花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

年の瀬の吹上浜 2013/12/29 (鹿児島県)

2013-12-30 10:58:31 | 吹上浜
12月29日早朝に鹿児島地方気象台で初雪が観測されました。
地元紙によると最低気温は1.9度。平年より4日早く、昨年よりも5日遅く、雪が少し舞った程度とのこと。

実家近くの吹上浜は時雨模様で気温は4度でした。日差しはないものの風は弱く海も荒れることなく、それほど厳しい寒さを感じませんでした。







最初の画像は南側の風景で、野間岳は半分雲に隠れています。中国ゴミのガラス瓶類も飛んでくる砂に半分以上埋まっています。3枚目は北側の風景で、遠くには波乗りポイントの江口浜があります。

海岸沿いの砂丘には木々の実が時雨に濡れて目立っていました。紫黒色の実はシャリンバイ、次はトベラ、そしてツルウメモドキです。







小高い砂丘の上には昔から祀られている石造りの恵比寿さんが海を見守っています。今年一年の海の幸と健康に感謝して手を合わせてきました。





江口浜はうねりが残っていて波乗りの若者が来ていました。たまにはかなりの年配者も見かけます。還暦を迎えて自由な時間ができて波乗りを始める人もあるとか。



買物客で賑わっている江口蓬莱館(物産品販売所)からの南側風景です。海岸に砂が運び込まれていました。海岸砂防工事が始まるのか、年々少なくなる砂を補充するのかもしれません。



この一年、花浄土鹿児島ブログをご覧頂きありがとうございました。
残すところ1日、皆様どうぞよいお年をお迎えください。
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桜島の山体わずかに膨張傾向 2013/12/23 (鹿児島県)

2013-12-23 17:27:45 | 桜島
昼のニュースで桜島の山体がわずかに膨張傾向にあると伝えていました。今のところ大きな爆発はなく直ちに危険な状態になることはなさそうです。私なりに今年の桜島の話題を振り返ってみたいと思います。



画像は2011年9月の夜間撮影です。月明かりのために昼間のように写っていますが、上空に見える小さな白い線は星の軌跡です。今は火口が少し左側(南側)へ拡大しています。

1 国際火山学会
  7月20日から5日間鹿児島市で開催され、およそ60カ国1100人の研究者らが参加して噴火研究成果などが発表されました。桜島での現地観察中にも活発に活動し研究者の目をひきつけました。
 それまでおとなしかった火山活動がこのときとばかりに盛んになりました。地元民としてはおかしいような、お国自慢のような、桜島は「ええかっこしい」です。(笑)

2 南岳火口の爆発なし
  2006年に活動を再開した昭和火口に対して従来からの南岳火口の活動はわずかです。
  2013年中は南岳からの爆発はありませんでした。それでも南岳からの噴煙は少しずつ出ています。南岳火口が本格的に爆発するようになると要注意です。

3 火山礫で車のガラス破損
  桜島島内では火山礫により9月4日に17台、9月25日にも少なくとも車2台の窓ガラスが割れたと報道されています。昭和火口から約3km離れた地点まで小さな噴石(火山礫)が飛んだものですが、人や家屋への被害は報告されていません。
  パチンコ玉ほどの火山礫が降るとガラスが破損するようで、南岳の活動が激しかった昭和50年代には多くの車が被害を受けました。

4 噴煙高度が5500mに達した
  8月18日夕方、爆発的な噴火が起きて、噴煙が高さ5000メートルまで上がり、大量の火山灰が市街地に降りました。 高さ5000メートルの噴煙が確認されたのは、気象台が観測を始めてからは初めてで、全国的に大きく報道されました。
  この日は風が弱くて普段よりも噴煙高度が高くなっただけですが、夜中にはワイドショーのレポーターがやってくるなどの騒ぎぶりに違和感がありました。

  地元民としては特段驚くほどのことではなく、かえって風評被害で観光への影響を心配しました。



来年は大正大噴火から100年目となります。今年は今日までに832回爆発しています。年間爆発回数が800回を超えたのは2010年から4年連続です。
今日の山体膨張のニュースが少し気がかりです。
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東シナ海を望む砂丘の浜木綿 (鹿児島県)

2013-12-18 12:06:10 | 自然観察
今年も残すところわずかになりました。前回のカメラ散歩で見かけた浜木綿(はまゆう)について書いてみます。



今年7月8日に薩摩川内市唐浜(からはま)海水浴場で撮影したものです。17時過ぎですが夏の日差しがまだまだ強い時間帯でした。次は同じ場所で12月8日に撮影したものです。



東シナ海の色は同じようですが、砂丘の草が枯れはじめ冬景色になっています。浜木綿の種が親株の周囲に落ちていました。土はかぶっていませんが自然に発芽しています。



ソテツや椰子も同じように発芽するのでしょうか。



親株の近くに小さな子株が育っていました。



浜木綿は広い駐車場脇の砂地に育っています。種は栗ほどの大きさで表面はコルク質、持った感じは軽いです。銀杏はこれよりも小さいですが中身が詰まっています。比較すると浜木綿の種は頼りない軽さを感じます。

軽いことから潮流に乗って遠くに運ばれ、砂地に漂着して条件が良ければ発芽するようです。親株の下には発芽したものがありました。新芽が伸びたものを掘り出してみたら根が2本出ていました。

最初に新芽が伸びだして、反対側から根が出てくるようです。種から養分が供給されるのでしょう。4ヶ月ほど机の上に放置しても発芽するとの情報もあり、強い生命力を持っています。小さな子株が成長して開花するまでは6-7年かかるとか。



新芽が伸びたものを砂地に植えました。様子がわかるように砂を少しだけかけて種の半分は見えるようにしました。

次の画像は吹上浜で成長中の浜木綿です。渚から2段ほど上の砂丘ですから、おそらく私が拾った種を投げておいたのが伸びだしたのでしょう。まだまだ小さくて開花には程遠いようです。





上のようにきれいな花を咲かせるには時間がかかりそうです。砂地だけでなく畑の隅にも種を置き半分ほど土に埋めました。寒さはこれからですが、発芽してくれるでしょうか楽しみです。
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犬も歩けば・・・カメラ散歩 2013/12/08(鹿児島)

2013-12-09 18:27:06 | 日記
犬も歩けば・・・棒に当たる・・・だけでなくネット検索すると・・・恋をする・・・というものがありました。漫画のようです。

恋には縁遠いので、当たった棒のように興味を引いた被写体を掲載します。あちこちを回っていると面白い場面に出会います。もちろん「個人的な感想」ですが・・・最近流行の表現ですね。(笑)

12月8日は出水の鶴を撮影しましたが現地着は7時前。今はそうでもありませんが、風景写真撮影では日の出前に現地着することが当たり前のように早出をしていました。この日は鶴を撮影して昼頃から帰途につき、川内港などに立ち寄りました。



最初は鶴観察センター前の土産物店です。かき焼きがあるんですね。いつも鶴だけに気を取られていてこんなものが提供されていることに気付きませんでした。何十年か後に品書きや値段などを感慨深く振り返ることがあるのでしょうか?



こちらは田んぼに置き去りにされたイケメンの風船案山子さん? 寒くなってきたので家に帰りたいのではないでしょうか。



山茶花の花びらに小さな水滴が付いています。もう少し冷え込むと、花びらの縁から美しい霜柱が伸びだしてきます。



橋の欄干には蔦が色づいていました。狭い道ですが車が多くて、撮影に少し手間取りました。



もやしの親分みたいですが、浜木綿です。落ちた種から最初に芽が出て次に根が伸びだすようです。芽だけ出たものが沢山ありました。種の大きさは2センチほどでした。



オキザリスでしょうか、道沿いに白とピンクの花が咲き誇って榎の落ち葉が遠慮がちに積もっていました。小さな造花のように思えて気になって引き返しました。面白い場面でしたが趣のあるものに撮影できなかったのはちょっと残念。

巨大な鋼管みたいなものがありました。見てはいけないもの? まさか特定秘密などではないでしょうが? よく見ると風力発電機の鉄塔やプロペラでした。





最後は河口近くで見かけた色づいた樹木。名前がわからないままですが暖地には珍しい味わいのある樹木でした。

あれこれと引っかかり、帰り着いたのは夕方。あちこち歩き回れる健康に感謝の一日でした。最後まで個人的興味にお付き合い頂きありがとうございました。
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出水の鶴 2013/12/08 (鹿児島県出水市)

2013-12-09 14:55:08 | 自然観察
出水平野は国内最大の鶴越冬地です。11月30日の調査では12,557羽でした。内訳は9割ほどがナベヅルで1割ほどがマナヅル、その他となっています。西側の荒崎地区と東側の東干拓地に保護区が設定されています。

12月8日は冷え込んだ晴天で、写真的には面白みにかける実に単調な夜明けでした。手袋をしていたため、感度設定時に誤ってホワイトバランスの設定がずれたようです。カラーバランスの不適当な画像がありますが、お許しください。





一枚目は7時前に東干拓地を西側から撮影したものです。写っているのはすべて鶴です。鶴は警戒心が強くかなり上空を飛ぶため標準レズ撮影では殆ど豆粒にしか写りません。
これはレンズ:80mm程度です。

2枚目は8時過ぎに東干拓地から飛び立って西側の荒崎地区方面に向う鶴たちです。望遠ズーム400mmで撮影しています。中ほどの羽が白く見えるのがマナヅル、それ以外はナベヅルです。





荒崎地区には鶴観察センターがあり前庭に直近の鶴羽数が表示されています。9時の開業を待つ人たちが3組ほどいました。鳥インフルエンザ対策のため観察センターの保護区域前道路は関係者以外立入禁止になっています。観光客は観察センター2階の資料展示場と屋上から観察できます。(大人1人210円)



観察センターを西側から撮影(レンズ:260mm)したものです。画面手前が保護区域で、建物の近くに鶴が飛んでいるように見えますが実際はかなり距離があります。





12,000羽もいると朝晩は騒がしいですが、天気の良い日中は保護区外に飛んで行き、落穂やミミズなどを食べることが多いようです。上の2枚は保護区域外で撮影したものです。寒さは厳しくなりますが、例年1月にはマナヅルの飛来数が増えますので多くの人で賑わいそうです。
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冠岳花川砂防公園の紅葉 2013/12/02 (いちき串木野市)

2013-12-04 21:20:57 | 自然観察
冠岳花川砂防公園一帯では毎年11月23日に冠嶽神社大祭と冠岳山鎮国寺頂峯院の柴燈護摩供養が行なわれます。公園広場では物産展と郷土芸能祭が開催され大変な賑わいです。

余韻を感じるような12月2日に紅葉風景を見てきました。全般にピークを過ぎていましたので少し視点を変えたものを掲載します。

神社横を流れる花川には景観と親水性に配慮した砂防工事が施工されています。冠岳は徐福伝説の地でもあり日中友好事業として中国庭園も併せて整備されています。





上流の砂防ダムは擬岩で修景され、まるで西部劇のロケ地を思わせるような光景です。下流の橋欄干には蓮をかたどったものが置かれ、側板は歴史絵巻を刻み込んだ花崗岩板で装飾されています。

中国庭園には立派な石造りのトイレや双竜が守る橋、蓮池、望楼、水鏡などが整備され、公共事業華やかなりし頃を思い起こさせます。いずれも中国側で設計監修した本格的なものです。今の時代ならば絶対に造れない贅沢なものに思われます。

次はお寺さんの建物とお大師さんです。落ち葉が土に溶け込みそうな色合いです。







神社の境内には銀杏の黄色い絨緞ができていました。枯山水のような水路もありました。





鹿児島県内の紅葉は10月下旬に霧島えびの高原周辺から始まり、霧島神宮などの山麓が色づく11月下旬まで見頃が続きます。12月に入っても紅葉が残るのが、ここ冠岳神社周辺です。











12月は気分的にもあわただしい時です。年の瀬を前にのんびりと紅葉散策も楽しいのですが、初霜の便りも聞かれ始めました。
鹿児島の短い秋も終わりが近づいています。
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