Starlight Terrace

オリジナル写真で綴る夜空と夜景がメインのブログ
【注目の天文現象】
 12/5 細い月と金星が接近

5秒露出で撮ったオリオン座中南部

2023-10-29 00:23:50 | 実験クン

魔女の横顔星雲を撮影した夜、試し撮りレベルでこんなのも撮ったのでした。


【オリオン座三ツ星~大星雲付近】
 キヤノンEOS Ra+タカハシFSQ-85EDP+レデューサーCR0.73×,F3.8,ISO51200,StarScapeフィルター,
 露出時間5秒,タカハシEM-200Temma2M赤道儀にて恒星時追尾,静岡県東伊豆町某所にて

カメラの感度を最上段から1段下のISO51200にして5秒露出で撮りました。三ツ星の左端の星であるアルニタクの傍に
「燃える木星雲」と「馬頭星雲」が確認できます。下方のオリオン大星雲は残念ながら白飛びしてますねぇ。
構図確認のためのテスト撮影でしたが、カメラが電池切れになりそうだったんで本番撮影はしませんでした。
テスト画像の割に暗い星まで写ってるみたいで、大星雲の少し上の部分を等倍トリミングすると・・・

ノイズはさすがに多いですけど微光星が確認できました。そこで、どこまで暗い星が写ってるかをチェックするため
星空シミュレーションソフトで写野を表示して調べてみたら・・・


 AstroArts社ステラナビゲータにて作成

緑十字で示した星が15.6等星だということが分かり、かなり暗い星まで微かながら写っていてちょっと驚きました。
撮影時には赤道儀架台にてモーター追尾してましたが、普通の三脚を用いた固定撮影で星を点像に写せる露出秒数の
目安としてよく知られる「500ルール」(500÷レンズの焦点距離)を適用すると、今回撮影に使った光学系の327mmだと
1.5秒が限界となるので、やはり5秒露出でもモーター駆動の赤道儀は必須ってことになりそうです。でも100mm程度の
中望遠レンズなら5秒露出で星が流れずに写せそうなので、数枚くらい連写して得られた画像を恒星基準で重ね合わせ
コンポジットしてやれば、ノイズも軽減されて同等レベルの暗い星が捉えられるかもしれません。ただし、市街光や
月明かりの影響が少ない好条件下での撮影が必要で、設定感度はもちろん、使用レンズのF値やピントの良し悪し等にも
左右される他、撮影対象エリアが天の北極に近いか(点像になりやすい)、天の赤道に近いか(点像になりにくい)にも
依存するなど、留意すべき点はそこそこ多いです。



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2 コメント

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Unknown (fatbob1985)
2023-10-29 12:07:01
初めまして、フォローもありがとうございました。
僕は中学から大学の頃まで冬でも毎晩のように天体観測をしてノートに記録していました。
今は望遠鏡もありませんが興味は尽きていません。
これからも天体写真と富士山、楽しみに拝見させていただきます。
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Unknown (fornax8)
2023-10-29 12:49:58
fatbob1985さん、はじめまして。先にフォローしていただき、ありがとうございます。

天体観測に興味をお持ちとのことで、同志の方にご訪問いただき嬉しいかぎりです。
拙い写真を陳列してるだけのブログですが、今後とも宜しくお願いいたします。
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