昔の銀塩写真のデジタル化画像シリーズの第23弾です。
1983年末に福島県いわき市まで遠征して撮った天体写真の続きです。
標準レンズで星座を次々と撮影していった中で、この星座も狙ってました。
【おおいぬ座】
キヤノンEF+FD50mmF1.4 S.S.C.(Ⅱ),サクラカラー400(ASA/ISO400),
絞りF2.8,露出10分,固定撮影(追尾なし),福島県湯ノ岳付近にて
カメラを赤道儀に載せて電動追尾撮影したはずなのに星が点像にならず、日周運動
による光跡となって写ってます。構図を合わせる際に赤道儀を一時的に手動で操作
しようと微動ハンドルの付け根付近にあるクラッチリングを緩めたようなんですが
それを戻す際の締め付け方が弱い状態で撮影したらしく、結果的に電動追尾無しの
単なる固定撮影となったという失敗作なのでした。今のデジタル撮影機材と違って
銀塩写真の時代は現場で実写画像の確認ができないので、後日、現像とプリントが
上がってきた時に星が流れているのを見て、非常にガッカリしたのを憶えてます。
ちなみに中央から少し上で一番明るく写っている星は全天一の輝星であるシリウス
です。なお、この撮影の後には以前の記事で紹介したぎょしゃ座やふたご座を問題
無く撮っており、失敗は1ショットだけで済みました。
その後、夜明けまで残り2時間を切ったところで友人の希望により赤道儀を貸した
ため、カメラを通常三脚に載せ、この遠征におけるラストショットを撮りました。
その画像がこちら。
【沈むオリオン座】
絞りF11,露出60分,固定撮影
※その他の撮影条件は上と同じ
これは意図的に日周運動による星の軌跡を狙ったものです。60分の露出時間は当時
の自己最長記録となりました。狙ったのが低空ということで光害の影響を気にして
F値を高く設定しましたが、絞り過ぎだったようで星の光跡が少ないです。これも
失敗作って感じかな・・・
いろいろとやらかしましたけど経験値が上がり、それなりの収穫もあって大満足の
一夜でした。
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