だいぶ前に入った生命保険。かなりの金額を毎年払っている。果たしてこんなに払う必要があるのかと、思って読んでみた。
ライフネット生命の副社長(当時)が書く、生保の裏側。目からウロコが落ちまくり。
私個人として、自分が入ってる保険を見直さなくてはいけない。いかに不必要な支出をしているか分かった。
・保険会社がどうやって、儲けているか、その仕組み
・定期、養老、終身の違い。
・途中でやめたら、損!とは言えない。(そうなのか!)
・わけのわからない特約がたくさんついたものでなく、シンプルなのがいい。
・死亡、医療、貯金の三つに分けて考える。一緒くたにしない。(生命保険で、貯金をするのはあまり賢くない)
ライフネット生命を宣伝するような本では決してなかった。若くて、これから入ろうかやめようか考えている人、結婚、出産を控えている人、子供が大きくなったりした人、だいぶ前に加入して放置してる人(=私)には、すごくオススメ。
来週、自分が入っている生命保険の人と会うことにした。終身部分は残して、特約はすべて解約すると言ったら、嫌な顔されるだろうか。
今日の一曲
ザ・ランチャーズで、「真冬の帰り道」
では、また。
ライフネット生命の副社長(当時)が書く、生保の裏側。目からウロコが落ちまくり。
私個人として、自分が入ってる保険を見直さなくてはいけない。いかに不必要な支出をしているか分かった。
・保険会社がどうやって、儲けているか、その仕組み
・定期、養老、終身の違い。
・途中でやめたら、損!とは言えない。(そうなのか!)
・わけのわからない特約がたくさんついたものでなく、シンプルなのがいい。
・死亡、医療、貯金の三つに分けて考える。一緒くたにしない。(生命保険で、貯金をするのはあまり賢くない)
ライフネット生命を宣伝するような本では決してなかった。若くて、これから入ろうかやめようか考えている人、結婚、出産を控えている人、子供が大きくなったりした人、だいぶ前に加入して放置してる人(=私)には、すごくオススメ。
来週、自分が入っている生命保険の人と会うことにした。終身部分は残して、特約はすべて解約すると言ったら、嫌な顔されるだろうか。
今日の一曲
ザ・ランチャーズで、「真冬の帰り道」
では、また。
夫に先立たれ、子供たちとも疎遠な70代の桃子。突如脳内に湧き上がる、とっくの昔に捨てた東北弁。振り返る過去。たどり着くのは、自己肯定感、自己否定か・・・
芥川賞受賞作。昔から芥川賞とは相性がよくないが、本作も、楽しめたというより、考えさせられた。おばあちゃん内面小説。
高齢化の進行により、こういう小説がどんどん増えていくのかもしれない。30年後は、小説の主人公の多くは70代だったりとか、月9ドラマのテーマは老人ホームでの、イケイケの恋愛だったりするのかも知れない。あるいは、70代が、哲学を極めるような、内面をえぐるような話とか。
今日の一曲
Roxy Musicで、"More Than This"
では、また。
芥川賞受賞作。昔から芥川賞とは相性がよくないが、本作も、楽しめたというより、考えさせられた。おばあちゃん内面小説。
おらくやしいのは新しい女のつもりだった。家に縛られない。親の言いなりにならない。それで出できた、故郷を捨てだ。で、それで何だったか。結局古い生き方に絡め捕られた。誰それのために生ぎるという慚愧怨念の生ぎ方をしてしまった。
桃子さんはつくづく意味を探したい人なのだ。意味を欲する。場合によっては意味そのものを作り上げる。耐えがたく苦しいことが身の内に起こったとき、その苦しみに意味を見出したい。その意味によってなるほどこの意味は自分に必要であったと納得できたとき、初めて痛みそのものを受け入れられるし、苦しむ今を肯定できる。
高齢化の進行により、こういう小説がどんどん増えていくのかもしれない。30年後は、小説の主人公の多くは70代だったりとか、月9ドラマのテーマは老人ホームでの、イケイケの恋愛だったりするのかも知れない。あるいは、70代が、哲学を極めるような、内面をえぐるような話とか。
今日の一曲
Roxy Musicで、"More Than This"
では、また。
モーリタニアで、たまに大量に発生しては、農作物を食い荒らすサバクトビバッタ。その研究のために、モーリタニアの研究所でお世話になることになった著者。しかしトラブルは続出するし、肝心のバッタが見つからないし。そんな研究に入るきっかけや、ポスドク生活の大変さ、研究費獲得の苦労などを描く・・・
いきなり、まえがきから面白い。バッタの生態や研究もなかなか興味深いのだけれど、それ以上に向こうでの生活とか、ポスドクの苦労について書く文章が良かった。
なるほど、なるほど。ラマダンなんて狂った風習だと思っていたけれど、そんな効用があるのか。サウナで耐えると、後のビールが美味い、というのと多少似ているだろうか。いや、ちょっと下世話か。
今日の一曲
先日、「YOUは何しに日本へ」で、アメリカの二人の女性がこのグループのライブを観にやってきたと言っていた。BiSHで、「オーケストラ」
では、また。
いきなり、まえがきから面白い。バッタの生態や研究もなかなか興味深いのだけれど、それ以上に向こうでの生活とか、ポスドクの苦労について書く文章が良かった。
砂漠にも冬が訪れた。年中暑いのかと思いきや、夜は凍えるほど寒い。あまりの寒さに、ある夜「その温かいクリームシチューを僕にかけてください」と定食屋のおかみさんにお願いする夢を見た。寝ながら凍えていたのだろう。温まりたい深層心理がよくわかる。
自分も彼らに倣ってたった3日間ではあるが、ラマダンをしてみた。すると、断食中は確かにつらいが、そこから解放されたとき、水を自由に飲めることがこんなにも幸せなことだったのかと思い知らされた。明らかに幸せのハードルが下がっており、ほんの些細なことにでも幸せを感じる体質になっていた。おかげで日常生活には幸せがたくさん詰まっていることに気づき、日々の暮らしが楽に感じられた。ラマダンとは、物や人に頼らずとも幸せを感じるために編み出された、知恵の結晶なのではなかろうか。
なるほど、なるほど。ラマダンなんて狂った風習だと思っていたけれど、そんな効用があるのか。サウナで耐えると、後のビールが美味い、というのと多少似ているだろうか。いや、ちょっと下世話か。
今日の一曲
先日、「YOUは何しに日本へ」で、アメリカの二人の女性がこのグループのライブを観にやってきたと言っていた。BiSHで、「オーケストラ」
では、また。
関東の暴力団、東鞘会神津会の若頭補佐の兼高昭吾は、実は警視庁の潜入捜査官だ。東鞘会の跡目争いがあり、五代目会長が指名した神津と、会長の息子が対立した。神津は殺され、息子は海外に逃亡した。そして、現在は七代目会長は、十朱となった・・・現職の警官であるにもかかわらず、組で出世するために、兼高は何人も殺しており、殺人マシーンと畏怖されている。神津組組長の土岐に信頼され、十朱のボディガードになれた・・・警察からの極秘の指令が下った。十朱を殺せとの・・・
単なる、ヤクザのドンパチものだと思っていたら、膝を金属バットで横に払われるような衝撃をくらう。
裏の裏の筋があり、どんでん返しの先にまた、どんでん返しがある。暴力シーンは多目なので、そういうものが苦手な人はやや忍耐が必要だけれど、どんでん返しを求めているのなら、オススメ。暴力シーンは好み、どんでん返しはもっと好みという人には、ハイパーオススメ。
特に、警察側の巧妙な作戦が上手い。
今日の一曲
Wes Montgomeryで、"Nica's dream"
では、また。
単なる、ヤクザのドンパチものだと思っていたら、膝を金属バットで横に払われるような衝撃をくらう。
裏の裏の筋があり、どんでん返しの先にまた、どんでん返しがある。暴力シーンは多目なので、そういうものが苦手な人はやや忍耐が必要だけれど、どんでん返しを求めているのなら、オススメ。暴力シーンは好み、どんでん返しはもっと好みという人には、ハイパーオススメ。
特に、警察側の巧妙な作戦が上手い。
今日の一曲
Wes Montgomeryで、"Nica's dream"
では、また。
脳に関する、あまり難しくない話。
新生児のニューロンは互いにあまり結びついていないが、生後2、3年で枝がたくさん出て来て、接合がどんどん増える。その後、接合は減っていく。しかし、接合の数は減るが、結びつきは強くなる。
とか、アメリカの神父、修道女の死後の脳の解剖によって、脳内にアルツハイマー病変があっても、認知症を発症しない人がいて、読書や運転、責任を負うなどの社会的活動をしていると認知障害を減らす効果があり、孤独、不安、心理的苦痛などが認知能力の弊害になっていることが分かった。
とか、意識や右脳左脳、視覚などの話など、分かりやすく読みやすかった。
今日の一曲
なんとなく疲れた日の終わりに聴くと、効く。Yusef Lateefで、"Love Theme From Spartacus"
では、また。
新生児のニューロンは互いにあまり結びついていないが、生後2、3年で枝がたくさん出て来て、接合がどんどん増える。その後、接合は減っていく。しかし、接合の数は減るが、結びつきは強くなる。
とか、アメリカの神父、修道女の死後の脳の解剖によって、脳内にアルツハイマー病変があっても、認知症を発症しない人がいて、読書や運転、責任を負うなどの社会的活動をしていると認知障害を減らす効果があり、孤独、不安、心理的苦痛などが認知能力の弊害になっていることが分かった。
とか、意識や右脳左脳、視覚などの話など、分かりやすく読みやすかった。
今日の一曲
なんとなく疲れた日の終わりに聴くと、効く。Yusef Lateefで、"Love Theme From Spartacus"
では、また。
冒頭、愛美の遺書が紹介される。「代助さん、ストーカーしてごめんなさい」・・・ 代助は、児童養護施設にいたが、11歳の時に養子になって日本海側の小さな町で、塩業と放鷹の儀式を司る千田家に跡取りとしてやって来た。雄一郎はとても厳しい父親だった。雄一郎の弟、倫次は、鷹櫛神社の宮司をし、代助の同じ歳の美しい娘の真琴は、巫女をしている。閉鎖的な町。町は、放鷹の千田家と神社が中心となって回っていた・・・代助の幸せな日々は突然終わる。殺人事件、ストーカー・・・
うーむ。ドロドロにドロドロと汚濁した話。なのに、どこか爽やかという、ありそうでなさそうな稀有な小説だった。
ストーカーになってしまった、愛美。彼女の兄のヤンキー龍。気高い真琴、真っ直ぐな代助。それぞれの心中を察する。
殺人事件があるので、その謎解きもあるのだが、必ずしもそのミステリーによりかからずに、登場人物それぞれが、「これからどうなってしまうのだろうか?」のドキドキ感がずっと継続する。
遠田潤子、やっぱりいい。
今日の一曲
スガシカオで、「秘密」
では、また。
うーむ。ドロドロにドロドロと汚濁した話。なのに、どこか爽やかという、ありそうでなさそうな稀有な小説だった。
ストーカーになってしまった、愛美。彼女の兄のヤンキー龍。気高い真琴、真っ直ぐな代助。それぞれの心中を察する。
殺人事件があるので、その謎解きもあるのだが、必ずしもそのミステリーによりかからずに、登場人物それぞれが、「これからどうなってしまうのだろうか?」のドキドキ感がずっと継続する。
遠田潤子、やっぱりいい。
今日の一曲
スガシカオで、「秘密」
では、また。
シリーズ3作を書いた後、亡くなったスティーグ・ラーソンに変わって、まさかの続編「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」を発表したダヴィド・ラーゲルクンツ。そして、第5作がこれ。
いきなり、リスベットは刑務所にいる。バングラデシュからの移民の子、ファリアは、ギャングのメンバーのベニートからしょっちゅう暴力を振るわれていた。リスベットは刑務官に抗議するが、ベニートが刑務所のドンのような状態になっており、うまくいかない。ファリアを救うために、リスベットは・・・リスベットの所に、老弁護士が面会に来る。ずっとよくしてくれていたパルムグレンがリスベットの子供時代について情報を持って来てくれたのだ。ミレニアムシリーズの第2の主役、ミカエル・ブルムクヴィストにその件を調べてくるよう頼む。それは、おぞましい人体実験だった・・・
うーむ。久しぶりに、真夜中に4時間連続で、読書してしまった。特に下巻に入ってから、止まらなくなってしまった。ノンストップ・リーディング。ノンストップ・ラヴィングユー。
段々と明らかになる「ドス黒い過去」+「よーく描けてるなー、のキャラ立ち感」+「この人どうなるのだ?のドキドキ感」+「こういう話って本当にあるよな?のリアル感」+「読後の爽快感」
私が小説に求めているものが、すべてここにあった。
余談:
作中登場する心理学者ヒルダ・フォン・カンテルボリの論文をミカエルが読む。その内容がちょっと面白かった。
「親は子供の発育に決定的な役割を演じたと思っているが、それは思い上がりである。人の運命を決定するのはその人独自の環境。誰とも共有していない、自分で探してくる環境、自分のために作る環境。たとえば何か面白いこと、心を奪われることが見つかると、それによって人生が決まったりする。人はみな、自分の遺伝子を開花させてくれる出来事や活動に引き寄せられる。逆に怖いもの、不快なものからは逃げる。こうして出来上がった独自の環境のほうが、我々を取り巻く広い意味での環境よりも、人の性格に影響を及ぼす」
「氏か育ちか」、先天的VS後天的、遺伝か学習か。以前からずっとどっちが優勢なのだろうかと思っていた。どちらかが優勢なのかではなく、生まれつき遺伝的なことと、後天的に学習すること双方の狭間(混ざりあった所)、先天的に好んでしまう色々なオプションと、その中から(後天的に?)選んでしまう選択肢の一つから、我々は出来上がっているのかも知れない。
先天と後天の狭間か・・・イカ天とゴボ天の狭間には何があるのだろう・・・
今日の一曲
作中、養父に虐げられながらも、ギターに出会い、夢中になることで人生を変えることが出来たダニエルがラジオでたまたま聴いて衝撃を受けたのがジャンゴ・ラインハルト。ロマ(ジプシー)で、火事で左手が不自由になり、左指三本だけで演奏するギタリスト。(私ももちろん知らなかった)Django Reinhardtの演奏している動画。
左指三本(実質は二本)でギター弾けるなんて・・・やる気さえあれば、なんでもできるじゃんかよ。つまらないことでうじうじしてんじゃねえよと思わせてくれる(最近色々あって、うじうじしてたのよ、あたし)では、また。
いきなり、リスベットは刑務所にいる。バングラデシュからの移民の子、ファリアは、ギャングのメンバーのベニートからしょっちゅう暴力を振るわれていた。リスベットは刑務官に抗議するが、ベニートが刑務所のドンのような状態になっており、うまくいかない。ファリアを救うために、リスベットは・・・リスベットの所に、老弁護士が面会に来る。ずっとよくしてくれていたパルムグレンがリスベットの子供時代について情報を持って来てくれたのだ。ミレニアムシリーズの第2の主役、ミカエル・ブルムクヴィストにその件を調べてくるよう頼む。それは、おぞましい人体実験だった・・・
うーむ。久しぶりに、真夜中に4時間連続で、読書してしまった。特に下巻に入ってから、止まらなくなってしまった。ノンストップ・リーディング。ノンストップ・ラヴィングユー。
段々と明らかになる「ドス黒い過去」+「よーく描けてるなー、のキャラ立ち感」+「この人どうなるのだ?のドキドキ感」+「こういう話って本当にあるよな?のリアル感」+「読後の爽快感」
私が小説に求めているものが、すべてここにあった。
余談:
作中登場する心理学者ヒルダ・フォン・カンテルボリの論文をミカエルが読む。その内容がちょっと面白かった。
「親は子供の発育に決定的な役割を演じたと思っているが、それは思い上がりである。人の運命を決定するのはその人独自の環境。誰とも共有していない、自分で探してくる環境、自分のために作る環境。たとえば何か面白いこと、心を奪われることが見つかると、それによって人生が決まったりする。人はみな、自分の遺伝子を開花させてくれる出来事や活動に引き寄せられる。逆に怖いもの、不快なものからは逃げる。こうして出来上がった独自の環境のほうが、我々を取り巻く広い意味での環境よりも、人の性格に影響を及ぼす」
「氏か育ちか」、先天的VS後天的、遺伝か学習か。以前からずっとどっちが優勢なのだろうかと思っていた。どちらかが優勢なのかではなく、生まれつき遺伝的なことと、後天的に学習すること双方の狭間(混ざりあった所)、先天的に好んでしまう色々なオプションと、その中から(後天的に?)選んでしまう選択肢の一つから、我々は出来上がっているのかも知れない。
先天と後天の狭間か・・・イカ天とゴボ天の狭間には何があるのだろう・・・
今日の一曲
作中、養父に虐げられながらも、ギターに出会い、夢中になることで人生を変えることが出来たダニエルがラジオでたまたま聴いて衝撃を受けたのがジャンゴ・ラインハルト。ロマ(ジプシー)で、火事で左手が不自由になり、左指三本だけで演奏するギタリスト。(私ももちろん知らなかった)Django Reinhardtの演奏している動画。
左指三本(実質は二本)でギター弾けるなんて・・・やる気さえあれば、なんでもできるじゃんかよ。つまらないことでうじうじしてんじゃねえよと思わせてくれる(最近色々あって、うじうじしてたのよ、あたし)では、また。
1937年、日中戦争が始まる頃、俳優になりたかった柴田彰は希望は叶わなかったものの、東宝の撮影技術研究所に潜り込めた。円谷英二のもとに斬新な特殊技術を学ぶ・・・ドイツでは宣伝大臣ゲッペルスの指示で、戦意を高揚させる映画が制作されていた。タイタニックの沈没するシーンがどうしても上手く撮れない。日本の映画「ハワイ・マレー沖海戦」に感銘を受けたヒトラーは、日本からスタッフを呼ぶ。そして戦火のベルリンで撮影が・・・
かなりの部分が実際にあったことのよう。面白かった。
円谷たちの考える特殊シーンの撮り方や、ゲッペルスがハリウッド映画の「風と共に去りぬ」や「キング・コング」「カサブランカ」を観た時の反応もなかなか興味深い。
ある程度、この手の小説につきものの「日本人は偉かった」感はあるものの、気になるほどではなかった。
今日の一曲
JUJUで、「東京」
では、また。
かなりの部分が実際にあったことのよう。面白かった。
円谷たちの考える特殊シーンの撮り方や、ゲッペルスがハリウッド映画の「風と共に去りぬ」や「キング・コング」「カサブランカ」を観た時の反応もなかなか興味深い。
ある程度、この手の小説につきものの「日本人は偉かった」感はあるものの、気になるほどではなかった。
今日の一曲
JUJUで、「東京」
では、また。
平安時代が舞台になっている小説が突然読みたくなって、探してみると、永井路子という作家のがなかなか面白いらしい、というので読んでみた。
桓武が天皇になった頃の時代。あちこちの女性に自分の子を産ませた桓武。うちの一人、安殿は亡き母のことが忘れられず、自分の後宮に入った女性ではなく、その母親、薬子に溺れる。桓武に禁じられて、安殿は怒る。というような下世話な話や、安殿に擦り寄る藤原真夏と政治には興味がないけれど、賀美能皇太子につく弟、藤原冬嗣。冬嗣の視線でこの時代の政治、愛憎、遷都を描く・・・
面白い。平安時代はなかなか面白いんだということがよく分かった。
人物描写もいいし、とっても読みやすい。
平安三部作として、「この世をば」が道長 を中心に、「望みしはなんぞ」は道長の息子が中心になって続いていくらしい。今後も読み続けたい。
今日の一曲
太田裕美で「雨だれ」
今見ても、充分に、充分すぎるほどかわいい。では、また。
桓武が天皇になった頃の時代。あちこちの女性に自分の子を産ませた桓武。うちの一人、安殿は亡き母のことが忘れられず、自分の後宮に入った女性ではなく、その母親、薬子に溺れる。桓武に禁じられて、安殿は怒る。というような下世話な話や、安殿に擦り寄る藤原真夏と政治には興味がないけれど、賀美能皇太子につく弟、藤原冬嗣。冬嗣の視線でこの時代の政治、愛憎、遷都を描く・・・
面白い。平安時代はなかなか面白いんだということがよく分かった。
人物描写もいいし、とっても読みやすい。
平安三部作として、「この世をば」が道長 を中心に、「望みしはなんぞ」は道長の息子が中心になって続いていくらしい。今後も読み続けたい。
今日の一曲
太田裕美で「雨だれ」
今見ても、充分に、充分すぎるほどかわいい。では、また。
「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞した作家によるエッセイ。
夫と、息子二人と娘一人で福井に暮らす。しかし1年だけ北海道の山の中で暮らした。そのことを書いた第一章「緑の庭の子供たち 2013-2015」がすごくいい。子供たちの言動や、それに対する母の目。どれもいい。
映画「幸せの黄色いハンカチ」を家族で観て、
あるいは、
北海道の暮らしについて、
京都の、世界文化遺産であり国宝でもある文化財の近くで暮らしていたときは、渋滞、観光客の多さに辟易したそうだ。福井での暮らしについては、
こういう風に文章を書き、こういう風に考える女性。とてもステキだ。
今日の一曲
Creamで、"Sunshine Of Your Love" Royal Albert Hallでのライブ映像。
では、また。
夫と、息子二人と娘一人で福井に暮らす。しかし1年だけ北海道の山の中で暮らした。そのことを書いた第一章「緑の庭の子供たち 2013-2015」がすごくいい。子供たちの言動や、それに対する母の目。どれもいい。
映画「幸せの黄色いハンカチ」を家族で観て、
歳をとるってこういうことなのか。だとしたら、すばらしいことじゃないか。結末を知っていてなお、途中を楽しむことができる。
あるいは、
忘れていいものと、忘れてはいけないもの。そこに忘れられないものが入り混じって、それでもぼろぼろと忘れていって、少しずつ、生きやすくなりながら、こぼれるものを掬いながら、ときどきは頭を抱えながら、私たちは生きていくのだ。
北海道の暮らしについて、
トウムラシは楽しかったと家族が口々にいう。福井と比較して、ということではない。うまくいえないけれど、逆ディズニーランドみたいなものだった。明快で、どこまでも清潔で、サービスの行き届いた楽しい夢の国へのアンチテーゼ。トウムラシは、山と湖を越えた奥の集落で、買い物ひとつにも難儀した。それでも、いやそれだからこそ生きている素晴らしさがあった。ディズニーランドで一年間暮らしたら飽きてしまうに違いないけれど、トウムラシは一年じゃまだ序の口、これから分け入っていくおもしろさが始まるところで福井に帰ってきてしまった感がある。
京都の、世界文化遺産であり国宝でもある文化財の近くで暮らしていたときは、渋滞、観光客の多さに辟易したそうだ。福井での暮らしについては、
さまざまな街で暮らして、実感したことがひとつだけある。住みやすい街というのは、基本的に、観光客の来ない街だった。暮らしやすい街、幸福度の高い街、いつもランキング上位に入っている福井を私は愛しているが、それはとりもなおさず、観光向けにつくられた街ではない、ということではないか。
こういう風に文章を書き、こういう風に考える女性。とてもステキだ。
今日の一曲
Creamで、"Sunshine Of Your Love" Royal Albert Hallでのライブ映像。
では、また。
エジプトでミイラの発掘をする日本人研究者峰が乗るパリ行きの飛行機がハイジャックされ、墜落。多くの人が死亡。生き残った何人かが助けを求めて、砂漠を歩いていく。(というサバイバル冒険小説かと見せかけ)同行する日本人永井、アラビア系の男、女。砂漠での生き残り、そして意外な陰謀とは・・・
真夜中に泥酔しながら走り読みしたら、大したことがないと思った。しかし、翌日に大森望氏の書評を読んだら褒めてあったので再読した。
意外性には改めて感服するけれど、あっという間に読み終わる新幹線読書(東京・新大阪間)ではある。
原子力に関わるあっと驚くアイデアと二転三転するプロット。楽しめる人には物凄く楽しめるしそうでない人には全く面白くないだろう。確か帯には「10年に1度の傑作」とあったけれど、そこまでではなかった。(つまらなかったというわけでもないです)
今日の一曲
今様に言うならば、ストーカーの歌だろうか。Daryl Hall & John Oatesで、"Private Eyes"
では、また。
真夜中に泥酔しながら走り読みしたら、大したことがないと思った。しかし、翌日に大森望氏の書評を読んだら褒めてあったので再読した。
意外性には改めて感服するけれど、あっという間に読み終わる新幹線読書(東京・新大阪間)ではある。
原子力に関わるあっと驚くアイデアと二転三転するプロット。楽しめる人には物凄く楽しめるしそうでない人には全く面白くないだろう。確か帯には「10年に1度の傑作」とあったけれど、そこまでではなかった。(つまらなかったというわけでもないです)
今日の一曲
今様に言うならば、ストーカーの歌だろうか。Daryl Hall & John Oatesで、"Private Eyes"
では、また。
1467年から11年間京都を中心に繰り広げられた内乱。この時から下克上が始まったとか。この応仁の乱を詳しく説明してくれる本。
1年ほど前に買って、読み始めたけれど、登場人物が多すぎ、筋がややこしすぎて、ギブアップした。そして、再チャレンジ。
相変わらず人物多すぎ筋ややこしすぎ。
ただ、よく言われる将軍足利義政の後継争いとか、細川勝元、山名宗全を中心にした内乱という単純な説明は、単純過ぎるということはよーく分かった。
興福寺の別当(一番エライひと) の経覚と尋覚が、この戦乱に大いに関わっていることと、この二人から応仁の乱を見ると、少し分かりやすくなるということも分かった。
しかし、「応仁の乱ってなに?」と訊かれても、「そんなことよりー、これお出汁が効いてて、美味しいねー」って答える、のだ。
日本史、ムズカシイ、しかし、オモシロイ。(チャンドンゴン風に)
今日の一曲
Katharine McPheeとChris Mannで、"The Prayer"
では、また。
1年ほど前に買って、読み始めたけれど、登場人物が多すぎ、筋がややこしすぎて、ギブアップした。そして、再チャレンジ。
相変わらず人物多すぎ筋ややこしすぎ。
ただ、よく言われる将軍足利義政の後継争いとか、細川勝元、山名宗全を中心にした内乱という単純な説明は、単純過ぎるということはよーく分かった。
興福寺の別当(一番エライひと) の経覚と尋覚が、この戦乱に大いに関わっていることと、この二人から応仁の乱を見ると、少し分かりやすくなるということも分かった。
しかし、「応仁の乱ってなに?」と訊かれても、「そんなことよりー、これお出汁が効いてて、美味しいねー」って答える、のだ。
日本史、ムズカシイ、しかし、オモシロイ。(チャンドンゴン風に)
今日の一曲
Katharine McPheeとChris Mannで、"The Prayer"
では、また。