ちくま書房から最近出ていて、懐かしいなあと思った。
中学生の頃、「三等重役」にハマった。フランキー堺の世界と言えばいいのか。半沢とは真逆ののほほんサラリーマン生活。「大番」も面白かった。ドラマ「どてらいやつ」に近い、成り上がり小説だったなー。
と思って後で調べたら、「三等重役」は源氏鶏太だった。私の中では獅子文六と区別できてなかった。
今読んで面白いだろうかと思いつつ読んでみると、
犬丸順吉29歳。戦争が終わったばかりの1946年。元代議士で出版社社長の鬼塚に服従することで半生を生きてきた。出版社の女子社員花和兵子に言い寄られるも、鬼塚の命令で四国で暮らすことになる。宇和島から四里ほど離れた所の玉松という金持ちの館で居候しながら、経験すること。出会い。流されるまま暮らしてきた順吉の一年とは…
うーむ。うーむ。毎日新聞に連載されていたのは1948年。70年も前。しかし読ませるではないか。昭和の大衆作家の筆力とはこれほどのものだったとは。平成の大衆作家東野圭吾や湊かなえよりずっと読ませる。
順吉の姿に自分を重ね合わせてしまう感情移入(確かにそうだよなー。俺もそーだよー)と、客観的な見方(順吉、おまえなにやってんだよー)の絶妙なクロスオーバー。タマラン。
先日の「花子とアン」で、卒業式の日、ブラックバーン校長が生徒に「この学園での日々が今までで一番幸せだったと貴方たちが将来思うとすれば、この学園の教育は失敗したということになります。未来とは良くするものなのです」というようなことを言っていた。不覚にもグッときてしまった。
昔は良かったなどと言ってはいけないのに、つい昔は良かったなどとつぶやいてしまう私。ブラックバーン校長、私にも「ゴー・トゥ・ベッド!」と叱って下さい。
今日の一曲
流される人生。流れはflow ということでm-floでHow You Like Me Now? Lisaがいた頃。
では、また。
中学生の頃、「三等重役」にハマった。フランキー堺の世界と言えばいいのか。半沢とは真逆ののほほんサラリーマン生活。「大番」も面白かった。ドラマ「どてらいやつ」に近い、成り上がり小説だったなー。
と思って後で調べたら、「三等重役」は源氏鶏太だった。私の中では獅子文六と区別できてなかった。
今読んで面白いだろうかと思いつつ読んでみると、
犬丸順吉29歳。戦争が終わったばかりの1946年。元代議士で出版社社長の鬼塚に服従することで半生を生きてきた。出版社の女子社員花和兵子に言い寄られるも、鬼塚の命令で四国で暮らすことになる。宇和島から四里ほど離れた所の玉松という金持ちの館で居候しながら、経験すること。出会い。流されるまま暮らしてきた順吉の一年とは…
うーむ。うーむ。毎日新聞に連載されていたのは1948年。70年も前。しかし読ませるではないか。昭和の大衆作家の筆力とはこれほどのものだったとは。平成の大衆作家東野圭吾や湊かなえよりずっと読ませる。
順吉の姿に自分を重ね合わせてしまう感情移入(確かにそうだよなー。俺もそーだよー)と、客観的な見方(順吉、おまえなにやってんだよー)の絶妙なクロスオーバー。タマラン。
先日の「花子とアン」で、卒業式の日、ブラックバーン校長が生徒に「この学園での日々が今までで一番幸せだったと貴方たちが将来思うとすれば、この学園の教育は失敗したということになります。未来とは良くするものなのです」というようなことを言っていた。不覚にもグッときてしまった。
昔は良かったなどと言ってはいけないのに、つい昔は良かったなどとつぶやいてしまう私。ブラックバーン校長、私にも「ゴー・トゥ・ベッド!」と叱って下さい。
今日の一曲
流される人生。流れはflow ということでm-floでHow You Like Me Now? Lisaがいた頃。
では、また。