みんなの党江田殿

　江田さんのいう日銀に資金を提供させて、景気浮揚と言う考えは日本では成立ちません。
アメリカ、ＥＵとは銀行の体質が違います。　ジャブジャブに資金が豊かになっても、喜ぶのは金融機関だけで、市場には回りません。　銀行法を変えて、クレジットやファイナンスに迂回融資出来なくしないと、低利で中小企業に回らない仕組になっています。
　貸渋れば渋るほど、迂回してリスクの無い融資が出来ますから、大手の金融機関は優良な融資先を見つける努力などしません。　胡坐を掻いていて儲かるのに、危険な融資などするはずないのです。

政策の実効性

　テレビや報道で参院選を振り返って、解った風な事が語られていますが　　”みの”さん、”古館”さん、”村尾”さんに聞きたい。　貴方達は海外の法人税、消費税の詳細を何処まで知っていられるんでしょう。
　事業仕分けについても、世論では大変評価が高いようですが、何の権限も無いパフォーマンスを繰返すだけで、事業仕分けだけでは何の効果も出ません。　実際に、仕分けの判断を実行して無駄を省くには、法整備をして権限を付与しないと、時間も経費も無駄になります。為し得た事実はほんの１％程度に過ぎません。
　最近の日本人、政治家だけでなく、一般人まで口先が上手になって、解った振りをして取り繕う術ばかり巧みになっています。　昔の言葉少なく、やるべきことは黙ってやるという政治家で良いのです。表面に見せられている現実を見るだけなら、子供でも見ます。　文句も言います。　政治や経済には表面に見せない部分が沢山あります。
　最も良い例が、特別会計です。　一般会計だけを表面に見せて、特別会計で特殊法人に莫大な垂れ流しをして、官、政、財で散々甘い汁を吸ってきたのです。　財政赤字の大半が、そういった裏財布のツケの結果でしょう。　
　挙句の果てに、再び消費税でそのツケを処理しようとしているのです。　直接、処理しなくても、迂回してツケが回って来るんですから、同じ事です。
　国鉄の民営化の手法と同じなんですよ。　見た目には、ＪＲに生まれ変わって成功したように見せて、財界のツケを清算事業団に回し、最後は税で処理をするという常道手段です。
　メディアや報道が社会的役割を放棄して、財界の犬に成り下がった輩が仲間を担いで、甘い汁を吸う連中に便乗するという最悪の図式です。　とても救われない現状なのです。
　この社会の劣化が見えてない日本の指導者達。　何処へ引っ張って行こうとしているのですか？　国民の無知が故とは言うものの、メディアに流される世論はいつまでも振り回されるしかないでしょう。