将来世界チャンピオンになれる逸材だと期待されながら、負けてしまいアメリカに渡った、広岡仁一。アメリカで新たにボクシングに挑戦するが、結局世界チャンピオンにはなれなかった。それからホテル業界に進んで成功することができた。あれから40年経った。日本に帰ってみた。ジムでは当時四天王と呼ばれる、チャンピオン候補が4人もいた。しかしその中から一人も世界チャンピオンになれなかった。他の三人はどうしているか尋ね歩くと、みなそれぞれに不遇の人生を送っていることが分かった。広岡は彼らと一緒に住める家があればと思うようになった・・・広岡がたまたま出会った青年がボクシングを教えてくれと言ってきた。元四天王で今老人の四人が、共同生活を送り、ボクサーを指導する話・・・
おっと。沢木耕太郎が小説?大したことないだろうと(朝日新聞に連載されていて取っているにもかかわらず)読んでいなかったのだけれど、評判は悪くないようだ。なので読んでみたら、大したことあった。
生きがいを失った60代男性たちの再生物語でもあるし、一度ボクシングを辞めた者の復活物語でもある。しかし登場人物のあれやこれやに魅力的な人がいる。特に、不動産屋の佳菜子。人当たりがよく、気が利く娘。しかし壮絶な過去を経験していた。サブキャラの彼女がとても魅力的だった。
全体的に宮本輝の作品に似てるように思う。魅力的(すぎ)な人物たち、特に心が広い(年をとった)男性たち、金にセコイこと言わない人たち。しかしボクシングを大きくストーリーの軸に据えているので、輝臭がかなり薄らいでしまう。
まあ、そんななことを気にせずに、ただフツーに読んでくれよ、という感じの作品だった。


今日の一曲
なんとなく見つけた。映画「プライド」内で、ステファニーと満島ひかりが歌う"A Song Fou You"
では、また。
おっと。沢木耕太郎が小説?大したことないだろうと(朝日新聞に連載されていて取っているにもかかわらず)読んでいなかったのだけれど、評判は悪くないようだ。なので読んでみたら、大したことあった。
生きがいを失った60代男性たちの再生物語でもあるし、一度ボクシングを辞めた者の復活物語でもある。しかし登場人物のあれやこれやに魅力的な人がいる。特に、不動産屋の佳菜子。人当たりがよく、気が利く娘。しかし壮絶な過去を経験していた。サブキャラの彼女がとても魅力的だった。
全体的に宮本輝の作品に似てるように思う。魅力的(すぎ)な人物たち、特に心が広い(年をとった)男性たち、金にセコイこと言わない人たち。しかしボクシングを大きくストーリーの軸に据えているので、輝臭がかなり薄らいでしまう。
まあ、そんななことを気にせずに、ただフツーに読んでくれよ、という感じの作品だった。


今日の一曲
なんとなく見つけた。映画「プライド」内で、ステファニーと満島ひかりが歌う"A Song Fou You"
では、また。