花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

桜島 今年の活動は穏やかでした 2014/12/30 (鹿児島)

2014-12-30 16:57:03 | 桜島
鹿児島県は薩摩・大隅の両半島、種子島・屋久島、奄美諸島等からなる南北に長い県です。鹿児島市街地から海を約4km隔てて桜島があります。

鹿児島県民にとってはかけがえのないシンボルですが、一方では火山災害と隣り合わせの愛憎相半ばする存在でもあります。今年は桜島の活動が比較的穏やかでした。

鴨池フェリー近くからの桜島 2014/12/18


桜島の南側にある垂水(たるみず)市と鹿児島市を結ぶ垂水(鴨池)フェリー乗場近くから撮影したものです。南国の暖かい日射しで山頂付近の雪は見る間に解けていきました。右側が南岳(標高1040m)です。昭和火口は東側にあるため鹿児島市街地(西側)からは見えません。

桜島北岳 標高1117m (湯之平展望台は標高373m) 


大正噴火で大隅半島と陸続きになり、昭和21年にも昭和火口の活動で溶岩が流出しています。その後は穏やかでしたが昭和30年頃から再び活動が始まっています。

木曽の御嶽山などが噴火

今年9月の木曽御嶽山噴火は戦後最大の火山災害となり衝撃的でした。
観測態勢が弱かったこともありますが、危険性がまったく周知されない状態で一番登山者が多い時期と時間帯に噴火したことは大変な悲劇でした。

これより前の8月には屋久島の北にある口永良部島が34年ぶりに噴火しました。

阿蘇山は8月下旬に火口周辺警報が出され、今も噴火が続いています。

霧島連山の硫黄山には紅葉シーズン中の10月下旬に火口周辺警報が出され、現在も1km以内は立入規制されています。

今年の爆発回数は29日までに446回

今年はあまり話題にならなかった桜島ですが、昭和火口の活動は継続しており29日までに446回爆発しています。2011年には年間996回も爆発しました。昭和火口は2008年に活動が始まり、夜間爆発の画像がネット上で多数公開されたこともあり、海外を含めて多くのカメラマンをひきつけています。

昭和火口は南東側斜面に開いているため爆発のタイミングがよくわかり魅力的な被写体です。昭和火口の活動再開後は南岳火口からの爆発は殆どなく、2014年の爆発は全て昭和火口によるものです。昭和火口への火道は細いため爆発回数は多いものの活動規模は南岳の1/10程度とされています。

昭和火口の爆発 撮影 2010/11/21 22時36分 露光20秒


今年は爆発回数が少なく、私も殆ど桜島に出かける機会がありませんでした。
通い始めると慣れるのですが、外気温零度に近い溶岩原で徹夜して爆発を待つのはかなり大変です。いつでも撮影に行けるよう最近ではアルコールから遠ざかっています。
さて来年はどのような表情を見せてくれるでしょうか。
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吹上浜 この一年を振り返る 2014/12/28 (鹿児島)

2014-12-29 18:03:20 | 吹上浜
12月は中旬まで寒い日もありましたが、年の瀬は穏やかに過ぎようとしています。
北西の季節風が止んだ28日は海も静か、散歩する人やルアー釣りの人も見かけました。

トベラの赤い実  左は風見オブジェ 2014/12/28


鹿児島県日置市の吹上浜(日置海岸)について、この一年を振り返ってみました。

キス釣りシーズンを前に海藻が大量発生

春の訪れは早く、例年キス釣りが始まる4月中旬から次第に海藻が増えてきました。
一時は砂浜に打ち上げて厚く堆積し、とても釣りにならずキス網漁もお手上げの状態が5月初旬まで続きました。

相次ぐ台風の影響

7月上旬には8号、10月には18号、19号が相次いで襲来しました。
8号は沖縄県に台風特別警報が発令され、東シナ海を北上して阿久根市に上陸しました。高波が押し寄せ、砂浜の風見オブジェは柱1本だけを残して流出しました。現在のものは新たに流木を組み合わせたものです。
このほかにも台風の影響で海が荒れる日が多く、7月から8月はキス釣りのできる日はわずかでした。大雨は少なく河川からの流入ゴミも少なめでした。

海亀の上陸産卵は例年よりも長く8月頃まで続きましたが、相次ぐ台風の影響で高波に洗われて卵が流出、孵化個体数は少なかったと思われます。

9月から10月にかけてキスが大漁

私のキス釣りシーズンは例年より遅い5月10日からスタートしました。
6月としては珍しい大漁の日もありましたが、7月から8月は台風の影響で釣りのできる日が少なく全般にやや不漁。9月から10月中旬にかけて台風の影響がなかった時期はキスが大漁となり、常連の釣り人を喜ばせました。

弓角で回遊魚釣りを楽しむ

10月上旬にサゴシの大漁があり、メッキと呼ばれるギンガメアジの幼魚も釣れました。
9月中から弓角でサゴシを狙えばもっと釣果が上がったかもしれません。吹上浜では弓角やルアーの釣り人は殆どいないので、好きなところで思う存分釣りを楽しめます。

中国系ゴミの減少

昨年は近年にない大量のゴミが中国南部や台湾から漂着しました。
漁具やペットボトル、ガラス瓶から医療危険物など様々なゴミが漂着し薩摩半島西岸全体に大きな影響を及ぼしました。

今年はこれらのゴミは殆ど影を潜め、ごくわずかな漂着だけですみました。
4月と7月に行われた海岸清掃作業で砂に埋もれていた中国系ゴミが片付けられました。海岸の漂着物から「お宝や珍品」を探すビーチコーミングの楽しみは減りましたが、きれいな砂浜が戻りありがたいことでした。

2015年も天候次第ですが、目の前に広がる大きな海の恵みには感謝です。
恵比寿さん来年も、どうかよろしくお願いします。
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名残の紅葉 慈眼寺公園を散策 2014/12/20 (鹿児島)

2014-12-21 17:04:09 | 自然観察
暖冬予想が外れたように寒い日が続いています。
12月17日には鹿児島市でも初雪が観測され山間部では積雪しました。

20日昼間に鹿児島市南部の谷山地区にある慈眼寺(じがんじ)公園に立寄り、渓流(和田川)沿いに雨上りの散策を楽しみました。

慈眼寺そうめん流し入口 下の案内図「谷山観光協会」文字右の駐車場


公園案内図


竹薮の中から迎えてくれた白猫


歴史ガイドブック


雨上りの公園内は落ち葉がきれいでした。偶然にも谷山観光協会の方とお会いし、同協会設立50周年を記念して作成された「谷山の歴史と文化財」の冊子をいただきました。史跡探訪などに活用できる冊子で、大変ありがたいご縁でした。

石垣と落葉


古い仁王像の頭部


岩肌と落葉


大破を免れた仁王像


慈眼寺(じげんじ)は1400年ほど前(飛鳥時代)に百済の日羅上人によって開かれたとされています。島津家の菩提寺であった福昌寺の末寺として大切にされ栄えていましたが、明治2年の廃仏毀釈で取り壊されました。

現在は下流域に稲荷神社が建てられており、散策路沿いには石仏が点在しています。公園のため石仏などの宗教色は薄いと思いますが、渓流沿いの散策路は木々と岩壁に囲まれてパワースポットのような霊気を感じます。

稲荷神社近くに残る石仏・墓石


神社裏の岩下の石塔


聖母観音像 谷山市への公園譲渡を記念し昭和37年に建立


稲荷神社前の渓流(和田川)


岩壁に彫られた石塔


岩に刻まれた「素麺流」の文字 江戸時代末期にはそうめん流しがあったようです


下流側から見た散策路(右手)


石の仏様


山の上にはふるさと考古歴史館、谷山神社があります


上流部には谷山観光協会のそうめん流し(昭和41年7月に開設)があり桜咲く3月下旬から10月まで営業しています。そうめん流しの形態は長い竹の樋などを利用する一般的なものとは異なります。鹿児島では卓上に円形容器を設置し、水と一緒にそうめんを回転させる方式が一般的です。

シーズンオフのそうめん流し


足下を彩る落葉


桜並木の公園にも紅葉が残っていました


一巡して入口に戻ってきました


色鮮やかな看板のような紅葉


鹿児島の紅葉は霧島連山や山麓が名所です。10月下旬のえびの高原「六観音御池」付近に始まり、11月中旬から下旬にかけて山麓でも見頃を迎えます。

12月でも紅葉が見られる場所は数少なくて感激します。慈眼寺公園では色づきは黄色から朱色程度で、真っ赤に染まるのは入口のこの木だけのようです。およそ10年ぶりに訪れ、師走の慌しさの中に心安らぐ散策ができてありがたいことでした。
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晴れのち一時雨 師走の吹上浜 2014/12/08 (鹿児島)

2014-12-09 15:13:42 | 吹上浜
今シーズンは暖冬かと思われていましたが、師走に入り思いがけない寒波に見舞われました。寒さの緩んだ8日の吹上浜の風景などです。いつもどおり6時前に起き、テレビを眺め、新聞を見てから吹上浜に近い実家に向いました。

天文館抽選セール KKBテレビ


鹿児島市の繁華街天文館も昔ほどの一極集中ではありません。人の流れは鹿児島中央駅、鹿児島市南部の大型店などにも分散しています。

朝の桜島 NHKテレビ


8日の日の出は7時4分、桜島よりも南側から朝日が昇ります。今年は全般に活動が穏やかな桜島です。

選挙の予測 KKBテレビ


大義なき解散などと言われていましたが14日は投開票日。投票率の低下が懸念されていますが、はたして結果はいかに?

朝方の穏やかな吹上浜


風がつくる砂紋


天気予報では午後に一時雨。わずかに南西風が吹き海は穏やかです。サゴシ漁の船でしょうか南から北にゆっくり進んでいます。時々引き返して回る船もあり、漁があったのでしょうか?

大根が成長しました


ほど良い大きさです


畑の柿にメジロ


大根は種蒔きから70日ほどになります。10月上旬に2週続けて台風の影響を受けましたが順調に生育しています。放置すると内部がスカスカになりますので下葉の様子など注意しています。柿の実が残り少なくなりメジロがついばんでいます。畑に人がいると普段は逃げるのですが、餌が少ないのかそれほど警戒していないようです。

残っていたカライモ(さつま芋)を掘っていると急に空が暗くなり予報どおり雨になりました。意外にも一時的に強く降り30分ほど農作業は中断。この夏は雨が多かったものの、カライモは昨年よりも豊作でした。

昨年は記録的な少雨で日照り続きでした。苗が活着したものは良くできたのですが、活着率が悪く全体としては不作でした。

収穫した安納芋(手前)と黄金千貫(こがねせんがん)


雨上がり 柿にメジロ 上と同じ柿


昼前よりもだいぶ食べ尽くされているようです。空が暗いためうまく写りませんでした。

雲間からの日射し


砂浜で餌を探す鳥


夕日は少ししか見えず


雨が降っている間は強い西風が吹いていましたが、その後風は東寄りに変わり海は静かさを取り戻しました。夕焼けを期待したのですが雲が多くて太陽はわずかに顔をのぞかせた程度。8日の日没は17時14分、今が一年中で最も日没が早い時期です。夕日は久多島よりも南側に沈むようです。
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