鹿児島県は薩摩・大隅の両半島、種子島・屋久島、奄美諸島等からなる南北に長い県です。鹿児島市街地から海を約4km隔てて桜島があります。
鹿児島県民にとってはかけがえのないシンボルですが、一方では火山災害と隣り合わせの愛憎相半ばする存在でもあります。今年は桜島の活動が比較的穏やかでした。
鴨池フェリー近くからの桜島 2014/12/18
桜島の南側にある垂水(たるみず)市と鹿児島市を結ぶ垂水(鴨池)フェリー乗場近くから撮影したものです。南国の暖かい日射しで山頂付近の雪は見る間に解けていきました。右側が南岳(標高1040m)です。昭和火口は東側にあるため鹿児島市街地(西側)からは見えません。
桜島北岳 標高1117m (湯之平展望台は標高373m)
大正噴火で大隅半島と陸続きになり、昭和21年にも昭和火口の活動で溶岩が流出しています。その後は穏やかでしたが昭和30年頃から再び活動が始まっています。
木曽の御嶽山などが噴火
今年9月の木曽御嶽山噴火は戦後最大の火山災害となり衝撃的でした。
観測態勢が弱かったこともありますが、危険性がまったく周知されない状態で一番登山者が多い時期と時間帯に噴火したことは大変な悲劇でした。
これより前の8月には屋久島の北にある口永良部島が34年ぶりに噴火しました。
阿蘇山は8月下旬に火口周辺警報が出され、今も噴火が続いています。
霧島連山の硫黄山には紅葉シーズン中の10月下旬に火口周辺警報が出され、現在も1km以内は立入規制されています。
今年の爆発回数は29日までに446回
今年はあまり話題にならなかった桜島ですが、昭和火口の活動は継続しており29日までに446回爆発しています。2011年には年間996回も爆発しました。昭和火口は2008年に活動が始まり、夜間爆発の画像がネット上で多数公開されたこともあり、海外を含めて多くのカメラマンをひきつけています。
昭和火口は南東側斜面に開いているため爆発のタイミングがよくわかり魅力的な被写体です。昭和火口の活動再開後は南岳火口からの爆発は殆どなく、2014年の爆発は全て昭和火口によるものです。昭和火口への火道は細いため爆発回数は多いものの活動規模は南岳の1/10程度とされています。
昭和火口の爆発 撮影 2010/11/21 22時36分 露光20秒
今年は爆発回数が少なく、私も殆ど桜島に出かける機会がありませんでした。
通い始めると慣れるのですが、外気温零度に近い溶岩原で徹夜して爆発を待つのはかなり大変です。いつでも撮影に行けるよう最近ではアルコールから遠ざかっています。
さて来年はどのような表情を見せてくれるでしょうか。
鹿児島県民にとってはかけがえのないシンボルですが、一方では火山災害と隣り合わせの愛憎相半ばする存在でもあります。今年は桜島の活動が比較的穏やかでした。
鴨池フェリー近くからの桜島 2014/12/18
桜島の南側にある垂水(たるみず)市と鹿児島市を結ぶ垂水(鴨池)フェリー乗場近くから撮影したものです。南国の暖かい日射しで山頂付近の雪は見る間に解けていきました。右側が南岳(標高1040m)です。昭和火口は東側にあるため鹿児島市街地(西側)からは見えません。
桜島北岳 標高1117m (湯之平展望台は標高373m)
大正噴火で大隅半島と陸続きになり、昭和21年にも昭和火口の活動で溶岩が流出しています。その後は穏やかでしたが昭和30年頃から再び活動が始まっています。
木曽の御嶽山などが噴火
今年9月の木曽御嶽山噴火は戦後最大の火山災害となり衝撃的でした。
観測態勢が弱かったこともありますが、危険性がまったく周知されない状態で一番登山者が多い時期と時間帯に噴火したことは大変な悲劇でした。
これより前の8月には屋久島の北にある口永良部島が34年ぶりに噴火しました。
阿蘇山は8月下旬に火口周辺警報が出され、今も噴火が続いています。
霧島連山の硫黄山には紅葉シーズン中の10月下旬に火口周辺警報が出され、現在も1km以内は立入規制されています。
今年の爆発回数は29日までに446回
今年はあまり話題にならなかった桜島ですが、昭和火口の活動は継続しており29日までに446回爆発しています。2011年には年間996回も爆発しました。昭和火口は2008年に活動が始まり、夜間爆発の画像がネット上で多数公開されたこともあり、海外を含めて多くのカメラマンをひきつけています。
昭和火口は南東側斜面に開いているため爆発のタイミングがよくわかり魅力的な被写体です。昭和火口の活動再開後は南岳火口からの爆発は殆どなく、2014年の爆発は全て昭和火口によるものです。昭和火口への火道は細いため爆発回数は多いものの活動規模は南岳の1/10程度とされています。
昭和火口の爆発 撮影 2010/11/21 22時36分 露光20秒
今年は爆発回数が少なく、私も殆ど桜島に出かける機会がありませんでした。
通い始めると慣れるのですが、外気温零度に近い溶岩原で徹夜して爆発を待つのはかなり大変です。いつでも撮影に行けるよう最近ではアルコールから遠ざかっています。
さて来年はどのような表情を見せてくれるでしょうか。