新しく買い替えた携帯電話の内蔵カメラは、ワイドVGA (横480×縦800ドット) で写真を撮れます。一眼レフの2:3よりも縦長・横長の構図で撮れるのが面白くて、携帯のカメラで撮るときにはもっぱらワイドVGAで撮影しています。
ところが、ワイドVGAで撮ると少々画角が狭い気がします。普通サイズ (QVGA) が240×320ドットですから、ワイドVGAで撮ればそれより広い範囲が (縦長・横長で) 写るかと期待していたのですが。
そこで、画角の差がどの程度あるか実験してみました。同じ場所からワイドVGAとQVGAで撮り比べてみます。左端を揃えて2枚撮り、高さが同じになるように縮小して並べてみると……
ワイドVGAで撮影した写真は、QVGAの画面を縦長に切り落としたような状態で撮れています。よく見ると、横だけでなく、縦の範囲もQVGAより少し狭くなっています。
ワイドVGAで撮影した場合に写っていた範囲は、QVGAで撮影した写真のうち、以下の赤枠内に相当していました。
撮影サイズとしてワイドVGAを選択した場合は、写真がトリミングされてワイドVGAサイズになるだけのようです。受光素子はあくまで3:4の長方形に配置されているのであって、決してワイドVGAの範囲もカバーするように受光素子が配置されているわけではないのですね。
この赤枠の内側は横182×縦302ドットです。この値から、実質的な焦点距離を計算します。
QVGAの場合の対角線方向のドット数は
ワイドVGAで撮影した場合に写る範囲 (赤枠内) の対角線方向のドット数は
対角線方向のドット数の比は
仕様によると、この携帯電話機の内蔵レンズは35mm判換算で広角29mmとされています。QVGAで撮影した場合にこの29mmの範囲をフルに使用すると仮定すると、ワイドVGAで撮影する場合の実質的な焦点距離は
33mmでは、少し広角という程度です。ワイドVGAは結構狭いと感じていましたが、納得。逆に、あまり広角で撮りたくない場合には積極的にワイドVGAのモードを使えるということでもあります。慣れれば使いやすいかも。
注: 上記の実験は私が使用している機種のみで行ったものであり、上記の計算は私が使用している機種にのみ当てはまります。他の機種のカメラでは事情が異なることがあります。
ところが、ワイドVGAで撮ると少々画角が狭い気がします。普通サイズ (QVGA) が240×320ドットですから、ワイドVGAで撮ればそれより広い範囲が (縦長・横長で) 写るかと期待していたのですが。
そこで、画角の差がどの程度あるか実験してみました。同じ場所からワイドVGAとQVGAで撮り比べてみます。左端を揃えて2枚撮り、高さが同じになるように縮小して並べてみると……
ワイドVGAで撮影した写真は、QVGAの画面を縦長に切り落としたような状態で撮れています。よく見ると、横だけでなく、縦の範囲もQVGAより少し狭くなっています。
ワイドVGAで撮影した場合に写っていた範囲は、QVGAで撮影した写真のうち、以下の赤枠内に相当していました。
撮影サイズとしてワイドVGAを選択した場合は、写真がトリミングされてワイドVGAサイズになるだけのようです。受光素子はあくまで3:4の長方形に配置されているのであって、決してワイドVGAの範囲もカバーするように受光素子が配置されているわけではないのですね。
この赤枠の内側は横182×縦302ドットです。この値から、実質的な焦点距離を計算します。
QVGAの場合の対角線方向のドット数は
√(2402+3202) = 400 [ドット]
ワイドVGAで撮影した場合に写る範囲 (赤枠内) の対角線方向のドット数は
√(1822+3022) = 352.6 [ドット]
対角線方向のドット数の比は
400/352.6 = 1.134
仕様によると、この携帯電話機の内蔵レンズは35mm判換算で広角29mmとされています。QVGAで撮影した場合にこの29mmの範囲をフルに使用すると仮定すると、ワイドVGAで撮影する場合の実質的な焦点距離は
29×1.134 = 33 [mm]と計算されます。
33mmでは、少し広角という程度です。ワイドVGAは結構狭いと感じていましたが、納得。逆に、あまり広角で撮りたくない場合には積極的にワイドVGAのモードを使えるということでもあります。慣れれば使いやすいかも。
注: 上記の実験は私が使用している機種のみで行ったものであり、上記の計算は私が使用している機種にのみ当てはまります。他の機種のカメラでは事情が異なることがあります。