みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

女子生徒として

2009年12月21日 20時04分26秒 | 性同一性障害 (GID)
高校の教室。

先生が黒板の前で説明していました。

私は男子生徒の一人として先生の話を聞いていました。

テーマは性同一性障害 (GID)。

男性または女性として正常な体をしているが、当人は自分自身が別の性別であると認識するもの。

私は、男子生徒の一人として、そしてその性同一性障害の当事者として、先生の話を聞いていました。

翌日。

学校で性同一性障害について話もあったことだし、今日は女子生徒として、女子の制服で登校しよう。みんなびっくりするかも知れないけど、これで通せるでしょ。ワードローブからプリーツスカートを出しました。

事前に学校に相談することもなく突然女子生徒として登校しましたが、先生からも生徒からも何のおとがめもありません。ひょっとすると、以前から私のことを「それっぽい」と感づいていたのかも知れません。暗黙の了解があるなら、これほど楽なことはありません。

誰からもとがめられなかったのをいいことに、翌日も女子の制服で登校。もう男子生徒として過ごすのは やめ。朝起きて、ブラウスのボタンを留めて、リボンタイを着けて……あ、お弁当を用意してなかった。お弁当箱にシューマイを入れなきゃ。遅刻する、遅刻する……
*  *  *

目が覚めました。

夢でした。

いい夢だったな。

高校生の頃、私は男子生徒として学校に通っていました。

あの当時は、女性として生きていけたらいいとは思っていましたが、性別を変えて女性として生きることができるのは芸能人や水商売のニューハーフなど、特殊な業界に限った話だと思っていました。

でも、そうでもなかったようです。

今では女性として生活できています。普通に女性として仕事ができています。

運よく世の中がそのように変化してくれました。

あの当時では想像もできなかったこと。

不思議なものです。