サントリー創業者鳥井信一郎(NHK朝ドラ「マッサン」で堤真一が演じていた人物のモデル)の次男で二代目の社長佐治敬三がどんな風に、ヒットを飛ばしていったか。サントリーに入社した開高健はどういう人物で、サントリーの宣伝部がどんな組織だったのか。サントリーという会社、佐治敬三という人物、開高健という人物を描くノンフィクション。
ものすごい読み応え。楽しんで読ませてもらった。
キリン、サッポロ、アサヒの三強が占めるビールの世界。ここにどう挑戦していって、そして失敗していったか。ウィスキーとは言えない粗悪なものが氾濫していた時代、どうやって本物を売ろうとしたか。(「マッサン」でも描かれていた) そんな話がたくさんある。
佐治敬三という人物も興味深い。社員にこれだけ愛される社長はなかなかいないだろう。そして開高健。コピーライターとして入社し、他の凄腕の社員とともにユニークな広告を作る。(こういう「攻め」の会社は最近少ないように思う。日清のカップヌードルのCMは攻めていたと思うけれど、結局引っ込めてしまったのは残念)
小説を書いて芥川賞をとるも、遅筆で一つの作品を作るのに苦労する。また、奥さんが曲者。牧羊子という詩人がどう曲者だったのもかなり気になりながら読んだ。また、ベトナム戦争で従軍取材する様も手に汗握る迫力。
というような感じで、様々な読みどころが詰め込まれている。

今日の一曲
酒の歌。George Thorogood and the Delaware Destroyersで、"One Bourbon, One Scotch, One Beer"
では、また。
ものすごい読み応え。楽しんで読ませてもらった。
キリン、サッポロ、アサヒの三強が占めるビールの世界。ここにどう挑戦していって、そして失敗していったか。ウィスキーとは言えない粗悪なものが氾濫していた時代、どうやって本物を売ろうとしたか。(「マッサン」でも描かれていた) そんな話がたくさんある。
佐治敬三という人物も興味深い。社員にこれだけ愛される社長はなかなかいないだろう。そして開高健。コピーライターとして入社し、他の凄腕の社員とともにユニークな広告を作る。(こういう「攻め」の会社は最近少ないように思う。日清のカップヌードルのCMは攻めていたと思うけれど、結局引っ込めてしまったのは残念)
小説を書いて芥川賞をとるも、遅筆で一つの作品を作るのに苦労する。また、奥さんが曲者。牧羊子という詩人がどう曲者だったのもかなり気になりながら読んだ。また、ベトナム戦争で従軍取材する様も手に汗握る迫力。
というような感じで、様々な読みどころが詰め込まれている。

今日の一曲
酒の歌。George Thorogood and the Delaware Destroyersで、"One Bourbon, One Scotch, One Beer"
では、また。