頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

死んでゐる&生きてゐる

2011-12-30 | poetic inspiration

たまたま見かけた詩。
http://homepage1.nifty.com/B-semi/library/koiutasyuui/17tumura.htm
より転載。

「或る遍歴から」津村信夫 

雪尺余

あの人は死んでゐる
あの人は生きてゐる
私は 遠い都会から来た
今宵 哀しい報知(しらせ)をきいて

駅は 貨車の列は
民家も燈も 人の寂しい化粧(よそほひ)も
地にあるものは なべて白い

あの人は死んでゐない
あの人は生きてゐない
だが あの人は眠つてゐる
小さな町の 夜の雪に埋つて
ひとの憩ひの形に似て

雪のくるまへには頬がほてると
信濃の娘が私に告げた……

(神眠り 空あかるく
果樹が重たげに 身をゆすぶる
病む身の窓は 何処であらう)

私は知つてゐる
遙かな紅のいろを知つてゐる
雪の日のあの頬は生きてゐる

在天の知る限りの御名(みな)にかはり
今宵 雪つもる 白く積る

あの人は生きてゐる
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『秘密の花園』三浦しをん

2011-12-28 | books

「秘密の花園」三浦しをん マガジンハウス 2002年

中高一貫の女子校聖フランチェスカ。同級生三人、那由多、淑子、翠、それぞれから見たビビッドな学園生活。

ふむふむ。作者三浦しをんが通っていた横浜雙葉が隠すところなく舞台になっている。生徒と教師の禁断の恋や生徒が痴漢のあそこをナイフで切ったりするので、母校からクレームは来ないのかとちょっと心配になった。

第二章「地下を照らす光」で、人をセックスしたかしないかで分類するという遊びが出てくる。これを読んで、同様に「あの人はやったのか。子供いるのだから最低でも一回はやったのか」と他人を見てはやった/やってないと分類してた自分の中学生時代を思い出した。

優秀な小説家や脚本家、あるいは喋りを商売にしている人は、そういう昔のことをよく覚えてるんだろう。私はすっかり忘れてしまった。

第三章「廃園の花守りは唄う」では、宗教の時間に校長先生が、友情の存在が信じられるのならなぜ神の存在は信じられないのかと言うのだが、その話には違和感を感じる登場人物。その違和感の説明が絶妙に巧いと思った。ブッダとキリストとの比較。子供を生き返らせてくれと頼まれそれなら「一人も死人を出したことのない家で芥子の実を貰ってきなさい」と言うブッダ。死人を出したことことのない家などなく=誰もが親しい人の死に会ってきたと納得させる=友情に近いもの。ラザロを生き返らせたキリストは友情みたいな経験則を飛び越した何か=奇蹟。

仏教とキリスト教の違いがよく分かる。優れた小説にはこんな薀蓄もある。

では、また。



秘密の花園 (新潮文庫)
三浦しをん
新潮社
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年の瀬、鶴見駅のホーム

2011-12-27 | days




鶴見らしく、他にも多種多様なごみが落ちていた。










こんな風に怒っている人もいるけど。


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『ここに地終わり 海始まる』宮本輝

2011-12-26 | books

「ここに地終わり 海始まる」宮本輝 講談社 1991年

結核療養所に18年もいた志穂子。療養所を訪れた人気コーラスグループの男性梶井から後に絵葉書を貰う。ラブレターのような。それをきっかけにしてずっと治らなかった結核が治るという奇蹟が起こる。退院してから梶井にお礼が言いたい志穂子。しかし梶井は海外に逃亡していた。その後こっそりと帰国していた梶井に会った志穂子は、その絵葉書は人違いで別人に送ろうとしていたものだと分かる…

いやいやいや。誰にも頼まれずに勝手に始まった宮本輝を読む会が止まらない。こんなことしていると飽きると知っているのにやめれらないとまらない。

何作か読んできて今気づいたのは、宮本輝作品では登場人物が一筋縄ではいかないこと。善良そうに見えるけどそうでもない部分を持っていたり、悪そうだけどそうでない部分があったり、美人だけど性格に難があったり、いい男なのにどこか壊れていたり。リアルというか、正義/悪 イケる/イケてない の二分法では決して表現できないキャラばかり。ということが今の自分にとても合っている。だからやめられないのだろう。

本作は読みながらストーリーの行き先がさっぱり見えない。どんでん返しだらけのジェットコースターノベルではないのに。その翻弄され具合は快感だった。

自分がずるいと思う人(=例えば私)は、ちょっとずるい梶井という男の言動に自らを省みると思う。

今自分があるいは過去に自分が何もできないでいる状態がかなり長期間にわたった人(=例えば私)は、文庫版上巻221頁の志穂子が自分自身に嫌気が差し泣きそして父親に語るシーンでは思わず目頭が熱くなってしまうだろう。数ヶ月涙することがなかった私の目頭は熱くなってしまった。

“The soul would have no rainbow had the eyes no tears.” John Vance Cheney



ここに地終わり海始まる(上) (講談社文庫)
宮本輝
講談社

ここに地終わり海始まる(下) (講談社文庫)
宮本輝
講談社
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人のフリー見て我が身をナオセ

2011-12-25 | days

先日の忘年会。帰りに5人で電車内で立つ。N君がろれつが回らないほど酔い、同行女性の手は握るし、こいつはどうしようもねーなー。

すると、停車時に激しくよろけ、3メートルほど離れた、座席に座ったガタイのいい30ぐらいのサラリーマンの上にどーんと乗っかる。あーあ。

その人は、自分のメガネのフレームが歪んだとN君にクレーム。弁償がどうとか言うのかなと思っていたら、じゃあ外に出ましょうかと二人で車外に出ようとする。

その時に被害者は、一緒にいたK君の肩をつかんで、「あなたも一緒に降りてください」と言う。N君は「この人は関係ないから」と拒否。

我々は「どうする?ま、いんじゃない?」と誰も一緒には降りなかった。

N君は180センチ以上たぶん80キロぐらい、一見チャライけれど、なによりXXXXXX… 

被害者はN君にホームでどうされてしまうのか一抹の不安を感じつつ…(終電近いから、まっいいかととても無責任な私)(N君とはそれほど親しいというわけでもないし)…

で…翌日のN君の日記では、忘年会の途中から記憶をなくしてしまったそう。ふぅ。酒は飲んでも飲まれるな、と念じた。

では、また。

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『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人』水谷竹秀

2011-12-24 | books

「日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」水谷竹秀 集英社 2011年

第9回開高健ノンフィクション賞受賞。何らかの理由があって日本にいられなくなってフィリピンへ渡った日本人男性たち。その貧困の様、事情、日本にいた時の様子をフィリピンで新聞記者をする著者が丹念に取材しながら明らかにしてゆく…

こういう日本人がいるだろうと想像はできるが、ある一定数(ほんの少し)以上にいるとは思わなかった。そして現地の貧しいフィリピン人にたかって恵んでもらって生活しているとは思わなかった。

親の金4千万を使い込んで、フィリピンパブで毎日遊び呆け…金がなくなって借金し…フィリピンに逃げる。読んでいてハッピーな気持ちになるのには遠く、苦い気持ちにひたすらなる。

著者の「困窮邦人」に対する描写は、最初はかわいそう→しかし自業自得&自己責任→やっぱり同情すべき という風に揺れる。それは著者自身が単純に割り切れないがゆえなのだろうと思う。

これを読んだあなたは、彼らに対して、かわいそうですね、と言って背中をさすってあげたくなるのか、それとも、ふざけんなよばか、と言って背中に「ダメ人間」焼印をジュッと音がするまで押したくなるか、どちらだろうか。

フィリピンは日本より懐が深い国だ、そう思うだろうか。


でも、フィリピン人は四六時中人に迷惑を掛けっぱなしだから、逆に自分が迷惑掛けられてもどうってことないんですよ。(53頁より引用)




日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
水谷竹秀
集英社
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パンのバッケンレコード更新

2011-12-23 | travel




湯河原のブレッド&サーカスという人気のパン屋さん。

わざわざ買いに行く価値あり。

どのパンもかなり高レベルに美味い。

私が人生で出会った中で、最もうまいパン屋だと思う。

それまではフィレンツェで泊まったホテルの近くのパン屋だった。


今年、みなさんは何かバッケンレコード更新しましたか?




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昨日の新聞折込広告

2011-12-22 | days






川平慈英なら言うだろう。

むむむむー



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『小澤征爾さんと、音楽について話をする』小澤征爾 村上春樹 

2011-12-21 | books

「小澤征爾さんと、音楽について話をする」小澤征爾 村上春樹 新潮社 2011年(第一回は「モンキービジネス」に掲載)

小澤征爾&村上春樹の対談集。基本的には小澤さんの思い出話と音楽に関する考え方感じ方教え方が披露されている。いやそれをうまく村上さんが引き出している。

クラシック音楽って、小さい頃から馴染んでいる人(ピアノを習っていたとか)にとっては親近感のあるものなのだろうけど、私のように「クラシック=音楽の授業で無理やりやらされた面白くないもの」だった、非クラシック人間にとっては、眠たいものでしかなかった。

しかし、大人になってから次第にそんなに眠たいものではないことが分かった。なぜかと言うと、

きっかけその1 恋人がクラシック好きだった。のでコンサートやオペラに連れて行ってもらった。

その2 映画「羊たちの沈黙」で獄中レクター博士が聴いているのが、グレン・グールドの「ゴールドベルグ変奏曲」である。というのが分かったので、秋葉原石丸電気レコード館にCDを買いに行った(生まれて初めて買ったクラシックCD)

その3 オペラ「トゥーランドット」がなぜか好きになってしまった。

てな感じで、子供の時に食べれられないものを克服したのだ。(ミュージカル嫌いだったのもほぼ上記の手順で克服した)

で、この本に戻ると、面白いけれど、それ以上になんて言うか、良い本だと思った。単なる対談集のレベルを超えている。バーンスタインとカラヤンの教え方の比較なんて興味深い。ある種の本は読むと自分ではやってないことをやったような気分にさせる。しかしこの本は登場する音楽を聴いたような気分にさせるのではなく、聴きたくさせる。それがステキだ。

私は全く音符が読めないので、クラシックの楽譜は子供のいたずら書きにしか見えない。それを読み込むという指揮者はすごいなーと思いながら読んだり、グールドの天才さや、マーラーの音楽、サイトーキネンのこと、話題は広くそしてとてつもなく深い。これからはもうちょっと気を付けてクラシックを聴こう。

小澤さんと村上さんの交流は、村上さんの奥さまが娘の小澤征良さんと仲良しだったことがきっかけだったそう。そう言えば、2006年ごろだったろうか、小澤指揮のコンサートがサントリーホールであった。開演前に近くのカフェに行ったら、征良さんがいた。当時私は彼女の大ファンだったので、お願いして一緒に写真を撮ってもらった。その時に隣に村上春樹がいたので「村上春樹さんですよね?」と訊いたら「違います」という返答があった。当時村上春樹の本なんて一冊も読んでないし、まいっかとその場を去った…というどうでもいいことを思い出した。この話書いたことあったか…

あー年寄りは思い出を語ると長い。

だらだらしてきたので、この辺で。

では、また。



小澤征爾さんと、音楽について話をする
小澤征爾 村上春樹
新潮社
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『誰かが足りない』宮下奈都

2011-12-19 | books

「誰かが足りない」宮下奈都 双葉社 2011年(初出小説推理2010年12月~2011年10月号に大幅な加筆修正)

ハライというレストランを予約する、人たちのそれまでを描く連作短編集。もうちょっと厳しかったり、ひねりがある作品を期待してしまったので、やや期待外れ。

読後感は、小川糸の「あつあつを召し上がれ」同様に、同じ作者だからこういう作品をという期待からはずれてしまった。

しかし、私がたまたまこういう小説を求めていないだけかも知れない。

自分としてはあまり合わなかった小説(でも他の人は評価するかもしれないな)についてどう語ったらいいかいつも難しいと思う。(ので「あつあつ」はレビューしてなかった)

では、また。



誰かが足りない
宮下奈都
双葉社

あつあつを召し上がれ
小川糸
新潮社
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紅茶がうまい

2011-12-17 | days




Cath Kidsonが世界初出店のCath's Cafe(テラスモール湘南)

紅茶がうまい。

オリジナルブレンドが絶品。買って帰ろうか。

周囲が若くてキレイな女性ばかりで私は浮いているけど。

花柄が私ほど似合わない男もいないけれど。


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『彗星物語』宮本輝

2011-12-15 | books

「彗星物語」宮本輝 角川書店 1992年

かつては大きかった城田家。負債の返済のため今ではだいぶ小さくなってしまった。事業に失敗した父、優しい母。勤め始めた長男、娘は二人、末っ子はまだ小学生。父の妹が離婚して子供4人と越してきた。爺さんもいるので12人家族。そこにハンガリーからの留学生までやって来た。ビーグル犬を加えて13人+一匹の物語。

ふむふむ。宮本輝作品の中ではとても読みやすい。関西の面白家族というくくりでは、西加奈子の「円卓」に近いテイストだった。

くすっと笑える部分も多いし、考えさせられることも多い。

軽い物語に、さりげなく親子の深刻な事態や恋愛、不倫、共産主義批判、子供の苦悩などが織り込まれていて、やはりそんじょそこらの軽い小説とは違う。他の宮本作品に見られる蒸し暑いようなギラギラしたようなそれでいてすごく乾いたような感じとは違うけれど。

ハンガリー人留学生ボラージュの父親の手紙にはこんなことが。

最も新しいボラージュからの手紙で、私は、ある日本の詩人が遺した詩の書き出しを知りました。その詩人は、津村信夫という名で、ボラージュの日本の父である晋太郎の好きな詩人だそうです。

- この橋はまこと長かりきと、旅終わりては人には告げん -

この詩の書き出しは、ボラージュに何か多くのものを感じさせたのでしょうが、私は、まるでそれが私のために書かれたものであるかのように思いました。自分の渡って来た橋がどんなに長いものであったかは、旅が終わってから人々に語ろう、と(文庫版上巻100頁より引用) 



「お父さん、俺は冷たい人間やで。そんなこと、いまごろわかったんか?俺は、自分さえよかったらええ人間や。そやから、失敗するとわかってても、お父さんの商売のやり方に口出しせえへんかったんや。俺にはわかってたんや。借金が重なって、土地を売るはめになるっちゅうことを、俺にはわかってたんや。真由美が女房子供のあるずるがしこい男とつきおうてることも知ってたけど、お父さんには内緒にしてた。俺は、お父さんの本性を知ってるからな」
「俺の本性?ほォ、ぜひ教えてもらいたいな。お前の親父の本性て、いったいどんなもんやねん」(中略)
「絶対に、自分の思い通りにするんや。良き夫、良き父みたいに見せながら、反省しながら、沈思黙考してる姿をみんなに見せながら、結局は、自分のしたい方向へ持っていくんや。お父さんは、偽善者や」(上巻206頁より引用) 



この息子の台詞が、グサッと突き刺さった。

では、また。



彗星物語 (文春文庫)
宮本輝
文藝春秋
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人名浴槽

2011-12-13 | days



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『国境の南、太陽の西』村上春樹

2011-12-11 | books

「国境の南、太陽の西」村上春樹 講談社 1992年

僕は小学校のときに島本さんのことがとても好きだった。しかし不完全な存在だった僕たちは会わなくなった。そして高校に入ってからイズミというガールフレンドが出来る。しかし、


僕が彼女を傷つけなくてはならないような理由がどこにあるのだろう。でもそのときの僕にはわかっていなかったのだ。自分がいつか誰かを、とりかえしがつかないくらい深く傷つけるかもしれないということが。人間というのはある場合には、その人間が存在しているというだけで誰かを傷つけてしまうことになるのだ(文庫版39頁より引用)



僕がどんなタイプの女性に惹かれるかと言うと、


僕が強く引きつけられるのは、数量化・一般化できる外面的な美しさではなく、その奥の方にあるもっと絶対的な何かなのだ。僕は、ある種の人々が大雨や地震や大停電をひそかに愛好するように、異性が僕に対して発するそのような強くひそやかな何かを好むのだ。その何かを、ここでは仮に<吸引力>と呼ぶことにしよう。好むと好まざるにかかわらず、否応なしに人を引き寄せ、吸い込む力だ。(58頁より引用)



大学を卒業した後、僕が就職したのは教科書の編集と出版をする会社。ここで過ごした8年は本当に苦痛だった。しかし30歳になって結婚することができた。それから僕の人生は大きく変わったように見えた。義父のおかげでジャズ・バーを開くことができ、そして成功した。しかし、


僕はBMWのハンドルを握ってシューベルトの『冬の旅』を聞きながら青山通りで信号を待っているときに、ふと思ったものだった。これは何だか僕の人生じゃないみたいだな、と。まるで誰かが用意してくれた場所で、誰かに用意してもらった生き方をしているみたいだな、と。いったいこの僕という人間のどこまでが本当の自分で、どこから先が自分じゃないんだろう。ハンドルを握っている僕の手の、いったいどこまでが本当の僕の手なんだろう。このまわりの風景のいったいどこまでが本当の現実の風景なんだろう。それについて考えれば考えるほど、僕にはわけがわからなくなった。(99頁より引用)



娘が二人できて幸福なはずの僕にはどこか埋まらない穴が空いているようだった。そんな時、あの島本さんがバーにやって来る…

うーむ。引用多目で始めてみた。

とてもいい小説だと思った。この小説を読んですごく思ったことは、村上春樹の作品は、浮気や不倫というネガティブな事柄をそうでないように受け止めさせるのが実に巧い。主人公の視線から描くことで<そうするのも仕方ない>と感情移入させることと、乾いた描写を繰り返すことで、ポジティブとまでは言わないでも、生々しいものをフリーズドライさせること成功している。

主人公の目から見た、島本さん、イズミ、そして有紀子という妻。男性からすると、イズミに好意を抱く人が多いような気がするが、私は有紀子さんの芯の強さのようなものに結構惹かれた。イズミのfragileな部分にも惹かれるけど。

具体的に登場人物を映像化して思い浮かべる気にならない。まして実在する役者さんの誰がこの役に向いているとも思わない。その、ぼんやりとしか映像を意識させないのが、村上作品は再読に耐える理由なのかもしれない。

では、また。




国境の南、太陽の西
村上春樹
講談社
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ステキな髪型ですね

2011-12-09 | days









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