みぃちゃんの頭の中はおもちゃ箱

略してみちゃばこ。泣いたり笑ったり

サスペンス小説「消えた結び目」

2011年09月25日 21時43分22秒 | 日常のあれこれ
ベッドに上がると、傍らのラウンドテーブルで携帯が涼しげなメロディを鳴らした。メールが1通届いていた。

急に涼しくなったね! 長袖のパジャマを出したよ☆
でね、お風呂上がりに着ようと思ったらさー…

ウエストのゴムが伸びきってんの ><

一応ゴムだけ入れ替えて、今はゴムの結び目が出べそ状態 (エヘ
ほんとはちゃんと始末すればいいんだけど、
こんな時間に細かい作業なんかしたくないじゃない?
明日の朝やればいいよね!
サエもウエストのゴムには気をつけるんだよ!

「相変わらずだなぁ、アヤは」
朝晩、めっきり涼しくなっていた。つい3日前までエアコンを使っていたのが嘘のようだ。先日の台風が夏を跡形もなく吹き飛ばしていったのだろうか。

紗枝は、携帯をテーブルに戻すと、毛布を首までかぶった。紗枝も、今日になってクローゼットから毛布を引っ張り出したところだった。柔らかい毛足の肌ざわりに秋の気配を感じる間もなく、紗枝は眠りに落ちた。
*  *  *

マンションの一室で、若い女性の遺体が発見された。

発端は、新聞受けに新聞がたまり続けることを管理人が不審に思ったことだった。女性はひとり暮らしで、部屋を2日以上空けるときには事前に管理人に連絡してくるのが常であった。先月も、台湾で本場の中華を満喫すると言って、4日ほど部屋を留守にした。しかし、今回に限っては事情が違った。何の連絡もないまま、既に5日が経っていた。玄関は施錠されており、管理人がインターホンで呼びかけても返事はない。

警察官立会いの下、管理人が玄関のドアを開錠すると、ムッとよどんだ空気があふれ出てきた。熱気は、玄関にも、短い廊下にも、リビングにも滞留していた。ここ数日で気温は下がったが、日中の日差しはまだ強い。いくら防犯のためとはいえ、窓くらい開ければよさそうなものを……

管理人が窓の鍵に手をかけようとすると、警官が制止した。

奥の部屋で、女性の遺体が発見された。

奥の部屋は大きなダブルベッドで占められ、寝室として使われているようだった。ベッドには、光沢のあるピンク色のパジャマを着た女性が横たわっていた。

遺体の首には何かで絞められたような跡が残っていたが、部屋にロープなどは見当たらず、警察は殺人事件として捜査を始めた。

……


こんばんは。いつもと趣向を変えまして、いきなり小説でスタートしてみました。

昨日引っ張り出した長袖パジャマを着てみると、ウエストのゴムが少し緩くなっていました。

ゴムを替えるのも面倒だったので、今晩だけ、ゴムを少し短く縛り直してしのごうと思いました。私はズボラなので、以前ゴムを取り替えたときに、ゴムの端を団子結びにしたまま始末せずに放っておいた可能性があります。この結び目をほどいて短く縛り直せば、ひと晩くらいはしのげるはずです (ひと晩くらいと言いつつ、ふた晩、3晩と続きそうな気配を感じても知らん顔していてくださいまし)。

パジャマのウエストをまさぐって、ゴムの結び目を探します。

探しますが……

ありません。

ゴムの結び目がありません。

あれれ?

もう一度まさぐってみましたが、ゴムの結び目は分かりません。

結び目が消えた!

あるはずの結び目が消えた!

ミステリーだ!

ということで、サスペンス小説の冒頭部分を書き起こしてみました。この後、被害者 (アヤ) が着ていたパジャマのウエストゴムに存在するはずの結び目が消えていることに紗枝が気づき、このことが事件を解決する上で重要な鍵になるという展開は……サスペンスっていうより、ギャグじゃないの?

ひとり暮らし用マンション

2011年09月24日 22時58分01秒 | 日常のあれこれ
新聞のページをめくると、大きな全面広告が目に飛び込んできました。

新しく建設されるマンションだそうです。

間取りは1LDK (40m2弱) と2LDK (50m2強)。50m2の1LDKもあります。価格は2000万円からと手頃です。都心も都心、繁華街まで歩いて出られるほどの場所に立地しています。

LDKには、当然のようにカウンターキッチンが備わっています。モデルルームの写真では、そのカウンターの前にスツールを並べ、カウンターをそのままダイニングとして利用していました。
「こういう使い方もあるんだ」
カウンターで食事をすれば、わざわざキッチンからテーブルまで料理を運ぶ必要はありませんし、部屋を広く使えます。どうせ食事なんて食べたら終わりです。いい使い方を知りました。

この物件、ひとり暮らしによさそうです。

ひとり暮らしの場合、必要以上に部屋が広いと、掃除が面倒です。かと言って25m2程度の1Kでは狭すぎます。最低限、寝る場所とパソコンに向かう場所は必要です。余裕があれば、くつろぐ部屋もあると、仕事モードから気分を切り替えるのにぴったりです。

最近、マンションの広告が気になります。

以前は一戸建てが好きでした。母が「マンションは上下階に気を使わなければならない」と嫌っていた影響があったのでしょう。しかし、一戸建ては年をとったときに管理が大変です。私がこのままひとりで生きていくとすると (そのつもりです)、年老いたときでも管理が容易な家に住むべきです。最近はマンションもいいと思うようになりました。

災害への備えも、マンションの方が比較的容易です。基礎と躯体 (くたい) でしっかりと地震に備えられますし、ある程度 上の階であれば洪水が起きても部屋に浸水することはありません。3~5階であれば、停電でエレベーターが止まっても、階段だけで十分に暮らせます。ただし、耐震性が低いマンションの場合は、地震で被災する可能性が高くなり、万一被災すると、修復や建て替えにあたって住人どうしでかなりもめることが阪神大震災の例で明らかです。

いいこといっぱいのマンションですが、普段の生活では通風に決定的な難があります。左右の2面を別の部屋に挟まれていると、どうしても風が通りにくくなってしまいます。バルコニーに面したリビングの窓は気楽に開け放てますが、バルコニーの反対側は玄関です。いくら風を通すためとはいえ、玄関のドアを開け放つわけにはいきません。共用通路に面した窓を開け放つのも、ひとり暮らしでは目が行き届かず、防犯上問題があります。結局、バルコニー側の窓を開けてお風呂場の換気扇を回すほかに選択肢はなさそうです。3面に窓がある角部屋なら風通しがよさそうですが、角部屋の数は少なく、価格も高くなるでしょう。

買うつもりもないのに、いろいろ想像するのでした。

新築あらわる

2011年09月23日 23時11分49秒 | お仕事・学び
週末になると新聞に折り込まれてくる不動産の広告。その中に、新築マンションの広告がありました。以前も広告が入ってきた地域の物件です。最近はこの地域が活発に動いているようです。

間取りは3LDK、占有面積は72m2からとやや小ぶりですが、3人家族ならこれで十分ですし、4人家族でも足りるでしょう。値段も新築にしては手頃です。資産価値は低いですが、新築にこだわる人が自分で暮らすために買うなら“あり”の物件です (ただし、私はマンションなら中古を選びます)。

こんな物件が出てくると、困ってしまうのが中古の物件。ここは、以前に中古マンションが何室も売りに出されていたエリアです。あの高すぎる中古物件はどうなったでしょうか。

今回出た物件は、くだんの中古物件より2~3坪狭いものの (部屋によって少し面積が違います)、ピカピカの新築です。対する中古物件は築8年数ヶ月。どちらも3LDKで、真南に面したリビングとカウンターキッチンを備え、浴室やトイレ、各部屋の配置までうりふたつです。引き渡し時に一括払いする修繕積立一時金を含めても、新築物件のほうが150万円ほど安い価格に設定されています。

これは新築の勝ちでしょう。

あの中古物件は所有者居住中ということでしたが、売主が今後どう価格を設定してくるか、見ものです。それとも、もう売れたのでしょうか。買う人なんかいるのかなぁ?

(10月10日追記) 新築物件は順調に売れているようです。対して中古のほうは……?

まいごんごん

2011年09月22日 22時42分25秒 | 日常のあれこれ
お目当ての銀行の場所は、家を出る前に地図で調べておきました。

だいたいこの辺のはず、と見当をつけて歩きます。出たのは、スクランブル信号のある交差点の東側。この交差点を渡った向こう側は商店街になっており、小さな店がごちゃごちゃと寄り集まっています。

確かこのあたりに銀行の支店があったはずですが、それらしき看板は見当たりません。

もう1本向こうの道かも知れません。そのまままっすぐ交差点を渡り、商店街に入ります。

細い路地を何本か通り過ぎて、信号のある通りに出ました。

見回しても銀行らしき建物は見えません。北側には大通りが見えます。今私が歩いている道が北寄りなのかも知れません。進路を南に変更します。が、それでも銀行は見当たりません。

迷子になってしまいました。

お店の人に道を聞けば簡単に解決するでしょうが、お店に入って道だけ聞いて何も買わずに出るのは気が引けます。

幸い、十字路に商店街の地図が掲げられていました。どれどれ……あれ?

探している銀行は、先ほど商店街に入ったときの交差点の角にあります。ついさっきいた場所です。あのとき、交差点で周囲を見回しましたが、銀行には全然気づきませんでした。

最初の交差点に戻ると、確かに銀行の支店がありました。ただし、看板は控えめで、周囲の街路樹や他の看板に紛れてしまっています。この地域では、小さな商店がひしめき合い、派手な看板を競うように出しています。コンビニやコーヒーチェーンの看板でさえ埋もれてしまうほどです。銀行の控えめな看板では、見失うのも当然かも知れません。

ごちゃごちゃした商店街は、今も昔も苦手です。

のせタレ!ラー油ごま

2011年09月21日 22時41分29秒 | デイリーお気楽グルメ
我が家の食卓にも“食べるラー油”系の食品が上陸しました。世間での大流行から遅れること2年以上。トレンドはとりあえず静観し、ちまたで話題に上らなくなってからこっそりと試してみる家風です。

今回ご登場くださいますのは「のせタレ!ラー油ごま」。レジにて半額というオマケ付き。

とにかく香ばしい! ラー油の辛味とゴマの香り、さらにはニンニクまで利いていて、ご飯が進みます。“食べるラー油”系調味料が大流行したのにも納得。

はい、世間から2年以上遅れての納得でございます。