【Sh2-244】
赤経:05h34m30s 赤緯:+22゚01' 00"
星座:おうし座
視直径:6'
他カタログNo.:M1,NGC1952
ニックネーム:かに星雲(The Crab Nebula)
南中日時(@東京):10月26日03時,12月11日00時,1月25日21時 ※あくまで目安です。
撮影日時:2024/11/05 02:48
撮影地:山梨県大月市
撮影機材:ZWO ASI585MC+タカハシμ-180+フラットナーレデューサー(F9.8),
タカハシEM-200Temma2M赤道儀,ペンシルボーグ+QHY5L-Ⅱ+ステラショット2により恒星ガイド
撮影条件:Gain252,露出5分×8コマ
画像処理:Digital Photo Professionalにて現像,ステライメージ8,Photoshop2025にて処理
トリミングあり
メモ:おうし座の南側のツノにあたるζ星の傍に位置する超新星残骸です。メシエ天体の第1番目に
登録されている天体として有名です。「かに星雲」の愛称はアイルランドの天文学者ロス卿
が大望遠鏡で観測した際に、上の写真でも見られる赤いフィラメント構造が「まるでカニの
足のようだ」と述べたことに由来します。星雲を形成した超新星爆発は西暦1054年に起こり、
日本では藤原定家が『明月記』に記録を残しています。但し、定家が生まれる前に起こった
現象であって自身は実際には見ておらず、知人の陰陽師が代々受け継いできた過去の古記録
を調べた上で記述したものらしいです。現在、その爆心点には中性子星が残っており、高速
自転に伴って電波や強いX線の明滅を一定間隔(周期33ミリ秒)で繰り返すパルサーとして、
天文学上の重要な天体になっています。
星図
AstroArts社ステラナビゲータにて作成