要があります。そこで、今回は手持ちの両面テープを用いて、「簡易シール」を作製しました。パーツの裏に両面テープを貼って簡易シールを作りますが、貼る前に両面テープとドア部の幅や貼る位置などを確認しておきます。裏に両面テープを貼る際、表の様子・位置がわからないので、予めイメージを掴んでおくためです。
早速、裏面に両面テープを貼ります。両面テープの幅が足りなくても、裏にそれを敷き詰めれば大丈夫です。また、下図に示した通り、全面に両面テープを貼る必要はありません。
用いた両面テープ 幅や貼る位置の確認
裏面に両面テープを貼った様子
切り出し作業の前に、忘れずにオロネ15の車体を外しておきます。
カッターで切り出しましたが、パーツに印刷されている切り出し線に沿ってそのまま切り取ることがポイントです。また、厚手の紙なので、少し強めに切りましたが、ずれないよう注意が必要です。
切り出す前後の様子
あとは、切り出したドアシールを下回りに貼り付ければ完成です。シールが車体貼り付け部位にほぼピッタリ収まるようなので、シール端を車内壁端にあわせることを目標にしました。
シール端のあわせる位置
しかし、位置決めをしている時に、途中でシール中央部付近が壁面に付着してしまい、急ぎ剥がそうと思ったのですが、逆に余計張り付いてしまい、結局事態を好転させることが出来ませんでした。仕方なく、そのまま壁面に貼り付けてしまったため、ドアの位置がやや「ずれて」しまいました。また、下図の通り、剥がそうとしたときに出来た無数のシワが壁面に・・・
案の定、失敗です!
剥がそうとした時にできたシワ
仕方ありません。気分を入れ替えて。
貼った前後の様子です。左側が貼る前、右側が貼った後のオロネ15です。
貼る前の様子 貼った後の様子
作業の感想です。確かにちょっと雰囲気が変わったような感じもします。これまで車内壁にシールを貼ったことがなかったので、新鮮な感じもします。ただ、貼る前のドアには小窓みたいに空いている部分があったのですが、シールを貼るとそこが塞がれてしまいます。客室側には赤丸で示したように両面テープの糊部がそのままになってしまうのが気になりました。
通路側の様子 シール糊面が露呈した客室側
30分もあれば作業は完了します。富士編成のオロネだけ作業しましたが、はやぶさ編成については、失敗しないよう作業を行ってみようと思います。また、シールに予備があるので、他のオロネにも適応できないかどうか試してみたいと考えています。
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先日、「編集後記II」様が運営されているブログに「KATOキハ35系の動力」という記事があり、興味深く拝読させていただきました。
以前から、昨年購入したKATOキハ30(一般色)の動きが気になっていたのですが、「編集後記II」様によるとKATOキハ30に取り付けられている「ライト基盤についているコンデンサが原因」とのことでした。
キハ30のライトユニット
解決策として、このコンデンサを取り外すか、トレーラー用のライトユニットを取り付けるの二つを提示されていました。そこで、トレーラー用ライトユニットの入手を試みました。
Assyパーツを取り扱っている模型店へ行ってみると、ちょうどキハ30用のライトユニットがありましたので、早速購入しキハ30M車のライトユニットと交換してみました。
購入したAssyパーツ(6072-1G)
Assyパーツとキハ30のライトユニットを比較してみました。上がAssyパーツ、下がキハ30のライトユニットです。Assyパーツでは黒丸で示したところにコンデンサがありません。しかし、共に基盤に印されている番号は「3057」でした。
ライトユニットの比較 ライトユニットに記された番号
黒丸に相当する部分を拡大した図です。
Assyパーツのライトユニット キハ30のライトユニット
不器用なため、ライトユニットの交換に手間取ってしまいました。余談ですが、キハ35系は相当コストダウンを意識して設計されていると今回分解してみて感じました。
Assyパーツを搭載したキハ30M車
さて、何とか換装できたところで、早速通電させてみました。もちろん、パワーパックはTOMIXTCSパワーユニット N-1000-CLです。
その結果、パワーパックを「ほんの少し」・微妙に動かしても、ピクリともせず、全然動きません。恐る恐るもう少し回してみたところ、ゆっくりと動きだし、また普通に止まるようになりました。これまでのように「ちょっこと」動いて止まる現象は完全になくなりました。
次にライト類の確認です。ヘッドライトおよびテールライトも無事点灯しました(右図)。
消灯状態 テールライト点灯状態
走りは普通になりましたので、この基盤をこのまま使用することにします。
訂正:先日の本記事内におけるライト類に関する記述ですが、重大な誤りがありましたのでここに訂正いたします。
TOMIXTCSパワーユニット N-1000-CLを用いて撮影を行いました。撮影は、車両を停止させた状態(走行用のつまみ0)で、常点灯のつまみのみを操作し、ライト類を点灯させましたが、その際過度な電流を流してしまったため、ヘッドライトおよびテールライトが点灯したようです。
レイアウト上で普通に走行させた場合、上記のような現象は認められませんでした。
ここに記事を訂正すると共に、誤った内容を記載しましたことを深くお詫び申し上げます。
参考にしたブログ:編集後記II KATOキハ35系の動力
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