花浄土鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。
(季節の花、吹上浜、桜島、霧島など)

今日も地震 気になる霧島連山 2024/09/10(鹿児島)

2024-09-10 18:40:39 | 霧島連山
9月10日(火)久しぶりの雨、宮崎県南部山沿いの地震が気になります。

今日は宮崎県南部山沿いで地震が2回発生し、テレビ画面に表示されました。先月の日向灘地震を契機に霧島連山の火山活動が高まるのではないかと懸念されています。

宮崎県南部山沿いの地震 都城市、小林市、えびの市、北諸県郡、南諸県郡


ヤフーの地震データをもとに、今日まで99回の地震回数をグラフにしました。

有感地震のデータなので思ったよりも少ない感じがします。1回も発生していない年もあります。

震源地が宮崎県南部山沿いのため、先月の日向灘の大きな地震は入っていません。

地震のマグニチュード


マグニチュードは、地震そのものの大きさ(エネルギー)を 表します。

マグニチュードは1大きくなると約32倍大きくなり、2大きくな ると、1000倍になります。 マグニチュード8クラスの地震は、6 クラスの1000個分のエネルギーがあることになります。

8月8日16時43分の日向灘地震はマグニチュード7.1、震源は宮崎の東南東30km付近で深さ30km。

震度6弱が宮崎県日南市、5強は宮崎市、都城市、鹿児島県大崎町、5弱が小林市、鹿児島市で、えびの市は震度4でした。

霧島連山の新燃岳 以下3枚は2014/01/10撮影


2011年1月の新燃岳大噴火から3年が過ぎています。西側山麓にあった美しいツツジのトンネルなどはすべて焼失しました。

韓国岳 北側からの風景 


かつてはえびの市営の露天風呂が近くにあり、ツツジがきれいに咲きシカを見かける場所でした。

えびの高原から生駒高原に向かう県道沿いは花が多く咲き、桜やツツジの季節は度々撮影に通いました。

えびの高原 硫黄山 


硫黄山では道路沿いに噴気が立ち込めることもあり、観光地の通常風景として気にもせず、まさか噴火するとは思いもしませんでした。

2024年現在も硫黄山の火山活動が継続し、えびの高原から生駒高原に向かう県道は人も車も通行が規制されています。

土・日曜日昼間の暫定開放時に屋根付き自動車は通行できますが、自転車、バイクでの通行は禁止されています。

霧島山の火山活動解説資料(令和6年8月) 気象庁


解説資料を見て、霧島連山は鹿児島と宮崎にまたがっていることに改めて気づかされました。

宮崎県南部山沿いを震源とする地震に気を取られていましたが、鹿児島県側が震源の地震もあり霧島連山に関するデータとしては一部にすぎませんでした。





気象庁ではすでに今月6日に霧島山の火山の状況に関する除法を出して注意を呼び掛けています。長くなりますが以下に引用します。

火山名 霧島山 火山の状況に関する解説情報 第4号
令和6年9月6日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<噴火予報(活火山であることに留意)が継続>
 霧島山では、本日(6日)、韓国岳北東側の浅いところを震源とする最大震度2の地震が発生しました。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 霧島山では、本日(6日)15時02分頃、韓国岳北東側の浅いところを震源とする地震が発生し、宮崎県小林市及び高原町で最大震度2を観測しました。
この地震以降は、韓国岳周辺で震度1以上を観測した地震は発生していません。
主に韓国岳付近、韓国岳北東側及び大浪池付近では、8月8日17時以降地震が増加していましたが、その後は増減を繰り返しながらも徐々に減少しています。
 
 新燃岳、御鉢、えびの高原(硫黄山)周辺、大幡池では、この地震による火山活動の変化は認められません。また、GNSS等の地殻変動観測には特段の変化はみられません。

2.防災上の警戒事項等
 活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、留意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。(引用終わり)

時間軸の長い火山活動を考えると、10年程度の時間はほんの短いものにすぎないでしょう。

2011年の新燃岳大噴火を超えるような激しい活動や、新たな場所での火山活動、現在の活動が継続することも考えられます。

鹿児島・宮崎両県民にとって大切な自然である霧島連山が穏やかさを取り戻し、失われた花が再び咲き誇ることを願っています。
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日向灘地震 霧島が気になる 2024/08/12(鹿児島)

2024-08-12 16:37:00 | 霧島連山
8月11日(日)は山の日、12日(月)は振替休日、パリオリンピックが閉幕。お盆期間でもあり、帰省や行楽などでお忙しいことでしょう。

12日朝 多くのメダル 日本テレビZIP


12日朝 台風5号は東北地方に上陸


8月8日に発生した日向灘地震では、関連性が懸念される南海トラフ地震への注意が呼びかけられています。

鹿児島と宮崎にまたがる霧島連山では、8日の日向灘地震の後11日までに592回の地震が観測されています。

気象台は規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性もあるとして、引き続き留意するよう呼びかけています。

失われた風景 大噴火前の新燃岳 以下3枚は2005/05/15撮影


北側の獅子戸岳から見た新燃岳です。ツツジ開花シーズンで多くの人が登山に訪れていました。

うっすらと赤く見える部分はツツジで、南西側斜面の登山路では花のトンネルが人気でした。

右奥に少し飛び出した部分はウサギの耳と呼ばれ、ビルの3階分ほどの高さがあると聞いたことがあります。

火口の縁を歩く登山者


火口壁の西側には細い踏跡が一部あるだけですが、その先の人が行かない危険な岩場を歩く人もありました。

右も左も急斜面で、足を踏み外すと火口底まで滑落の危険性があり、後を付いてこないように注意されました。

エメラルド色の小さな水溜り


2011年の大噴火で溶岩が火口の縁までせり上がり、エメラルドの水溜りは完全に埋まりました。

この美しい色が一時期コーヒー色に濁ったことがあり、今にして思えば大噴火の前触れだったのでしょう。

2011/02/01 24時前の大きな噴火 高千穂牧場近くから撮影


大規模噴火は1月26日昼過ぎに始まり、27日未明にかけて続き、北西の風が強く噴出物は風下の宮崎県側に落下飛散しました。

2月1日朝方の大きな噴火では、新燃岳火口から南西 3.2km 付近に長径 70cm 短径 50cm の大きな噴 石が飛散。

湯之野(新燃岳より南西約3㎞)の観測点で 458Pa の空振振幅を観測。 霧島市で窓ガラス等が破損する被害が発生しました。

朝の噴火を知って撮影の人が多く訪れましたが、大半があきらめて帰った直後の大きな噴火でした。

<今回は大丈夫だろうか>
気象台は「規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性」を指摘していますが、南海トラフ地震との関連性以上に霧島には影響が大きいような気がします。

2011年新燃岳の噴火の前は、噴火活動が活発化しており早い段階で新燃岳は登山禁止だったと思います。

新燃岳は現在も登山禁止ですが、韓国岳や硫黄岳に近いえびの高原、さらには大浪池も当分の間は立入・登山規制が必要ではないでしょうか。

真夏に登山する人は少ないかもしれませんが、地震回数の増加は危険な兆候だと思います。お盆期間ではありますが関係機関の対応が望まれます。


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高千穂峰の北側 矢岳の沢 2024/05/14(鹿児島)

2024-05-15 18:58:54 | 霧島連山
5月14日(火)久しぶりの鹿ケ原からさらに東へ歩きました。

11時13分 鹿ケ原の東端 背景は中岳 以下の画像は5月14日に撮影


ここから東に向かうと、高千穂峰(1574m)を時々右手に見ながら宮崎県高原町の皇子原公園(335m)側に通じています。

鹿ケ原(標高1021m)は瀬田尾越とも言われる地域で、昭和の頃には道路計画があったそうです。

歩いてしばらくは南側にツツジが多い


花好きの人にはうれしい風景があちこち気になって、なかなか先に進めないほど。

この辺りは裏霧島と言われる登山者の少ない地域ですが、ミカエリソウの咲く9~10月は多くの人が訪れます。

花や自然の景観が好きな人にはうれしいところで、矢岳山頂や尾根筋からの風景はきれいです。

その一方で林の中は似たような景色で周囲の山が見えず、退屈だと思われるのでおススメしません。

枯木が目立つ 高千穂峰(左) 右は御鉢(火山)


2011年の新燃岳(1421m)噴火では北西の季節風が多く、風下側のこの辺りは高温の火山礫の影響で多くの高い木が焼けて枯死しています。

徐々に倒れているようですが、想像したよりもまだ多くの枯木が残っていました。

高千穂峰(1574m)の御鉢(1408m)北側の縁を歩く登山者


天気が良いので、登山者の姿がごく小さく見えていました。

東側から見たY字分岐 右側は新燃岳東側山麓に向かう


鹿児島県の高千穂河原から向かうと逆Y字、この辺りまで歩く人は平日では数人程度ではないでしょうか。

今日はその珍しい登山者と出会い、お互いに少しビックリ。今日は竜王岳(1175m)から矢岳(1132m)へ登り、高千穂河原に帰るとのこと。

あちこちの山を巡っている方で、高齢な方でしたがお元気なことに驚きました。

野鳥撮影かと思ったが花撮影の人でホッとした・・・野鳥撮影だと邪魔になったのではと気遣ってくださいました。

しばし山歩きでの花撮影や、新燃岳噴火のことなど話し込んでしまいました。

所々に大きなツツジがある


一般的なミヤマキリシマとは違う大きさと樹形で、山ツツジのようなものかもしれません。

ようやく沢に到着


あちこちでツツジに引き留められて13時過ぎに予定地到着。北側の斜面を登り矢岳山頂を目指したいところですが、体力が続かず今日はここまで。

軽い昼食も早々に沢を上流部へ歩きました。大淀川の上流部の高崎川のさらに上流部、矢岳川です。

普段は枯れ川ですが、12日は雨、13日は曇り、今日は少し水が流れていました。

沢沿いにも大きなツツジがある


川沿いの斜面を注意しながら少し登って撮影。かつては山手側の上から写していたツツジを今日は川の方から撮影です。

少し遡るとごく小さな滝があった


この辺りだけ岩が固いのか小さな滝になっていました。3段で高さ10mほど、普通の道沿いであれば名前が付きそうな滝です。

新緑を写す水面


これまでこの辺りを訪れたのは晴天の時だけで、水面の美しさを楽しめました。

このツツジも大きかった


天気が良すぎて木間からの日差しも強烈で、見た目ほどきれいに写せませんでした。

渓流沿いの崩落地


自然のままに崩落していますが、前回訪れた時とあまり様子は変わっていない感じです。

崩れることで河川に土砂を供給していますが、水害を引き起こす要因でもあります。

全く場所は違いますが、吹上浜に流れ込む川は護岸整備とシラス崖などの防災対策が進み、土砂供給減少で砂浜が次第に狭くなっているようです。

14時45分 午後の日差しに輝くツツジの花


帰り道もあちこちの花に引き留められて、なかなか高千穂河原に近づきません。

15時21分 矢岳川上流部


Y字分岐を新燃岳の東側山麓方向に歩いて沢に立ち寄りましたが、全く水が流れていませんでした。

この途中で今日2人目の登山者に出会いました。午前中の高千穂登山に続いて、竜王・矢岳を目指しているが誰も通らない登山道は怖いと言うのです。

京都から来たという女性で山の見晴らしが良いところを歩きたいそうです。高千穂河原(970m)に戻り中岳(1350m)手前のツツジ散策路を楽しまれるようおススメしました。

明日は韓国岳(1700m)に登山予定とのこと。お元気で何より、初夏の霧島を存分に楽しんでください。

私もこの沢で引き返し、足早に歩く登山者を見送り、帰り道でもゆっくりとツツジの花景色を写しました。

久しぶりの山歩きと言っても殆ど平坦地ですが、休むのを惜しんで歩き回りました。

帰宅するとキャップをした空のペットボトルが凹んでいて、霧島から平地に帰ったことを実感。かなり疲れました。
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鹿ケ原 6年ぶり霧島のツツジ 2024/05/14(鹿児島)

2024-05-15 15:09:30 | 霧島連山
5月14日(火)ミヤマキリシマの季節としては久しぶりでした。

10時2分 高千穂河原駐車場 以下の画像は5月14日に撮影


平日ですがツツジの開花期で車は多め、南側駐車場に8割ほど車が入り、北側駐車場は閉鎖されていました。

駐車場入口は発券方式で車は24時間以内500円、帰りに券を入れると利用時間に応じた料金が表示される機械清算方式でした。

駐車場脇のツツジ


2018年5月に訪れて以来のことで、美しいミヤマキリシマに迎えられうれしいことでした。

新燃岳に続く硫黄山噴火があり、コロナ禍により行動が制限され、霧島へは次第に足が遠のいていました。

前回2018年に訪れ、お鉢斜面の岩場まで上がった時のブログはこちらです。

この時は新燃岳活動警戒で、鹿ケ原への道は閉鎖されていました。

高千穂河原ビジターセンター 屋内展示


霧島の自然や歴史などが判りやすく展示されています。

展示資料として提供した新燃岳の夜間噴火画像が、どのように使われているのか探してみました。

高千穂パノラマストーリー


火山活動の資料として使われていました 左側の画像


2011年1月27日未明に新湯温泉入り口で撮影したものです。少しでも参考になっているとしたらうれしいことです。

撮影当時を振り返ったブログはこちらです。

10時48分 霧島神宮古宮址


雲一つない青空 背景は高千穂峰の御鉢です。神宮神職さんの研修でしょうか、若い方が話をされていました。

鹿ケ原 南側入口 高千穂河原方向へ帰る人


駐車場からゆっくり歩いて15分程度。道が整備され、勾配が緩やかで高齢者の方も多く見かけます。

全体としては2分咲程度


暖冬のため開花が早いと予想しましたが、花は少なく少しガッカリ。

ある時期に一斉に開花が進むのか、少しずつ咲くだけで全体としてはさえないままシーズンを終えるのか判りません。

だいぶ変わったのか 変わりは少ないのか


記憶の範囲内だけでは、大きく風景が様変わりしている感じはありませんでした。

人の記憶する時間(日数)は、自然の中での長いサイクルに比べるとはるかに些細なことです。

ここから東側に進んだ所では、新燃岳噴火による火山礫の被害を受けてかなり枯れた木が目立っていましたが、まだ倒れるまでには至っていませんでした。

11時12分 南側には多くのツツジが咲いていた


高千穂峰側には緩やかな上り斜面が続いており、あちこちにツツジの美しい花景色がありました。

この後は東側に進み、あまり人が行かない矢岳の南側に流れる沢を目指しました。
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あれから10年 新燃岳の大噴火 2021/01/25(鹿児島)

2021-01-25 21:14:07 | 霧島連山
霧島連山の新燃岳で大規模噴火が起こり、世間を驚かせてから10年目です。

2011年1月26日~27日の新燃岳

2011(平成23)年1月26日と27日の天気図 気象庁データを引用


1月27日未明の噴火活動


大規模な噴火活動が始まったのは26日午後でした。警戒が呼びかけられていたものの、噴火規模は想定を超える大規模なものとなり、風下の宮崎県側で深刻な火山灰被害が発生しました。

噴火は27日夜明け前まで継続 山林火災は風下側の一部にとどまる


新燃岳南西側3kmほどの新湯温泉手前から、26日21時半頃から27日5時半過ぎにかけて撮影。現地の気温は0度前後、北西の季節風が強かったため噴石は主に風下の中岳西側斜面に飛散し、新湯温泉側には降って来ませんでした。

夜間撮影は桜島で慣れていたので、カメラ操作など撮影自体には問題なし。火山雷が風下に多く発生したので、もっと広めに撮影しても良かったと思います。

太い水道管が破裂して水柱を噴き上げ続けているような感じの噴火でした。桜島の噴火では灼熱の噴石が飛ぶ時間は長くても3分以内に過ぎません。私がこれほどの大規模噴火を目にすることは今後もないでしょう。

飛沫のように噴出物が大量飛散


大規模な噴火撮影に気を奪われ、噴石や火山ガスの恐怖と危険性を感じることなく撮影を続行。2月1日朝にはこの時の撮影地を越えて道路横に大きな噴石が落下しました。風向きに関わらず大きな噴石は3kmほども飛散しますので、今思えば単に運が良かっただけです。

2011年2月1日の新燃岳

2011/02/01 噴火取材の報道関係者 霧島高原国民休養地


2011/02/01 朝方の噴火で割れたガラス戸 霧島岩崎ホテル入口


2011/02/01 高千穂牧場隣の夢見が丘 噴火撮影の人たち


2011/02/01 24時前の噴火


朝方の大きな爆発的噴火は強い空気振動を伴っていたので、霧島ではホテルの窓ガラスが割れるなどの被害が多発しました。この頃には県外からも多くのカメラマンが撮影に来ていたようです。

車内で長時間待機、7割方のカメラマンはあきらめて帰宅。火映現象が時々見られる中での大きな噴火でした。27日朝までの大規模連続噴火を撮影した私には物足りないものでした。翌朝まで粘ったものの、小さめの噴火がもう一度あっただけでした。

噴火前の新燃岳

2004/12/29 積雪した新燃岳 小高いところは通称ウサギの耳


2005/05/15 美しい新燃岳の火口湖


湖というよりは水溜りのようなものでしたが、エメラルド色のきれいなものでした。溶岩は深く広い火口を埋め尽くしました。

2005/05/15 新燃岳火口壁を一周する人たち


2005/05/15 北側の獅子戸岳から見た新燃岳


西側を中心に山麓にはツツジが群生し、花の時期には多くの人々が訪れました。ツツジのトンネルがすべて焼失したのは残念でたまりません。この日は早朝から出かけて山を満喫、下山したのは夕方でした。

2020/11/11の新燃岳

2020/11/11 西側斜面から水蒸気を上げる新燃岳


2020/11/11 新燃岳南斜面 噴石で焼けた樹林帯 右側は中岳斜面


2020/11/11 新燃岳西側斜面 火口縁から流出した溶岩


韓国岳への工事資材運搬ヘリが上空を往復していました。2011年以降も新燃岳の噴火活動が継続しています。2018年の噴火では火口からあふれ出した溶岩が西側斜面に流れ出しました。

その後は大きな噴火はないものの火山活動が収まる気配はなく、現在も噴火警戒レベル2の火口周辺規制が継続しています。2018年4月には同じ霧島連山の硫黄山が噴火、えびの高原から生駒高原方面への道路は現在も通行止めです。

新燃岳周辺では通行止、立入禁止の規制が継続しています。美しい霧島の自然を味わう機会が減少しているのは惜しいことですが、大自然が相手では如何ともしがたい事です。
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久しぶりの霧島 秋の彩を楽しむ 2020/11/11(鹿児島)

2020-11-12 12:03:44 | 霧島連山
11月11日(水)久しぶりに霧島まで足を伸ばしました。

7時2分 鹿児島市緑ヶ丘町からの桜島 以下の画像は11月11日に撮影


朝日は桜島北側の吉野台地に上がりましたが、雲に隠れています。桜島から上がる雲のようなものが帯状に北側へ流れていました。

霧島市牧園町 関平鉱泉所向かいの柳ケ平散策路から見る霧島連山


普段あまり行かないところですが立ち寄ってみました。散策路を上がり目に入ったのは近くに広がる太陽光発電パネルでした。

画像中ほど左奥が新燃岳です。高千穂峰は山頂部分が右側に少しだけ見えています。散策路を上がると桜島の見える「命の洗濯場」がありました。見晴らしが悪く桜島は霞んでいて残念。

沢筋の水溜まりに氷なし


小さな沢筋の水溜まりに氷はありませんでした。氷が張るときれいですが、その前に水が干上がってしまうこともあります。

硫黄山近くの道路からの噴気


観測機器の定期点検でしょうか、2人が作業中でした。迂回路を韓国岳へ向かう登山者があり、10時40分頃には下山者も見かけました。

宮崎県小林市の生駒高原に向かう道路が通行止めで、えびの高原の観光業は大きな影響を受けています。韓国岳へは迂回路で登山できますが、すぐ近くの不動池には遠回りすぎて一般観光客の足が遠のいています。

広い場所ですから危険個所から離れた別ルートで道路を通せば良さそうなものですが、国立公園内で規制などがあり難しいことなのでしょう。

白鳥神社外苑 道路沿いの大モミジ


例年11月10日前後が見頃です。道路沿いにあり人目をひきますが、すぐ横の電線が撮影の邪魔をしているのは惜しいところです。

色付くと数日で落葉するので見頃が短いのが特徴です。今年もきれいなモミジを見られてありがたいことでした。神社境内の駐車場横は色付き始めで、下旬まで楽しめそうです。

白鳥温泉下湯の紅葉


雲が多くなり日差しが出るとパッと輝くのですが、ほんの数分で待ち長い撮影となりました。地元客の他、山からの帰りらしき遠方客が温泉に立ち寄っていました。

えびの高原から小林市側への道路が通行止めのため、白鳥地区を経由してえびの市につながる道路は交通量が多めでした。道が狭くカーブも多い中で、飛ばす車もいて気になりました。

水蒸気を上げる新燃岳南西斜面


画像を拡大すると


2011年の大噴火から9年を過ぎ、斜面に枯草色が見えています。かつてはツツジのトンネルが見事なところでしたが、元の風景に戻るのは何十年も後のことでしょう。

エメラルド色の美しい池があった火口は溶岩で埋め尽くされ、あふれた溶岩の一部が北西側斜面にせり出しています。火山活動が時々高まり噴火もありましたが、2011年のような大噴火は起こしていません。

丸尾の滝 下流のモミジが色付く


小人数の家族連れや観光客が次々と訪れていました。新燃岳を長々と写していたので丸尾の滝に着いたときは日当たりが少なくなっていました。滝の正面で見られたであろう虹は出ていませんでした。

みやまコンセール近くの紅葉 早くも日は傾く


昭和59年の植樹祭跡地近くの公園では半分ほどのモミジが色付いていました。訪れる人は少ないようですが、草刈されてきれいに整備されていました。

みやまコンセールから見える新燃岳を再び撮影して16時半頃帰途に就きました。秋の日は釣瓶落とし、帰宅するころはライトを点灯、夕方のラッシュが始まっていました。
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紅葉進む 立冬の霧島連山 2018/11/07 (鹿児島)

2018-11-08 17:58:27 | 霧島連山
11月7日(水)紅葉が気になり霧島に向かいました。
7日は立冬なのに鹿児島市の最高気温は25.2度。今年も暖冬でしょうか、季節が一か月ほど逆戻りしたような一日でした。

公園の立木も色付く 9時


朝の日差しに色付いた葉が輝き、小休止のつもりが30分ほども足を引き留められていました。

新燃岳 火口縁から上がる白煙 10時過ぎ


新湯地区から写した新燃岳の西側斜面です。火口の西側からあふれ出た溶岩が見えます。火口の縁からは少し白煙が上がる程度です。昨年は南西側斜面の数か所でも白煙が上がっていましたが、今回は全く見られませんでした。

えびの高原 硫黄山から上がる白煙 11時過ぎ


右側は硫黄山から上がる白煙です。韓国岳北峰の小さな池の西側付近のようです。左側の白煙は生駒高原に通じる県道沿いから立ち上がっています。

煙の色が灰色に変わると噴火ということでしょうか。想定した範囲よりも西側の県道沿いで噴火したことは驚きでした。国立公園内の道路なので簡単に道を付け替えるわけにもいかないでしょう。小林方面への通行止めで観光面で大きな影響が続いています。

つつじヶ丘 ススキの穂がきれい


ススキの穂が日差しに輝いていました。以前はよく見かけた野生鹿は全くいませんでした。食害対策で駆除が進んだのか火山活動で個体数が減ったのか、いずれにしても寂しさを感じます。

黄葉とススキ 12時25分


見た目にはきれいでしたがススキの銀色、木立の黒、黄葉の組み合わせが思ったようにうまくできませんでした。近くの広場からは大浪池休憩所建設用の機材がヘリで運搬されていました。大変な騒音とプロペラが巻き起こす強風の中、真剣な作業が10分おきほどで続いていました。

白鳥神社の大もみじ 13時8分


えびの高原からえびの市街地方向へ下りていく道路左手にあるひときわ大きなもみじです。例年より5日ほど早く真っ赤に色付いていました。東側の杉木立が茂り、数年来日当たりが少ないように感じます。この木はすぐに散るため、今季の紅葉ピークを見られたのは幸いでした。

白鳥温泉下湯公園の紅葉






15時頃になり日差しの当たる範囲が少しずつ狭まる中、真上を見上げるような姿勢で撮影しました。立冬とは思えない力強い日差しに色付いた葉が透き通り、いくら写してもきりのないような状態でした。

丸尾の滝 橋のたもとの紅葉 16時18分


まだ日差しが残っていて小人数の観光客が立ち寄っていました。下流側のバイパスができて通過車両が減少し、滝見には好都合となりました。

霧島の道沿いの紅葉は例年よりも早めの感じです。霧島神宮は立ち寄りませんでしたが、例年では11月中旬が紅葉見頃です。
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岩場に冷汗 高千穂峰 2018/05/20 (鹿児島)

2018-05-21 20:40:08 | 霧島連山
5月20日(日)午前中のえびの高原に続いて高千穂河原へ向かいました。
霧島連山は宮崎県と鹿児島県境に位置します。えびの高原は宮崎県、高千穂河原は鹿児島県、ともに霧島観光の拠点です。

新湯に立ち寄る 新燃岳の風景 以下の画像は5月20日撮影


大浪池へは登山禁止ですが、登山口広場には車が3台ありました。近場を散策しているのでしょうか。新燃岳の様子を見に立ち寄りました。

新燃岳からは新湯が風下で視界は良くありませんでした。新燃岳の西側斜面の一部に溶岩があふれ出していますが、量はわずかです。道路下からの硫黄噴気が少し鼻に付き、短時間で撮影を切り上げました。

丸尾の滝


下流側の楓


家族連れが次々に訪れていました。私は滝よりも下流側の道路脇から伸びだした楓が好きです。11月中旬頃には色付いて見事です。

今年は鹿ケ原へは通行止め


高千穂峰登山路を上がる


高千穂峰は熱心な登山者が多く家族連れの姿、高齢者も目立ちました。林が途切れる手前ではアジア系の若者夫婦が赤ちゃんを抱きあやしていました。岩場までは行かなかったようですが、石畳の登山路を乳飲み子とともに上がってきたのには驚きました。

南側には桜島 風が強く帽子を押さえる


中岳方向を望む 小さなピンク色が鹿ケ原


望遠レンズで撮影 鹿ケ原はピンクのじゅうたん


御鉢斜面を下山する人たち


林が途切れると火山礫と小石が入り混じった歩きにくい道になります。御鉢火口の斜面岩場を慎重にコースを選びながら下ってくる人が続きました。13時半頃でしたが登っていく人もいました。

皆さん何度も登っているのか、岩場よりも下側の火山礫砂地を掛け下りて来る人もありました。上の方もミヤマキリシマがきれいだと聞き、リュックと三脚を置いてストック片手に少しだけ岩場を登りました。

首から下げたカメラが揺れてバランスが悪く、たちまち小石に躓きヒヤッとしました。倒れることはなかったですが、岩で打ち付けるとカメラも体も大きなダメージです。

転んだらどうなる? 中ほどが高千穂河原の駐車場


下りる方はもっと厄介でした。傾斜が急なため足を滑らすとどこまでも転げ落ちそうな感覚になります。黄色のペンキで印が付けられた確実な足場をたどり慎重に下りました。

風がさらに強くなった


帰りは自然観察路をたどり駐車場まで戻るとすっかり曇り空でした。北東からの風がさらに強く吹き付け山頂は雲に隠れそうです。午後から登った人は無事に戻れるのか気になりました。

新湯方面への道は通行止めが続く


新燃岳の噴火警戒のため通行止めが続いています。新湯、大浪池登山口、えびの高原方面への重要な路線です。高千穂河原から新湯方面へ行くには霧島神宮前まで下りて丸尾を経由しなければならず、15分ほどの遠回りです。

朝の天気予報は曇りのち雨でしたが、えびの高原、高千穂河原ともに撮影時間帯は青空が広がり幸いでした。帰り道では高千穂峰は雲に隠れ、加治木に立ち寄った17時頃からは雨になりました。一日よく遊びました。ケガなく帰れて感謝、感謝。
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えびの高原 風向きはどちら? 2018/05/20 (鹿児島)

2018-05-21 17:42:38 | 霧島連山
5月20日(日)、ミヤマキリシマが見頃の霧島連山に出かけました。
最初に宮崎県えびの高原へ向かいました。噴火警戒レベルが3から2に引き下げられ、鹿児島県側からえびの高原に行くことができます。

売店、ホテル、キャンプ場などが平常営業中です。えびの高原から小林市方面へは通行止めですが、白鳥温泉からえびの市街地方向へは通行できます。

駐車場から見た硫黄山 右側は韓国岳 以下の画像は5月20日撮影


エコミュージアムセンターの東側は立入禁止区域


緩やかに湯気が上がり、南西方向へたなびいています。エコミュージアムセンター横では硫黄臭は感じませんでした。

硫黄山からは泥水が流下


硫黄山横のバス停北側付近から泥水が流下しています。硫黄山よりも駐車場に近い県道横から水蒸気が上がっていますが、ジェット音は聞こえませんでした。

ミヤマキリシマが咲いている硫黄山西側斜面


斜面の岩場にミヤマキリシマが咲いていますが、一部では水蒸気も出ています。画面外左側には不動池がありますが、周辺は現在も立入禁止が継続中です。

無人工事用の作業機械


道路整備、汚濁水対策用でしょうか無人で操作できる重機が持ち込まれていました。

高原ホテル西側の白濁水 左側は硫黄山からの汚濁水


硫黄山から流出している泥水は長江川となって宮崎県えびの市内で川内川に合流しています。川の水から環境基準を上回るヒ素などの有害物質が検出されました。川内川では魚が大量に死んで浮き上がりました。

下流域の宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町、伊佐市では川内川から農業用水を取水している地域があり、それらの地域では今年の稲作が中止されました。転作では国の補償がありますが、休耕だけでは補償制度の対象になっておらず稲作を断念した農家に深刻な影響が出ています。

つつじヶ丘 ミヤマキリシマが見頃


つつじヶ丘は5分咲き程度でしょうか、20分ほどの間で見かけた人は8人ほどでした。例年ならば多くの観光客でにぎわう時期ですが、今年は韓国岳への登山もできないので訪れる人は限られることでしょう。

微妙に色合いの違う花


松林に差し込む光が美しい


つつじヶ丘周辺では美しい花が楽しめましたが、硫黄山の噴火や火山ガスが気掛かりでした。火山活動と汚濁水に注意を呼び掛ける放送が英語でも流れていました。この後、高千穂河原へ向かいました。
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硫黄山警戒レベル引き下げ 大丈夫? 2018/05/01 (鹿児島) 

2018-05-01 17:34:08 | 霧島連山
5月1日(火)午後、気象庁は硫黄山の噴火警戒レベルを2に引き下げました。

気象庁の発表は次の通りです。

霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを2へ引下げ
報道発表日平成30年5月1日
概要
本日(1日)14時00分に霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き下げました。
本文
 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)では、本日(1日)14時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げました。

 今後も、えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰や小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
 なお、火山性地震の多発や急激な地殻変動などが認められれば、再び噴火警戒レベルを引き上げます。(引用終わり)

ライブ画像 UMKテレビ宮崎 5月1日16時48分


規制範囲の縮小に伴いえびの高原駐車場には数台の車が止まり、行楽客の姿も見えます。

ライブ画像 MRT宮崎放送 5月1日16時49分


ホテルからの映像でしょうか、県道沿いの噴気孔がすぐ近くに見えます。

えびの市が5月1日発表 警戒レベル引き下げに伴う規制範囲図(拡大)


県道沿いに新たに噴気孔が開き、えびのエコミュージアムセンターまで500m程度しかありません。しかし、警戒範囲の中心点は硫黄山のままです。火山噴火への警戒範囲としては頭をひねるしかありません。

大型連休期間中でもあり、ミヤマキリシマシーズンを前に地元観光産業などからの要請が強かったのでしょうか。噴気孔が新たに西側に出現したわけですから、警戒範囲はその分だけ西側に広げるのがごく自然と言うものでしょう。

昔のえびの高原はこんな風景だったと言えなくもありませんが、噴火してからまだ一ケ月も過ぎていません。有毒な火山ガスも出ていますし、熱泥水も流出しています。御嶽山はレベル1で噴火し、大災害を引き起こしました。

現状の観測体制では確実に噴火を事前予知することは困難です。気象庁は噴火した当時、新噴気孔の予測はしていませんでした。気象庁と地元で綱引きをして、いやいやながら気象庁が警戒レベルを下げたような発表内容です。

あまりにも経済優先の発表ではないでしょうか。噴火災害の場合、自治体や気象庁が金銭補償をするはずもなく、つまるところは自己責任でしょう。御嶽山、本白根山、阿蘇山のような悲劇が起きないことを祈るしかありません。
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花浄土/鹿児島

鹿児島の花や風景、祭りなどを巡るブログです。