ある世代、そしてその子、そして孫の世代へと続く年代記。重厚長大になりがちではあるけれど、面白い作品はべらぼーに面白い。ハマればノンストップ読書になってしまう。重厚長大上等。カモン重厚長大。
1920年代からはじまったクリフトン年代記。第一部「時のみぞ知る」第二部「死もまた我等なり」に続く第三部は戦後。ハリーの子セバスチャンとハリーの義兄ジャイルズ・バリントンが中心に話が進む。ジャイルズの国会議員選挙と彼のライバルの死闘。劣等生セバスチャンの成長。セバスチャンは物語の真ん中に置くには弱いキャラクターだと思っていたけれど、成長とともに頼もしい若者になっていく。(ハリーもいいけれど、自分が女性だったらこのセバスチャンに惚れてしまう)
決定的な瞬間を逃さず、そこから何かを学ぶ、そして知恵を蓄える。いい言葉だ。
第一部、第二部があまりにも面白かったので、第三部にはあまり期待してはいけないだろうと思っていたら、むしろ、むしろ。より面白くなっているではないか。ジェフリー・アーチャー、御年74歳。うーむ。
ジェフリー・アーチャーはヒールの造形が非常に巧い。そうそう踵を作るのが彼ほど巧い人はね。じゃなくて、悪役。今回だとジャイルズの妻レディー・ヴァージニアとジャイルズの政敵アレックス・フィッシャー。どう嫌な奴か、語りたい。読んだ人と語りたい。でも語れない。読んで下され。
本を愛する大人の鑑賞に充分耐えるページ・ターナーなのです。
「ケインとアベル」を久々に読み返したくなりもうした。




今日の一曲
登場人物はジャイルズ。ということで、Jガイルズバンド「堕ちた天使」Centerfold
歌詞の内容を誤解していた。2次元の相手に恋する歌だと勘違いしてた。そういう意味だったのか…同じ経験したことあるぞ…
では、また。
1920年代からはじまったクリフトン年代記。第一部「時のみぞ知る」第二部「死もまた我等なり」に続く第三部は戦後。ハリーの子セバスチャンとハリーの義兄ジャイルズ・バリントンが中心に話が進む。ジャイルズの国会議員選挙と彼のライバルの死闘。劣等生セバスチャンの成長。セバスチャンは物語の真ん中に置くには弱いキャラクターだと思っていたけれど、成長とともに頼もしい若者になっていく。(ハリーもいいけれど、自分が女性だったらこのセバスチャンに惚れてしまう)
人生には自分の本質が明らかになる決定的瞬間があり、人はその時自分自身について多くを知り、経験という口座に知恵を蓄えて、後にそれを引き出せるようにするのだとジャイルズ伯父は教えてくれたが、実際、その通りだった。
決定的な瞬間を逃さず、そこから何かを学ぶ、そして知恵を蓄える。いい言葉だ。
第一部、第二部があまりにも面白かったので、第三部にはあまり期待してはいけないだろうと思っていたら、むしろ、むしろ。より面白くなっているではないか。ジェフリー・アーチャー、御年74歳。うーむ。
ジェフリー・アーチャーはヒールの造形が非常に巧い。そうそう踵を作るのが彼ほど巧い人はね。じゃなくて、悪役。今回だとジャイルズの妻レディー・ヴァージニアとジャイルズの政敵アレックス・フィッシャー。どう嫌な奴か、語りたい。読んだ人と語りたい。でも語れない。読んで下され。
本を愛する大人の鑑賞に充分耐えるページ・ターナーなのです。
「ケインとアベル」を久々に読み返したくなりもうした。




今日の一曲
登場人物はジャイルズ。ということで、Jガイルズバンド「堕ちた天使」Centerfold
歌詞の内容を誤解していた。2次元の相手に恋する歌だと勘違いしてた。そういう意味だったのか…同じ経験したことあるぞ…
では、また。