「百番目の男」、「デス・コレクターズ」に続くシリーズ3作目。
カーソン・ライダーとハリー刑事が車を走らせていると遺体が発見されたとの知らせ。しかし他の刑事と事件の取り合いになりそうになって急行する。別の刑事たちの方が早く着いたにもかかわらず事件はカーソンたちのものになった。車からは女性の遺体が。殴られ切り裂かれていた。殺されたのは地元ラジオ局の記者。誰が何のために?次の遺体は、火災現場に。放火されたアパートから発見されたのは高級売春婦。誰が何のために?カーソンたちは、同一の手口の事件として4年前に女教師が殺害された事件を見つけた。事件をたぐると、地元の名士キンキャノン・ファミリーにぶつかる。慈善活動に勤しんでいるように見えて、実際は… 時折挿入される、ルーカスという謎の男のエピソード。ルーカスは逃亡しながらキンキャノンを脅しているらしい…
うーむ。3作目も何ら変わらずに面白い。
解説でミステリ作家法月倫太郎氏が
まさにこの通り。続けて法月氏が書いているように、表紙やあらすじ、設定はB級ホラーにしか見えないのに、伏線をあちこちに巧妙に張った正統派ミステリなのだ。
最後まで読んでから、もう一度最初から読み直してみると、初読では気づかなかった伏線に気づく。おそろしい。巧い。
正統派ミステリ+ガチガチサイコ+軽妙洒脱な会話 という私の大好物であった。ごちそうさまでした。ジャック・カーリィの翻訳ものはあと一冊で終わり。好物は後に回すか、すぐに食べてしまうか。どっちになるでしょうか。
今日の一曲
毒蛇ということで、Whitesnake の Here I Go Again
では、また。
カーソン・ライダーとハリー刑事が車を走らせていると遺体が発見されたとの知らせ。しかし他の刑事と事件の取り合いになりそうになって急行する。別の刑事たちの方が早く着いたにもかかわらず事件はカーソンたちのものになった。車からは女性の遺体が。殴られ切り裂かれていた。殺されたのは地元ラジオ局の記者。誰が何のために?次の遺体は、火災現場に。放火されたアパートから発見されたのは高級売春婦。誰が何のために?カーソンたちは、同一の手口の事件として4年前に女教師が殺害された事件を見つけた。事件をたぐると、地元の名士キンキャノン・ファミリーにぶつかる。慈善活動に勤しんでいるように見えて、実際は… 時折挿入される、ルーカスという謎の男のエピソード。ルーカスは逃亡しながらキンキャノンを脅しているらしい…
うーむ。3作目も何ら変わらずに面白い。
解説でミステリ作家法月倫太郎氏が
「ジャック・カーリィ?デビュー作の『百番目の男』は読んだけど、あれは色物の一発ネタだし、どうせすぐに消える泡沫作家だろ」もし本書を手に取った読者が、カーリィに対して右のような認識をお持ちなら、急いであらためた方がいい。この人は本物だし、消えてもらっては困る。
まさにこの通り。続けて法月氏が書いているように、表紙やあらすじ、設定はB級ホラーにしか見えないのに、伏線をあちこちに巧妙に張った正統派ミステリなのだ。
最後まで読んでから、もう一度最初から読み直してみると、初読では気づかなかった伏線に気づく。おそろしい。巧い。
正統派ミステリ+ガチガチサイコ+軽妙洒脱な会話 という私の大好物であった。ごちそうさまでした。ジャック・カーリィの翻訳ものはあと一冊で終わり。好物は後に回すか、すぐに食べてしまうか。どっちになるでしょうか。
今日の一曲
毒蛇ということで、Whitesnake の Here I Go Again
では、また。
