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びわの実の雨

2013年06月24日 21時57分12秒 | 草木をめでる
日中、ときどき倉庫のトタン屋根の上にゴンという音がします。以前はコンと少し高い音もしていましたが、最近は重いゴンという音ばかり聞くようになりました。鳥がつついた実が落ちる音です。特に早朝にひどく、いったい何個落とされているのか分かりません。びわの雨と呼びたいほどの落ちようです。

どうやら、鳥は実の付け根をよくつつくようです。実のお尻 (もともと花がついていた部分) から先につついて実を全部食べ切ってくれればいいのに、と思うものの、鳥にとっては難しいようです。

びわの花は、咲くときには枝がまっすぐ立ち上がり、その周りを花が取り囲むように密集して咲きます。

biwa087.jpg: びわの花とつぼみ

その後、実は膨らむにつれて重くなり、枝から垂れ下がるものが多くなります。

biwa157.jpg: びわの実

この時点でも一部の実はお尻を空に向けていますが、お尻が下を向くものが増えていることが写真から分かります。

鳥は枝に止まって実をついばむわけですから、実を上からつつくことになります。必然的に付け根をつつくことが多くなり、つついているうちに実が枝から離れて落ちてしまうのでしょう。さらに、実は熟すにつれて軟らかくなり、いっそう落ちやすくなります。

地面に落ちたり倉庫の屋根に落ちたりするのはそうした実のようです。落ちた実も半分ほどは手つかずの状態ですが、人間の口には入らずに、アリなどの虫の食料になります。



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