頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

お口からDeath Noteの臭いがする、世にも恐ろしい病気

2008-03-11 | laugh or let me die






















今日の教訓
















死臭病













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求めない

2008-03-09 | poetic inspiration
もとめない すると 時はゆっくりと 流れる

もてない すると 時はじっくりと 流れる

いそがない いそがない

自分の求める 真のひとが あらわれるまで

あわてない あわてない

いそがば まわれ

まわるかどには 福きたる









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『名画消失』ノア・チャーニイ、名画盗難ミステリ期待して読んだが

2008-03-08 | books

「名画消失」ノア・チャーニイ 早川書房 2008年
"THE ART THIEF" Noah Charney 2007

カラヴァッジョの「受胎告知」が教会から突然姿を消し、マレーヴィチの「白の上の白」がマレーヴィチ・ソサエティから盗まれ、クリスティーズでのオークションで競り落としたばかりの「白の上の白」はロンドンの国立近代美術館から競り落とした当日に盗まれ、同日に競り落としたマレーヴィチ風の絵画は購入したロンドン在住のアメリカ人の自宅から盗まれる。それらの事件を結ぶモノは何か?

話がパラレルに進む。カラヴァッジョはイタリアの保険調査員、マレーヴィチはパリの刑事、ロンドンはスコットランドヤードの刑事が追いかける。なんら接点がなさそうな事件に、途中でそれらしきモノが見られた。

【結論】

途中で投げ捨てた(このブログでは気に入った作品のみを扱うことを従来のポリシーとしていたが、勝手にそのポリシーは廃棄処分となった)約400ページのこの本の208ページ目でもうどうでもいいと思った。人物設定は悪くないし、絵画薀蓄も悪くない。しかし、読みにくい。ストーリー(あるいはプロット)が大して大きくないのに、それを細切れにして語ることで無駄に場面転換を繰り返す。3分ごとにCMの入るドラマのようなモノだ。

途中で本を投げ捨てることは過去には山ほどあった。しかし最近では稀。自分には面白いと思えない本を探知するレーダーが働いていた。しかしそのレーダーも故障したようである。途中で投げ捨てることが勿体無いとは思わない。読み続ける時間の方が勿体無い。






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横浜六角橋商店街というレトロな風景にピンボケ写真

2008-03-07 | days




だいたいこんな感じ。トタン屋根はきちんともれなく穴が空いている。







カット1000円のセインズとかいう床屋。セイン・カミュがやってるのかとのぞいてみたが、いなかった。

デジカメを持っていなかったので、ウィルコムのアドエス(いわゆるスマートフォン。スマーートフォン)で撮ったのだが、なぜかピンボケしてた。後で気がついたんだが、モードを接写にしてた。そりゃピンボケするわけだ。







ばあさんがやってる履物だか草履屋。それはいいんだが、店先にただ箱が飛び出したかのように置かれている。たぶん関東大震災の後、そのままにしてるのだろう。







昭和のかぐわしい香り漂うスナック。スナックとはまさにこうあるべき。







うーむ。21世紀にまだこんなところがあったとは。すばらしい。

スナック文化とか、ニッポン下世話文化を世界遺産にすべきではなかろうか。

ちなみに家系ラーメンで有名な六角家はこのすぐ近くにあって、もちのろん食った。ラーメンはとんこつしょうゆに勝るものはないとあらためて思ったり。あまり関係はないが、商店街の中にある自転車屋のおやじと、なぜか「産業の空洞化」について語り合ったりしてしまった。なかなかディープな場所なので、そんな場所を求めてる善なる男女はぜひ訪れてみるとよいだろう。






今日の教訓






スナックが
いつからか
入る所ではなく
観る所になっていた






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見た夢

2008-03-06 | days
どうやらその職場への初出勤らしい。

机にはPCのモニターがずらりと並ぶ。

モニターを見ると、新日鐵の債券が割安なので、買い注文を出した。

それから、時間が飛ぶ。

朝、買い注文を出した後、夕方までトレーディングルームを出て、社外に遊びに行ったらしい。

戻ってくると、大騒ぎに。

なぜか3人並んで座ってる外人。3人揃って茶のスーツに白いシャツ。ノーネクタイ。
どうやら大損ぶっこいたらしい。

そこに登場したのは佐藤浩市。
外人たちのさらに上の上司らしい。
すると彼は
「いやいやまいったよー 8歳とか9歳の友達が多いんだけどねー」
「どうしてですか?」
「あー息子がそのくらいの歳なんだよー見る?彼らからもらった名刺。1000枚はあるかなー」
と手のひらには名刺の分厚い束

なんだかよく分からないけどこの緊急事態は乗り切れたようだと思った瞬間、


目が覚めた。

うーむ。なんだこの夢は。
最近には珍しく、映像を鮮明に覚えてる。いろいろ整合性に欠ける夢だったが。

起きてから、非常にイヤな気分になった。
その日一日不調に次ぐ不調だったという意味では正夢だったのだらうか・・・・・・

自分で自分の夢判断しても仕方あるまい。
夢とは深層に潜む願望の発現であると言うが
何を願っているのかさっぱり分からない。






今日の教訓





夢に出るのは
ゆーめー人





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映画『イカとクジラ』家族、悲劇、喜劇

2008-03-05 | film, drama and TV
舞台は1986年のブルックリン。作家の両親と二人の息子。冒頭、4人でテニスをしているシーンから両親の仲が悪いことが分かる。ファッションや車など懐かしくもありダサい。

すぐに両親が離婚を決め、父が別の家に越すことになった。息子たちが行ったり来たりをすることを話していると涙を目に浮かべた弟が言うのは「まだブルックリンから出られないの?」これには大笑いしてしまった。今のブルックリンは昔とはだいぶ違うが、80年代なら、弟の言うのも頷ける。

こんな風に笑える台詞が各所に散りばめられているので、コメディかと思いつつ観ていたが、単にコメディと言う枠に押し込めていると居心地が悪くなってくる。

別居してからの父・母それぞれのあり方、息子たちの心の揺れ方には実に観るべきモノがある。小説が全く売れず、金がない父。息子の彼女と3人で食事をすると彼女の差し出す金を何も言わずに受け取る父。それを呆然として見る息子。観ているこっちがなんだか観てはいけないものをみてしまったような気分になった。そう、笑えるのに苦しくなるのだ。なぜだろう。

一見普通そうに見える息子たち。しかしあちこちで破綻をきたす。現実に非常に起こりそうなことであり、身につまされることでもある。

表面的には笑えるコメディなのに、この家族4人のどれか一人に自分を置いてみるとどれもつらい。こんなに笑えるのに。

若者の性の問題やら、結婚という人間が作り出した幻想など扱う範囲は広い。

ラストも印象的で解釈の余地がある。コメディでも文芸作品でもない、映画界に新しい風が吹き始めたよう。その風を感じる映画だった。








件の離婚の話を息子たちに切り出す台詞を。

Dad "Mom and I are going to......"
今にも泣き出しそうな弟、Frank
Dad "We are going to separate."
Mom "You're not gonna be leaving each other."
Dad "We're gonna have joint custody.(泣きそうな息子に)Frank, it's okay I've got an elegant new house across the park."
Frank "Across the park? Is that even Brooklyn?"


タイトルの「イカ」と「クジラ」だが、イカとクジラ = 父と母。両親の姿をきちんと見ることができなかった兄が、腰を据えて見られるようになった、そう解釈した(この映画を観ていない人にはなんのことやらだろうが)







今日の教訓





イカに
もーイーカい?
ときいたら、

九時らまで待って
と言われた。






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石垣島のペンギン食堂のラー油がやって来た

2008-03-04 | days


ラー油が歩いて来た。

海を越えて。

石垣島のペンギン食堂とかいう店が作ってる、どえらく人気のラー油らしい。






↑ 写真をクリックしてごらん。



わーい。分身の術使えるなんてすごいラー油だね。

人気があるのも頷けるほど、とってもデリシャスだった。


 お土産を
  持って来る人 は
   みな いい人なのです

          宇野千代 (和菓子菜の花より)





今日の教訓






マヨネーズは
マヨラー
ラー油は
ラーラー?





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説明書をむさぼるように、読む耽る人妻

2008-03-03 | laugh or let me die









































エマニュアル夫人












































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『エクサバイト』服部真澄、近未来を描く傑作か駄作か

2008-03-02 | books

「エクサバイト」服部真澄 角川書店 2008年 1700円



「龍の契り」で度肝を抜かせ、「鷲の驕り」「ディール・メーカー」でうならされ、「清談 佛々堂先生」では全く違ったテイストで飽きさせない、新作が出たら必ずチェックしてしまう作家、服部真澄。さて、最新作「エクサバイト」はどうだったか?

まずタイトルになっているエクサバイトとは、10億ギガバイト、あるいは100万テラバイトのこと。今の我々の生活には無関係な数字だが、その昔はキロバイトで用が足りていたのに、あっと言う間にメガバイト、ギガバイトと情報の量の桁が天文学的に増加してる。だとすれば、エクサバイトが標準の情報量を表す数字になる日だって近々やって来るかもしれない。

舞台は2025年の世界。舞台は日本、アメリカ、イタリアと幅広い。グラフィコムという会社が開発したユニット、これを眼の近くに埋め込むと自分が見た映像が全て記録されるという。世界でこのユニットを装着する者が増えているという辺りから話は始まる。そのユニットを上手く活用する方法を思いついた日本人映像プロデューサ、ナカジ。そして同じようにユニット活用から大きなビジネスチャンスを作ろうとする、エクサバイト商會のローレン・リナ・バーグ。両者の向かう先は、ユニットを本人の死後回収して、それを元に歴史を描き出すというもの。しかし、そう簡単にはいかないのが小説の世界。果たしてこのビジネスの行方は?

服部真澄氏は常に、誰かが書きそうで誰も書いていなかったネタ。あるいは誰も思いつかなかった大ネタで勝負を仕掛けてくる。また、冒頭部分が思わせぶりで、なかなか本題に入らずじらしてくれるのもまた相変わらず。そのじらし具合もまた上手い。

自分あるいは他人が見た映像が記録されるとしたら、どうであろう?俺は即座に「それって面白いじゃん」と飛びついてしまった。記録されること = 善 という短絡的な考えだった。また、読んでいる途中で色々なことを考えさせられた。記憶と記録の違い。記憶は嘘をつくと言う。確かにそうだ。現実に実生活で体験したことが何度もある。記憶 = 偽情報 だとしたら、記録の方が尊いのだろうか?これについては、まだ確固たる答えを得ていないが、この「エクサバイト」の中にたっぷりヒントがあった。

服部真澄ワールドは概して読みやすい。この「エクサバイト」も例外ではない。近未来を扱った作品と言うと、比較的新しい 貴志祐介の「新世界より」 と比較してしまう。あっちは古代的世界観を持ち込んでいるので、IT技術を前面に押し出している「エクサバイト」とは比較しにくい。少なくとも世界観については甲乙つけ難い。しかし、「新世界より」には根本的欠陥がある。それは、長い。長すぎる。無駄に長すぎるのだ。あれだけの話なら上下巻ではなく一冊にまとめるべきだった。比較対象が「新世界より」なのもどうかとは思うが、読みやすい、ダレナイという意味では「エクサバイト」に軍配が上がる。

今回の記事のタイトルは、傑作か駄作かだった。

・ 時間を経つのを忘れる、そしてあっと言う間に読み終えてしまう「まるで新幹線の中であっという間に読み終えられる赤川次郎だか西村京太郎だかを読んでいる気分よりはかなりマシな気分を味わえる」作品。なのに、
・ たぶん読み終えてから数週間経ってしまえば、忘れてしまう作品。

褒めてるんだか、けなしてるのだか分かりにくいが、そのどちらでもある。重厚長大な書籍ばかり読んでいると、たまにはこんな軽いタッチで読める、でも世界観はなかなか読ませる小説を読むのも、結果としてはよかった。楽しめた。

最後に、

自分は果たして、後世の人が見るに値するモノを見ているのだろうか?あなたはどう?












今日の教訓






え?あのテカガミストが
仕事を?
ウエクサ・バイト・・・・・・






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TB sent to
http://mediasabor.jp/2008/06/post_418.html
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今日、ブログ始めて2周年

2008-03-01 | digital, blog & twitter

2006年3月1日に産声をあげたこのブログ。今日でちょうど2年となる。人間で言う2歳はまだばぶばぶしてる頃だろうか。ブロガーとして2歳とは、ブログ・スフィアでは中堅どころに当たる(たぶん) 言わば、中年の域にやっと達したと思うと、感無量だったり、そうでもなかったり(どっちなんだ)

実は、自分がブログを始めてから2年になるなどと全く記憶してなかったんだが、ある人から「どれくらいやってるの?」と聞かれ、「1年ぐらいかなー」と即答した。しかし、後になって自分のブログを見てみると、① もう2年になる ② ブログ始めて1周年という記事を書いたこと この二つの事実を、自分のブログを読むことで発見した。

で、そのままスルーしようかとも思ったのだが、(なんのプロセスが途中あったのかさっぱり分からないまま)この記事を書いている次第である。

何やら、ブログを通して巻き起こった出来事やら、考えさせられた事、読者諸君は決して知ることのないこのブログの裏側など、くどくどと書こうかと2秒ほど考えたのだが、やめておく。シンプルなのもたまにはよかろう(ただ単にめんどくさいだけだろうという声が聞こえてくるので、耳をふさいだ)

まあ始めた当初は勿論のこと、ブログに対するモチベーションが物凄く下がってしまった昨年の終わりごろには、まさか2年も続くとは思わなかった。やめるタイミングをうかがっている内に機を逸したというのが真実にやや近い。1年前にも「まだしばらくはブログを続ける所存でございます」などと書いているので、何ら成長のない自分に呆れるやら。

常日頃、毒あるいは毒に近いモノに満ち満ちているこのブログ。特に面白くもなく、ためにならないわけで、いまだに読んでくれる人がいるとは驚きである。

この場を借りて、コメントをくれる方々、メールをくれる方々、面と向かってこのブログについて語ってくれる方々、携帯宛にメールを下さる方々。そして何より、コメントも、メールも何も下さらないまま、ずっと読み続けてくれる「物言わぬ読者」の方々には特に御礼申し上げる。

どうしてこのブログを読み続けているのか、筆者が知る由もないが、人それぞれの理由があるのだろうと想像する。

もし、このブログを読んで、万が一「面白い」とか「なるほど」と思うなどしたことがあるとすれば、面白さと言った事柄は筆者が書いた記事の中にあるのではない。それは、面白いと感じる、なるほどと思う、あなたの心の中にある。











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