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頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

味覚は変わるのか

2011-05-31 | books

「ジョーカー・ゲーム」「ダブル・ジョーカー」を楽しませてくれた柳広司の新作は「ロマンス」

読み進める楽しみとどんでん返しがある作家なのでそれを期待して読んだのだが、出てくるのは浮世離れした男爵と伯爵の息子。最近の女子を惹きつけるマンガだかアニメのようなイケメンが浮遊する物語チックで、ちょっと私には…と思いながら読んでいた。

ネタとしては殺人事件の謎を解くというのものなのだが、ここ数年本格ミステリ的な小説を体が受け付けなくなっていて、そっち方面からの興味も感じなくなってしまった。ので途中離脱した。

まあタイトルが「ロマンス」だし。表紙もあれだし。

以前には密室モノ、アリバイ崩しなど本格ミステリに耽溺していた時期があったのに、どうして今は興味がなくなってしまったのか。サイコ・スリラーをおかずにご飯を食べていた時期があったのに、読む気が今はないのはなぜだろうか。

このまま行くと、音楽は演歌。スポーツはゲートボール。テレビは黄門しか愛せないジジイになってゆくのだろうか。



ロマンス
柳 広司
文藝春秋
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『星を継ぐもの』やっと分かった気がする

2011-05-30 | books

ジェームズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」やっと読み終わった。

こちらでは、まるで初めて読むようだと書き、あちらでは、大傑作だと書いている。

おそろしいおそろしい。

記事を読み返してみた。後者を書いた記憶がない。内容も自分で読んで意味がよく分からない。誰か私ではない人が書いたのか、私が認識していない私の中の誰かが書いたのだろうか…

おそろしいおそろしい。

しかしやっとまともに読めたらしく、地球に住む人類の起源は地球にあるのではないというすごい説が飛び出したことは分かった。

と言うか、すげえ面白い作品だということがよーく分かった。三部作の第一作であって、まだ2冊つづく。時間を空けないで次を読まないと、また忘れてしまいそうだ。

色んな意味で、自分の脳みそが信用できないぜ。

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設定を変えてみました

2011-05-29 | digital, blog & twitter

記事の概要のみ表示していたのを、全文表示に変えてみました。

元々は全文表示でやってたのですが(=デフォルト状態)、文字数が多い記事をよく書いていたので、いつだったか概要表示に変更しました。

しかし最近は文字数少なめなので、むしろこの形のほうが読みやすいかと変更してみました。


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『サトリ』ドン・ウインズロウ

2011-05-28 | books


「サトリ」(上下)ドン・ウインズロウ 早川書房 2011年
SATORI, Don Winslow 2011

トレヴィニアンの「シブミ」の前日譚を、「ストリート・キッズ」や「犬の力」が日本でも人気のドン・ウインズロウが描いたという。

1951年。父親代わりの日本人将軍を殺したとして巣鴨拘置所にいたニコライ・ヘル。アメリカ側から、中国とソ連の中を引き裂くためにKGBの幹部を殺すように頼まれる…

うーん。ドン・ウインズロウらしくない。描写が緩慢で面白い所を探すのに少し苦労する。「シブミ」が未読なのがいけないのだろうか。訳者による解説を読むと、独立した話なので未読でも構わないと書いてはあったが。「シブミ」を知っているマニアだからこそ楽しめるような気がしてきた。

ゆえに途中で投げ出した。上下で3200円は高い。しかも行間がスカスカなのでさらに高価に感じる。

とりあえず、先に「シブミ」を読んでみよう。トレヴィニアンなら映画「アイガー・サンクション」は面白かったし、小説「ワイオミングに惨劇」「夢果つる街」は楽しく読んだし。

サトリという文字を眺めていると、なぜかサトエリに見えてくる変な私だった。

では、また。



シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
トレヴェニアン
早川書房

ワイオミングの惨劇 (新潮文庫)
トレヴェニアン
新潮社

夢果つる街 (角川文庫)
トレヴェニアン
角川書店

サトリ(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
ドン・ウインズロウ
早川書房
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水玉は苦手なんだけど

2011-05-27 | travel





松本市美術館。

入り口に巨大なオブジェ。

いきなりこれで、クラクラしてくる。







草間彌生のモノだ。

彼女の常設展があってこれがなかなかだった。

水玉は苦手で、眼に入ってくると軽い嫌悪感があるのだが、今回は大丈夫だった。

それも、天才が作ったモノだからだろうか。







外の自販機もこんな具合だった。

では、また。




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犬は怒ると思うよ

2011-05-26 | travel

松本城の後に行ったのが、重要文化財旧開智学校。

明治時代に作られた、和洋混交の擬洋風建築で、中を見学できる。

当時の教材などが多く展示されていて、建築とともに一見の価値あり。

その中で当時使用されていた教科書が気になったので、写真を撮った。






これを小学生たちが声を合わせて音読していたら、ちょっと面白いと思う。

では、また。

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城にしろ

2011-05-25 | travel

信州旅行のついでに松本城に行って来た。





あいにくの天気だったが、予報ほどひどくはなかった。

さすが国宝。見事見事。





天守閣まで結構急な階段を登らないといけなくて、それがまた旅っぽくていい。

天守閣の屋根裏。なにかがまつってある。





下界を見下ろす。こんな所で暮らしたら、さぞ上から目線の人間になったことだろう。

では、また。

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衝動買い

2011-05-23 | days




KALDIで売っていた。

あまりにもかわいいので買ってしまった。





もう既に、4つ食べられてるのでもっと長いんだよ。


誰か今、キモいって言った?



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記憶は矢のように

2011-05-22 | books


ジェームズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」を再読している。続編の「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」を買ったから。すぐに続きを読めばいいのだが、時間が経過したのですっかり忘れてしまった。

ので、また最初から読んでいる。

一度読んだはずなのに、最初の辺り以外98パーセント覚えていない。

ので、初めてのように読んでいる。

しかし、一週間経っても終わらない。しかも終盤になって、何がなんだかよく分からなくなってきた。ルナリアンとガニメデとガニメアンとミネルヴァ…嗚呼。分からなくても、私ほどの頭脳の持ち主なら後で何とかなるだろうと、読み進めるが、さっぱり分からなくなった。

ので、また最初から読み始めた。

おお。なんだそういうことだったのか。さすがに2回目なのでよく分かった。え?Googleで「星を継ぐもの ネタバレ」なんて検索してカンニングしたかって?


加齢による問題なのか、SFには向かないという遺伝子的問題なのか、よく分からないけれど、こうしていると思い出すのは、

小学生の頃、少年ジャンプを何回も読み返したことだ。次の号が出るまで何度も読んだ。コミック単行本も何度も読み返した。

「星を継ぐもの」を何度も読む私は、色んな意味で小学生なのだろう。



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連呼な店名

2011-05-21 | days




横浜市西区の西スポーツセンターの近く。

なんと言うか、入る人を拒むその佇まいがステキだ。





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近所で撮った

2011-05-19 | days




拡大すると






むむむ?

なんて顔。



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Happy Birthday to me!

2011-05-18 | days


やっと

今日から

お酒を飲めるようになりました。

と言ってみたかったので言ってみました。

えっと、今日また一つ歳を重ねてしまいました。

誕生日になったら急に何かが変わるというものでもないですが、この一年どうだったか振り返ったり、今日からの一年どうすべきかを考えたりするいい機会だなと思っています。

ブログはもう5年やってますが、また今日からよろしくお願い致します。



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映画「おとうと」

2011-05-16 | film, drama and TV

テレビ放送を録画して鑑賞。

薬局を営む吉永小百合。娘の蒼井優が結婚することになった。ダメな弟の笑福亭鶴瓶が大阪からやって来て、飲んではいけない酒を飲み、結婚式を台無しにする。蒼井優は結婚がうまくいかなくなり… 鶴瓶に金を貸したという女が現れ…

ふむふむ。こういう昭和な映画はほんと久しぶりに観た。相変わらずキレイな吉永小百合。釣瓶のダメ人間の演技も堂に入っている。

個人的に何と言うか、すごく心に残った、たぶんストーリー上は重要でないエピソードがあって、それは、結婚して免許を取りに行こうとして夫にそのお金を出してくれと頼んだら、そういうことは実家にいるときにやっておくべきだろう、金は実家に出して貰えと言われた。さらに、差し歯にしたらその費用も実家が出すべきだと言われた、という話。

単に吝嗇な男だねーと片付けられなくて、なんだか心のどっかに引っかかっている。ブログは自分用の日記ではなくて読まれるものなのだから、なぜどのように引っかかっているか説明すべきなんだが、説明できないので無理してしないでおく。

そう言えば加瀬亮が出ていたけれど、この人はどんな役でもハマるというか、どんな場でもその場に馴染む人=本物の役者?なのかなとも思った。

さらに、吉永小百合はとても美しくて自分の母親、姉、担任の先生なんかだったらいいなあと思うけれど、自分の恋人、妻だったら、ちょっと息が詰まるかなとも思った。

どうでもいい話ですまぬ。

では、また。


おとうと [DVD]
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
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『時の娘』ジョセフィン・テイ、歴史ミステリの傑作

2011-05-15 | books

「時の娘」ジョセフィン・テイ 早川書房 1977年
The Daughter Of Time, Josephine Tey 1951

だいぶ前に読んだのを、突然読みたくなって再読。温故知新シリーズ。

スコットランドヤードのグラント警部は入院中。暇で仕方がない。ふと、極悪非道で知られているリチャード3世の肖像画を見ていると本当にそんなことをする人物かと疑問に思う。病室から出られないので友人に本を持ってきて貰い、リチャード3世について調べていると、意外な事実を見つけることになる。そして、周知の事実を覆し…

いやいやいや。いい。実にいい。アームチェアディテクティブ(安楽椅子探偵=部屋から出ないで事件を推理する、ミステリの主人公)なんて久しぶりに読むけど、よく出来ている。

文献とともに、読者を歴史の旅へと連れてってくれる。空間の移動は物理的に可能だけど、現在の技術では、時間の移動は出来ない。だからこその小説である。時間旅行が出来るのだからさ。

江戸川乱歩が絶賛し、高木彬光が刺激を受けて「成吉思汗の秘密」(ジンギスカン=源義経説を展開)を書いたほどである。

ウィリアム王子の結婚で多少英国王室に興味を持つ人が増えてきたかも知れない。ぜひこんな本を読んでさらに興味を掘り下げると、すごくいいなあと思う。(私自身がこれを読んで英国王室の歴史にすごく興味を持ったんさ)


リチャード3世について、山川の世界史B用語集(書いたのは高校時代の恩師)になんて書いてあるかなと見てみたら、載っていかなった。なんてこと。

インターネット普及にともなって、なんでもかんでも○○に載っているに決まっている、と思い込む自分が愚であった。

では、また。




時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)
ジョセフィン・テイ
早川書房
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今日の夕飯

2011-05-14 | days







たくさんのそら豆。こんなに食えないよ~。

とか何とか言いながら完食。

歳を取ると、肉より野菜が美味しく感じられる。

草食化現象は若い男子だけに起こっている現象ではないのかも知れない。

では、また。




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