花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

1月は去る 桜島に昇る朝日 2025/01/31(鹿児島)

2025-02-01 18:55:41 | 自然観察
1月31日(金)冷え込んだ朝、近場のかごしま健康の森公園へ出かけました。

7時29分 殆ど雲のない朝 以下の画像は1月31日に撮影


鹿児島の日の出は7時11分、方位は110.0度(東南東方向)です。健康の森公園から見ると、朝日は桜島の北側山頂部に昇ります。

1月の桜島の噴火回数は50回ほどに達し、ここ数年では多めですが噴火規模は小さなものが殆どです。

7時32分 眩しい朝日


朝日は眩しさを増して南岳上空を過ぎて行きます。初日の出は南岳の少し右側でしたが、一ヶ月で北岳付近まで移ってきました。

ベンチには霜が付いていた


31日の鹿児島は最低気温が1.7度、健康の森公園では氷点下まで冷え込んだようで、粗塩を振りまいたような霜が付いていました。

気象台は海岸に近く標高は4m、郊外の少し山手で標高139mの健康の森公園とは気温差が3~5度あるように感じます。

7時58分 すでに朝日は画面外右上へ


公園内の芝生には霜が降りて全体的に白く見えていました。ウォーキングや犬連れ散歩の方も今朝はわずかでした。

わずかな水溜りに薄氷


かなり冷え込んだのでしょう、乾燥した日が続く中での薄氷は珍しいことです。

世間ではフジテレビの問題が大きく報道され、埼玉県では道路陥没事故で被害が拡大し懸命の救出作業が続いています。

昨年は元日に能登地震が発生、羽田での飛行機事故もありました。あれこれと事件事故が続く中でも、月日は確実に過ぎています。

アメリカでは返り咲きのトランプ大統領が世界をひっかきまわしそうです。首脳会談を控えた石破首相が、安倍ちゃんのようにうまく立ち回れるとも思えず日米関係も気になります。

8時34分 鹿児島市都市農業センター 寒さに耐える菜の花




四季の花園には菜の花が植えられていますが、まだ大きさは5~10cmで遠目には緑色の点にしか見えません。

野鳥の群れ


市民農園横の桜の木に多くの野鳥が止まっていました。ヒヨドリでしょうか人が遠ざかると、群れて農園に降りて野菜を啄んでいました。

ここも霜が一杯


強い冷え込みもあり、この時間帯に市民農園で作業をしている人は誰もいませんでした。

最近野菜が盗まれる被害が出ているようで、注意を呼び掛ける看板があちこちに立っていました。

野菜の高値が話題になりますが、市民モラルが問われる事態で嘆かわしいことです。

水生植物園 完全なオフシーズン 冬景色


スイレン池では水が抜かれているようで、スイレンの葉は全く見当たりません。勢いが強すぎて毎年生い茂るので、かなり抜いたのかもしれません。

蓮池の方は年ごとに水草が生い茂り、中ほどの橋は壊れたままです。橋の東側は水草に埋もれて、昨年の開花はわずかでした。予算や人手不足でしょうか、抜本的な整備がなされず惜しいことです。

2月は寒暖差が大きくなりインフルエンザも油断がなりません。季節は確実に春へ進んでいますが、皆様どうかご自愛ください。
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天候回復 雪化粧の霧島遠景 2025/01/30(鹿児島) 

2025-01-31 18:05:38 | 自然観察
1月30日(木)前日までの時雨模様が回復、朝から青空が広がりました。

14時9分 鴨池港からの桜島 以下の画像は1月30日に撮影


28~29日は時雨模様となり、桜島は雪化粧しました。今日は朝から陽射しが力強く、雪が残っていたのは北側の一部だけでした。

桜島全体が雪化粧した姿を写そうとすれば、まだ天候が回復しない段階からチャンスを待ち続けないと、雲が去り日差しが出るとたちまち溶けてしまいます。

海岸道路の工事が進む 


南側のマリンポートから海岸沿いに高架橋方式での臨港道路新設工事が進んでいます。ここには坂道ができて鴨池港前の路線につながるようです。

橋の土台部分になるらしい


橋脚の土台部分になるのでしょうか、南側部分の大半はまだ通常護岸のままで、この先も長期間工事が続きそうです。

鹿児島新港から見る霧島連山


奄美沖縄航路の港からは霧島連山が良く見えました。左側フェリーの上に見えるのが韓国岳(1700m)、中ほどは新燃岳(1421m)と中岳(1350m)、そして右側は高千穂峰(1574m)です。

高千穂峰と手前は桜島フェリー 


桜島フェリーは災害時の緊急避難に対応するため24時間体制で運航していますが、近年は利用率が低下して累積赤字が大きくなっています。

今年10月から、夜中の0時から3時までの時間帯(8便)は運航休止予定とのこと。昭和火口の噴火が多かった2010年頃からは、車両回数券を購入して夜間撮影に通いました。

16時4分 城山に立ち寄る 城山ドン広場奥


展望台に通じる道を右へ曲がらず、まっすぐに進み階段を上がるとドン広場があります。明治30年代以来、正午を知らせるため時報代わりに大きな空砲が撃たれました。

その音が「ドン」です。楠が並び立ち遊具も置かれた広場で、その奥に明治十年戦役薩軍本営跡の石碑があります。

山下小学校 登山競走大会の応援幕


城山は市街地から直線距離で700~800m、城山展望台は標高107m、高からず低からず、程よい高さで手頃な運動になります。

毎日の運動に登る人が多く、山下小学校では伝統行事となっているようです。

16時17分 城山展望台 この時間帯は団体客の混雑はなかった


簡単なスタンドにスマホを固定して、誰かと会話を続ける人がいました。スマホを利用したライブ配信のようにも見えました。

家族連れのような観光客が目に付き、中国語らしきものも聞こえました。かつては中国からの団体客で一杯なこともありました。

珍しいスタイルでの撮影


桜島にカメラを向けていたのは、関西から車中泊を続けて九州各地を巡っている方でした。

13ミリの広角レンズを使い、桜島と鹿児島市街地のタイムラプス動画を撮影中でした。特徴的なのは、右側に置かれた手作りのオブジェでした。

ロウソクが脇に灯されていて、木の枝の先には数羽の鳥形、枝に付けてある細い糸が風になびいていました。

ロウソクの炎、鳥の動き、糸の揺らぎと、その土地の風景を組み合わせて写すスタイルだとのこと。

鹿児島では伊佐市曽木の滝を写し、明日は知覧特攻基地、その後は長崎方面へ向かうと聞いたので、出水平野の1万羽を越えるツル撮影をおススメしました。

16時53分 見晴らしが良くて開聞岳も少し見えた


カメラ談義など長引きあまり風景撮影ができませんでしたが、南側には指宿市の開聞岳(924m)山頂部がかすかに見えていました。

県庁の建物は高さ約93m、1996年(平成8年)に完成し鹿児島で一番の高さでした。当時は飛びぬけて高く見えるものでしたが、その後は周辺にも大きなマンションなどが建ち始めて、あまり目立たなくなりました。

2021年には高さ約100mのLi-Ka1920(ライカ1920/鹿児島中央タワー)が完成しています。鹿児島の百貨店、山形屋の東側に鹿児島銀行の大きな建物ができて、大食堂からの桜島景観が失われたのは2020年でした。

いつも同じように思える市街地の風景も少しずつ変化を続けています。今日の一枚も大切な記録になるのかもしれません。
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待ち遠しい 吉野公園の春 2025/01/23(鹿児島)

2025-01-24 15:03:13 | 自然観察
1月23日(木)久しぶりに吉野公園へ向かいました。

9時32分 桜島の薄煙は北側へ 以下の画像は1月23日に撮影


今朝は雲が多く、健康の森公園での朝日撮影は取り止めました。

鹿児島市北部の吉野地区は主要道を除くと道路整備が遅れていて、道が狭くカーブが多いためいつもながら慎重に走りました。

サザンカが目立つ


1月下旬でもあり花の少ない中で目に付くのはサザンカでした。ツバキも咲き始めていますが数は少なめでした。

今日は野鳥を主に撮影 シロハラ


普段使っているレンズは18-140ミリのズームレンズで、カメラがフルサイズではないため画角では27-210ミリ相当です。

今日は80-400ミリレンズを付けて、公園内の野鳥を写したものの結果は今一つでした。

ヒヨドリ


ヤブツバキの枝の間を動き回っていましたが、レンズを向けるとすぐに飛び去ってしまいました。

河津桜 なごみの庭 休憩所東側


水仙が咲き始めて一部では良い香りが漂っていましたが、まだ数は少なめです。

河津桜は蕾が固く、開花はまだかなり先のように感じました。

白梅 一輪だけ咲いていた


つぼみが少し膨らんで一輪だけ開花していました。なごみの庭全体で梅が見頃になるのは来月中旬以降でしょうか。

ムクドリ 駅前広場の樹木などに大群で集まることも


ソテツの周辺を5~8羽ほどで歩き回り餌をさがしていて、時折小競り合いをする様子もありました。

ハクセキレイ


健康の森公園でも朝方よく見かけるハクセキレイです。あまり人を恐れる様子もなく写しやすいものでした。

ビンズイ


セキレイの仲間で腹部に少し黄色味がありました。もう一羽と歩き回り餌探しをしていました。

鳥の名前はいずれも撮影画像をグーグルにアップして画像検索したものです。

今日はメジロの鳴き声は聞こえましたが数は少なく、木の内側を動き回っていて、はっきりした画像は撮影できませんでした。

今日も遠景がボンヤリ


展望台(標高234m)から見た南側の風景ですが、ぼんやりとかすんでいます。北側の姶良市方向も同様で、霧島市や霧島連山は輪郭も見えませんでした。

大寒の時期ですが寒さが緩んで、22日には出水平野で冬を越すツルの北帰行が始まりました。23日の鹿児島は最低気温が6.6度、最高気温は17.2度でした。

このまま暖かくなるとも思えませんが、風邪などひかないよう気を付けて梅や河津桜の開花を待ちたいものです。
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桜島薄煙と朝日 健康の森公園 2025/01/18(鹿児島)

2025-01-19 15:55:16 | 自然観察
1月18日(土)夜明け前、かごしま健康の森公園へ向かいました。

6時42分 日の出は7時17分 以下の画像は1月18日に撮影


桜島の薄煙がゆっくりと北に流れています。日の出まで35分、この時間帯は地平線付近が茜色に染まりきれいです。

6時46分 日の出まで31分 少し明るくなってきた


鹿児島市の郊外団地の灯りが少しずつ目立たなくなってきました。

月明りも少し残る 月齢18.2


冬に耐える木の枝がぎっしりと空に伸びて力強さを感じます。

6時59分 モノクロモードで写す


今朝は冷え込みが強く、日の出前に公園で見かけた人は数人だけでした。

7時2分 今朝は雲がなく単調な空模様


見えるのは桜島の薄煙だけで、空に変化がなく面白みのない朝でした。

薄く広がった朝靄


鹿児島湾には少し霧が出ているようですが、郊外は薄い朝靄に包まれていました。

広場は霜で真っ白


18日鹿児島の最低気温は2.3度でしたが、ここは郊外でありマイナスに感じました。日中は穏やかな晴天で最高気温は13.8度でした。

朝日が顔を出すまで 時間待ちの間にカラス撮影


月を探していると近くの電柱にカラスが止まっていました。猛暑が影響したのか今季はカラスの数が少なく、多かった頃の5分の一ほどに感じます。

驚かさないようにゆっくり近づき、数カット撮影できました。

7時36分 朝日を隠す噴煙


量は少ないものの噴煙が出続けて、朝日が顔を出すのを邪魔しているような感じでした。

朝日の位置は少しずつ北側に戻り始めていて、山頂部の南岳火口付近でしょうか。

7時41分 日の出時刻から24分経過 眩しく輝く朝日


1月の鹿児島は日の出が遅い時期です。元日~2日は7時17分、3~15日は年間で最も遅く7時18分、18日の日の出は7時17分、31日は7時11分です。

日の入りは元日では17時25分、18日は17時40分、31日は17時51分です。日の入りが最も早かったのは昨年11月28日~12月8日で17時14分でした。

日の出の時刻は冬至の後も遅くなりますが、日の入りの時刻が遅くなるペースが少し早いため、昼間の時間帯が着実に伸びています。
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通行止め 紫尾山頂は雲隠れ 2025/01/16(鹿児島) 

2025-01-17 17:09:16 | 自然観察
1月16日(木)宮之城歴史資料センターからの帰り道、紫尾山へ向かいました。

12時3分 さつま町一ツ木からの紫尾山 以下の画像は1月16日に撮影


16日は陽射しのない冷たい曇り空が続きました。

最低気温は鹿児島で3.4度、紫尾山に近いさつま柏原でマイナス1.8度。最高気温は鹿児島で8.3度、さつま柏原では6.3度でした。

雲隠れしている紫尾山の山頂部(1,067m)までは道が通じており、道路状況が良ければ車で行けます。

国道504号 さつま町から高尾野町に通じる堀切峠 右折で紫尾山頂方向


国道504号は、鹿児島県鹿屋市から霧島市、薩摩郡さつま町を経由して、出水市に至る一般国道です。この区間は北薩横断道路の開通により、今では旧道のようになっています。

殆どの車が利用している北薩横断道路の北薩トンネル(2018年供用開始)4,850mは、昨年7月25日から通行止めが続いています。大雨によりトンネル内部に土砂が流入し、路面が浮き上がり、覆工コンクリートが剥落するなど大きな被害を受けています。

紫尾山頂まで道路工事中の看板 令和7年1月6日まで


車を置いている人は山頂への登山者でしょう。歩いても山頂まで1時間半程度と聞いたことがあります。

霧島連山に比べると登山者は少ないようです。大きな滝のある東側登山道利用が多いようですが、夏場は山ヒルが多くて厄介なコースだと聞いています。

全面通行止めの看板


1月16日・・・今日まで通行止め・・・個人的な風景撮影のために無理をお願いするわけにもいかず今日は断念しました。

山頂まで車で行くとした場合、真冬はリスクが大きいので注意が必要です。

1 通行車両が極端に少なく(1日に数台かも?)、通りがかりに助けてくれる人や車はいません。JAFも救急車もすぐには来れないような山中です。

2 カーブが多く道幅が狭く離合注意個所があり、殆どの区間でガードレールが設置されていない。

3 路面に傾斜があり特にカーブでは、スリップすると斜面に転落の恐れがある。

霧島の一般的な道路をイメージしているとひどい目に遭いそうなので、無理をしてはいけません。途中の安全な場所に車を置いて道路を歩けば、山頂までそれほど時間はかかりません。

宮之城泊野方向へ下る途中 路側に残る雪の塊


北薩横断道のトンネルが開通するまでは通行車両も時々見かけましたが、今日は峠までの往復ですれ違ったのは1台だけでした。

多くの人が便利なトンネル区間に慣れてしまい、わざわざ時間をかけて不便な狭い道を通ることなく、別ルートで大回りしているようです。

それでも道沿いには所々に融雪剤が置かれていました。道路管理の方々にはご苦労様です。

泊野川の小さな砂防ダム


久しぶりですが、泊野川の様子は特段変化はありませんでした。川に架かる大岩橋のガードレール銘板には昭和44年3月完成とありました。

北薩横断道路 泊野の「きららIC] 入口は閉鎖


昨年夏から通行止めが継続しており、薩摩半島北部の交通に大きな影響が続いています。早期復旧を願っています。

この先に田の神様 帰宅後気付いた


グーグルマップを見ると北東に400mほどの位置に「楠八重の田の神」の表示がありました。

遠からず大量の風力発電機が建ち並びそうな紫尾山系ですが、元気なうちに足を運んで素晴らしい景観を楽しみたいものです。

2018年1月に山頂まで行った時のブログ記事はこちらからご覧ください。
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西に満月 東に朝日を待つ 2025/01/14(鹿児島)

2025-01-15 17:58:11 | 自然観察
1月14日(火)かごしま健康の森公園へ朝日撮影に出かけました。

6時42分 西の空には満月 月齢は14.2


最近よく耳にする、アメリカの先住民が満月に付けた名前では、ウルフムーン(Wolf Moon 狼が空腹で遠吠えをする頃)です。

2月はスノームーン(Snow Moon 大地が雪に覆われ、狩猟が困難になる頃)です。

6時41分 桜島の薄煙は北へ


天気はゆっくりと下り坂で、桜島のわずかな煙は北側へ流れていました。

今年の桜島は1日に2回ほど噴火する日が多く、15日朝までの爆発回数は10回です。

月と火星


月に負けず左上で光っているのは火星のようです。

月の撮影は難しい


月の入りは7時38分、やがて林に隠れそうな位置になりました。倍率の高い望遠レンズでないと、月の表面の表情までしっかり写すのは難しいようです。

星空や天体写真は殆ど経験がなく、とても苦手です。長時間かけて流星や天の川などを撮影する方には敬服しています。

7時15分 まもなく日の出の時間帯 奥は大隅半島の高隈山系


今は一年で日の出が最も遅い時期です。日の出は7時18分、方位は114.7度で冬至の頃よりも2.5度北に移っています。

日の入りは12月よりも20分ほど遅くなり、昼間の時間が少しずつ伸びています。

7時40分 桜島の南側斜面に昇った朝日


南岳の端よりもわずかに右側(下側)から朝日が昇りました。この時間帯にウォーキングやランニングの人は、少数の常連さんだけです。

今朝も寒かった ベンチに霜


14日の鹿児島の最低気温は2.7度でしたが、公園内は0度に近い感じでした。日中は陽射しに恵まれて最高気温は15.9度まで上がりました。

8時7分 時間待ちの間にサザンカを写す


朝日が眩しすぎて桜島がうまく写せないので、しばらく時間待ちをしました。9日夜から翌朝にかけてわずかに雪が降ったこともあり、サザンカの花が少し傷んでいました。

朝靄が少し出た


郊外団地にうっすらと朝靄が出て雰囲気は良いのですが、朝日が強烈すぎてうまく写せませんでした。

8時19分 薄雲が広がる


この雲が1時間ほど前にあれば、きれいな朝焼けが現れたのでしょうか。もう少し雲が厚ければ、雲の間から光が地上に差し込む「天使の梯子」が見られたかもしれません。

風景写真は似たような天候のなかでもわずかな条件の違いで、印象的な光景に出会うこともあります。期待ハズレが多いのですが、たまには幸運に巡り会えるので楽しみです。
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ヘビ年 扇尾にある蛇の窟 2025/01/07(鹿児島)

2025-01-14 20:27:53 | 自然観察
1月7日(火)深古院の後は永吉川の自然地形「蛇の窟」に行きました。

日置市日吉町吉利の扇尾小学校跡 以下の画像は1月7日撮影


深固院跡から南東へ500mほど進むと扇尾小学校跡(2016年3月閉校)があり、現在は鹿児島ジビエ研究所「REIBIG JAPANレイビッグジャパン」(イノシシ肉などの食肉卸売業)になっています。画面外右手には扇尾保育園があります。

ここの駐車区画に車を止めて蛇の窟(じゃのあな)を目指します。ヘビ年の話題として、日置市のインスタグラムで存在を知りました。

小さな案内板が3か所ほどある


県道36号永吉入佐線を横断して永吉川にかかる小さな橋を渡ります。意外と車が多く、スピードが出ているので道路横断には注意しましょう。

この案内板から蛇の窟までは300m程度です。

草刈・倒木処理がされた通路 車両通行はできません


民家横にある案内板に従って、狭い道を永吉川左岸の上流方向へ進みます。

地元の方々が荒れていた通路の草刈、倒木片付けをされて昔ながらの田圃道がよみがえりました。

窟(あな)が見えてきた


杉林に沿って5分程度歩くと窟らしきものが見えてきました。もっと大きなものを想像していたので、いささか拍子抜けでした。

雄大な自然風景を期待する方は、ガッカリされるかも知れません。人物を配置して撮影すれば、窟の形や大きさが判りやすいと思います。

私は吹上浜近くに生まれ育ち、このような自然に接することが今でも好きです。

蛇の窟 案内板


大蛇の化身とされる美女の言い伝えには、深固院と永吉川河口の久多島神社が登場します。

崩れたシラス斜面には小さな鳥居が倒れていて、かつては神様が祀られていたようです。

西側(下流側)から見た 蛇の窟


崩れたシラスの小山から写したものです。西側の崖は大雨時には表面が洗い流されるようなシラス崖で、植物は殆ど生えていません。

窟の上部は雑木林で周辺に見られる杉の植林はありません。高さは3メートルから10メートル、幅10メートルから15メートル、奥行きは15メートルほどです。

東側(上流側)から見た 蛇の窟


こちら側は日当たりが良いためかシラス崖の表面にシダが生えていて、西側とは少し趣が違います。

きれいに残っている稲作の道具  


上流部は耕作放棄されてかなり年数が過ぎた水田跡のようでした。グーグルマップの航空写真を見ると広さは30~50アール程度でしょうか。

大きなトンネル下は農作業用具を置くには都合が良かったのでしょう。掛け干しの支柱や藁が整然と積まれ、一輪車や梯子も残されていて、農家さんの苦労がしのばれます。

帰りに気付いたのですが、窟の西側には1~2軒の廃屋跡がありました。上流部水田の耕作農家だったかも知れません。

永吉川右岸側から見た蛇の窟 左側が上流部


県道側の水田から見るとシラス崖というよりは、シラスが固くなった岩山のように見えました。

シラス崖の柔らかい部分で川による浸食が進み、長い年月のうちに自然に窟(トンネル)が形成されたのではないでしょうか。

川床などは整備されていて、浸食防止のコンクリート壁があり、水中には石を詰めた籠が並んでいました。

県道側から見た蛇の窟


右側の丸い山のようなところに蛇の窟があります。農地拡大のために自然窟の先に(左手、上流側)水田を開墾したのでしょう。

手前(永吉川北岸側)の水田は広さがあり、県道のすぐ横で便利な場所です。

今回整備された通路も夏草が茂れば、蛇や虫などが出そうで心配です。見学には冬から春先が良さそうです。

どなたにでもおススメできる場所ではありませんが、駐車場から歩いて8分ほど。道も判りやすく、小学校社会科の見学で訪れるには良さそうな場所でした。幼いころの体験は故郷の思い出になることでしょう。

地元テレビ局KKBで『巳年・ヘビ年で話題 日置市民話に伝わる「ヘビの穴」』としてニュース報道(動画あり)されています。
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2025初日の出 健康の森公園 2025/01/01(鹿児島)

2025-01-01 17:11:17 | 自然観察
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年は年明け早々に能登半島大地震と羽田での飛行機事故が発生、鹿児島は猛暑に加えて台風10号で大きな被害を受けました。

2025年が穏やかな年になるよう願っております。

「花浄土鹿児島」ブログは今年12年目となり掲載画像は16,000枚を超え、様々な思い出がよみがえってきます。

今年も初日の出撮影に、車で10分程度のかごしま健康の森公園に出かけました。

6時50分 雲が全くない朝 以下の画像は1月1日に撮影


普段では日の出前の公園でウォーキングなどする人は数人程度です。今朝は風は弱いものの冷え込んで、日の出を待つ人も背を丸めていました。

画像を明るく補正すると


空の明るさに比べて近くの人や風景は薄暗いので、人の姿が判りにくいものです。極端に明るくすると目で見た風景とかけ離れるので、なるべく見た目に近くなるよう調整しています。

7時1分 桜島から噴煙が上がる


6時58分に今年初めての噴火があり、噴煙の高さは火口上1000mに達しました。午後にも噴火しています。

7時21分 かなり明るくなってきた


日の出は7時17分、朝日が顔を出す南岳付近がかなり明るくなってきました。

7時32分 初日の出


噴煙が出ていなければ単調な面白みのない日の出だったかもしれません。風景写真では稀に一期一会の良い場面に遭遇することもあり、足しげく通う人にはいつか幸運が訪れると思います。

7時33分 スマホを向ける人が多かった


7時34分 駐車場に戻る人たち


初日を見に来た人は昨年と同程度か少し多めで200人ほど、日の出数分後には大半の人が一斉に帰って行きました。

7時39分 急に人が少なくなった


腰掛けには白い霜


鹿児島の最低気温は2.0度でしたが、ここは郊外の少し高台(標高139m)であり、4度ほど低めだったと思われます。

朝は冷えたものの、日中も快晴が続き鹿児島の最高気温は15.6度、穏やかな年明けとなりました。

7時55分 また少し噴煙が出た


朝日が眩しい中で南岳火口から再び噴煙が上がりました。巨大な鳥か獣が姿を現したような面白い形です。

もっと早く出ていたら子供たちも喜んだことでしょうが、この時間帯には人が殆ど残っておらず惜しいことでした。

今朝は雲一つない空に、少しずつ桜島の噴煙が出続けました。2024年の爆発回数は46回で活動は穏やかでしたが、地下深くには大正噴火前に相当する大量のマグマが蓄積されているようです。

今年も桜島が穏やかであってほしいと願いながら、霜で真っ白になった田圃横を経て帰宅しました。

私のインスタグラムfplkk2020「花浄土鹿児島」はこちらからご覧ください。
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鱗雲が一杯 大晦日の桜島 2024/12/31(鹿児島)

2024-12-31 17:18:00 | 自然観察
12月31日(火)久しぶりに、早朝のかごしま健康の森公園へ出かけました。

7時10分 かごしま健康の森公園 以下の画像は12月31日に撮影


昨夜の雨で霧が出ると予想したものの、意外にも雨が降り出し車内で20分ほど時間待ちしました。

雲がないと単調なだけで面白みがなく、雲が多くて薄暗いともっとダメ、風景写真は天候に大きく左右されます。

7時12分 わずかに朝焼けが出た


幸いに雨雲は順調に東へ移動して、部分的に薄い朝焼けが見えました。今朝は強い冷え込みはなく、鹿児島の最低気温は9.4度でした。

雲が過ぎるまで時間待ち


わずかな雨でしたが、植え込みの草花に雨滴がついてきれいでした。

7時30分 すでに日が昇っているが


日の出は7時17分、朝日は桜島南岳の斜面上にあるはずですが、まだ雲に隠れています。

ここからの桜島撮影は朝方は完全逆光のため、雲がない場合は朝日が顔を出して10分もすると桜島の表情は写しにくいものです。

雲が適度に日差しを遮ってくれると変化があり、日が高くなると桜島の姿が写しやすくなります。

7時32分 早く雲が過ぎてほしい


雨を降らせた雲は去ったものの、鱗雲がびっしりと続いて朝日が見えません。

7時50分 日射しが一部見え始めた


次々と雲が押し寄せて朝日は顔を出さず、しばらくは桜並木の斜面などを撮影しながら時間待ちしました。

7時53分 日射しが隠れた方が写しやすかった


予想通り少し霧が出てきましたが、川霧が公園内にまで広がってくることはありませんでした。

8時35分 眩しい朝日


公園内の花壇や植え込みなど撮影して、元の位置に戻りました。雲から朝日が顔を出すと、完全な逆光で眩しすぎて明暗差が大きすぎました。

8時40分 きれいな鱗雲の列


健康の森公園には度々撮影に来ていますが、これほどのきれいな鱗雲の列は珍しいものでした。

8時42分 天候回復でウォーキング


すっかり天候が回復し、常連さんや小さな犬と散歩の人など見かけました。明日は初日の出、多くの人が集まることでしょう。

今年も花浄土鹿児島ブログをご覧いただき、ありがとうございました。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
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紅葉巡り 和田川と慈眼寺跡 2024/12/24(鹿児島)

2024-12-25 15:50:36 | 自然観察
12月24日(火)運転免許証の更新後、慈眼寺公園に立ち寄りました。

9時48分 そうめん流し入口 以下の画像は12月24日に撮影


免許更新で新たなメガネが必要かも? 早目に交通安全センターへ行きました。手続きには丁寧な説明と案内を受け、気になっていた視力検査は今の眼鏡でパスして一安心でした。

少し緊張したのは写真撮影、普段カメラで一杯写していても自身が写されることは皆無に近く、年相応の顔写真が現実でした。これからも周囲に気を配り、安全運転を続けたいものです。

慈眼寺(じげんじ・じがんじ)公園のそうめん流しは冬場は休業、例年3月の桜開花時期に営業再開です。

見上げると日射しが一杯


毎年のように訪れる慈眼寺公園の紅葉ですが、色付くのは例年12月上~中旬。年末まで待っていてくれたようでうれしいことでした。

9時59分 斜めに差し込む日射し


この時期にしては眩しいほどの日射しが差し込んでいました。公園内を流れる和田川沿いでこの日見かけた方は3人ほど。子犬と散歩、ウォーキングポールを手にした方もありました。

杉の倒木


遊歩道のすぐ脇に大きな倒木が残され、川の中へ倒れ込んだ木や太い枯れ枝が残った所もありました。

台風10号の影響と思われますが、通行に危険性がないので片付けが後回しになっているのでしょうか。

和田川沿いから林を抜けて北に上がると、ネモフィラやコスモスで人気の花畑、道路向かいにはふるさと歴史考古館があり、谷山神社が隣接しています。広大な公園の管理は大変なことでしょう。

川にかぶさるように伸びたモミジ


殆どが落葉している中で一部葉が残った木があり、あちこちにモミジがあることが判りました。

平地で紅葉時期が遅く派手さはありませんが、緑濃い中に紅葉が点在して風景撮影には面白い場所だと感じます。

古い石橋 昭和4年(1929)に架けられた澄心橋


このところ雨が少なく水量はわずか 水面に映る控えめな色模様


上流部には目立つモミジがあった


日射しに浮かび上がる美しさ


さくら広場横のモミジは落葉


11時13分 入口に戻ってきました


このモミジが一番きれいでした。すでに色合いが一様になっていますが、例年は緑、黄、赤と様々な彩を見せてくれるモミジです。

モミジの色づき具合は年ごとの気象条件、日当たり具合で大きく変わるのでしょうか。それぞれ木の個性によって毎年彩の良いもの、黄色あるいは茶色にしかならないものなど、決まっている感じがします。

広い風景全体の中で見ればそれぞれの個性が存在して、その場所の紅葉風景を作り上げています。

気まぐれな強い風が吹いた (f13、s1/2)


小さな雲が陽射しを少し遮った直後、気まぐれな強い風が吹いてきました。手持ち撮影でシャッター速度を遅くして何枚も写しました。

ここは三脚の出番だとセットしたら風は止んでしまい、その後30分以上も粘りましたがダメでした。風景写真撮影では、まれに思いがけない良い場面もあり楽しみです。

本来は偶然に頼らず、強い風が吹くまでじっと頑張ることが大事でしょうが・・・お腹もすいたので撮影切り上げ。

今日は無事に免許更新ができて良かった、名残の紅葉も楽しめてありがたいことでした。感謝、感謝。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。