出世には興味がなく、正義とは縁遠く、でも義理人情には篤く、どういうわけか事件を解決してしまうフロスト警部。久々の降臨。待っていた。ほんとずっと待っていた。待ちくたびれて首が3センチ伸びて、キリンのふるさんという新しいあだ名がついてしまった。
フロスト警部シリーズは他の警察ミステリとはだいぶ違う。
1.基本的にはやる気がなく、出世に全く興味がない男が主役。
2.アメリカのミステリのようなガチガチの科学的捜査はない。
3.署長が上へのごますりと、予算のことしか考えていないので、常に人員が足りない。
4.多数の事件が登場する
5.解決しないうちに次の事件が起こる。
6.しかし、結局フロストが全ての事件を片付ける。
2と3は特にアメリカのミステリ、例えばジェフィリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズと対極にある。こんなハンデがあるににもかかららず、事件が解決するまでの過程が最大の読みどころ。今回もすばらしい。しかし、キャラもいい。フロスト自身ののキャラに加え、人命が大切だとは思っていないマレット署長、いつも不運なウェルズ巡査部長、出世しか頭にないリズ・モード警部代行、存在自体がマイナスのモーガンらのキャラがピンと立っている。70年代の英国を思わせるような、ややクラシックな雰囲気もいい。
今回は幼女の誘拐や連続娼婦殺しと白骨遺体。フロストシリーズは続き物ではないので、どれから読んでもよい。「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」「フロスト気質」の全シリーズ読んでいるけれどブログはじめる前に読んだらしく、レビューがなかった。(「マイベスト小説海外」に入ってた)




どれも、ウルトラ面白い。ドラマ化されていて、これも面白かった。ドラマのフロストは、文庫表紙のようなナイスミドル?な感じではなくで、だいぶしょぼくれたおじさんだった。きたろうに近いかな。
今見つけたばかりのドラマ動画。ドラマは原作のブラックな感じ、フロストの下品な感じ、署長の官僚的思考のバカな感じはドラマではだいぶ薄まっていたことは覚えてる。(同じようなことを解説の養老先生が書いてる)
フロストシリーズは、私が今までに読んだ本の中でもトップクラスの出来の小説群だと思う。極上のエンターテイメントを堪能させてもらった。
それと、東京創元社と訳者の芹澤恵さんには文句を言いたい。もっと早く出してくれと。原作出たの99年だよ。
では、また。
フロスト警部シリーズは他の警察ミステリとはだいぶ違う。
1.基本的にはやる気がなく、出世に全く興味がない男が主役。
2.アメリカのミステリのようなガチガチの科学的捜査はない。
3.署長が上へのごますりと、予算のことしか考えていないので、常に人員が足りない。
4.多数の事件が登場する
5.解決しないうちに次の事件が起こる。
6.しかし、結局フロストが全ての事件を片付ける。
2と3は特にアメリカのミステリ、例えばジェフィリー・ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズと対極にある。こんなハンデがあるににもかかららず、事件が解決するまでの過程が最大の読みどころ。今回もすばらしい。しかし、キャラもいい。フロスト自身ののキャラに加え、人命が大切だとは思っていないマレット署長、いつも不運なウェルズ巡査部長、出世しか頭にないリズ・モード警部代行、存在自体がマイナスのモーガンらのキャラがピンと立っている。70年代の英国を思わせるような、ややクラシックな雰囲気もいい。
今回は幼女の誘拐や連続娼婦殺しと白骨遺体。フロストシリーズは続き物ではないので、どれから読んでもよい。「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」「フロスト気質」の全シリーズ読んでいるけれどブログはじめる前に読んだらしく、レビューがなかった。(「マイベスト小説海外」に入ってた)




どれも、ウルトラ面白い。ドラマ化されていて、これも面白かった。ドラマのフロストは、文庫表紙のようなナイスミドル?な感じではなくで、だいぶしょぼくれたおじさんだった。きたろうに近いかな。
今見つけたばかりのドラマ動画。ドラマは原作のブラックな感じ、フロストの下品な感じ、署長の官僚的思考のバカな感じはドラマではだいぶ薄まっていたことは覚えてる。(同じようなことを解説の養老先生が書いてる)
フロストシリーズは、私が今までに読んだ本の中でもトップクラスの出来の小説群だと思う。極上のエンターテイメントを堪能させてもらった。
それと、東京創元社と訳者の芹澤恵さんには文句を言いたい。もっと早く出してくれと。原作出たの99年だよ。
では、また。
