英国人のジョーとサイモンは南米ペルーの、誰も登頂成功したことがない、シウラ・グランデの西壁に挑む。困難をものともせず登頂に成功。しかし下山で悪夢が。ジョーは滑落して足を骨折してしまったのだ。ザイルでつながっているジョーとサイモン。サイモンの下した決断とは、ザイルを切断することだった・・・
いやいやいや。こりゃすごい。たまたまDVDレンタル屋で見かけただけだったのに。ジョー・シンプソンが書いたノンフィクション「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」を基にした映画。ジョーとサイモンによく似た俳優が演じ、ところどころでジョー、サイモンの本人のインタビューが入る。(ということは、ジョーは死ななかったのかということを知ったまま観ることになるけれど)
映像の迫力ったら腰を抜かしそうになるぐらい。監督のケヴィン・マクドラルドが言うように、一番近い村から三日もかかる山の上で撮影したのだから、スタジオのセットが作り出す「よく出来すぎてる感」がない。
自分が浸かっているぬるま湯じゃない、熱湯や氷水へわざわざ向かおうとする人たちに対してただただ尊敬してしまう。なぜそう思うのかよく分からないけれど。ある種の本能のようなものなのだろうか。
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