ラジオ番組「荻上チキSession-22」に著者がゲストで来ていて興味を持ったので読んでみた。
魚の密漁の実態に迫るドキュメント。非常に、とっても、ベリー面白かった。
東北でのアワビの密漁。そしてさらに深く取材するために、築地の仲卸業者のアルバイトまでする著者。あのターレーは1トンもの荷物を積めるそうだ。
そして取材で北海道へ。ナマコの密漁でしこたま儲けた者たちの話。その手口。さらに千葉へ。ヤクザが漁業に思いっきり関係していた街、銚子。そしてまた、北海道へ。今度は根室。カニの密漁と、北方領土でのロシアとのせめぎ合い。レポ船という言葉の意味がやっと分かった。日本の情報をロシアにレポートするスパイ行為をする代わりに密漁を許された船という意味だそうだ。
最後はウナギ。我々の口に入るウナギは密漁されたものかも知れない。台湾はウナギの輸出を感じているそうだが、日本の業者のオーダーに応じて、台湾から香港にシラスウナギを密輸し、香港から中国に輸出(関税がかからない)し、中国から日本に輸入する。またヨーロッパウナギはワシントン条約で輸出が感じられているはずなのに、それも密輸されている。もちろん日本に。
象牙がけ抜かれて殺された象の姿を見ると、中国人が象牙だけ欲しがったんだろう、などと思うけれど、ウナギに関しては日本人が食いすぎなのかも知れない。
というような、身近な魚に関して、深い取材をしないと分からないような話だらけで、すごく楽しませてもらった。タイトルほど「スキャンダラスでいい加減な飛ばし記事」っぽい感じはせず、硬派なドキュメントだった。
今日の一曲
来週映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行く予定。Queenで、"Somebody To Love"
では、また。
魚の密漁の実態に迫るドキュメント。非常に、とっても、ベリー面白かった。
東北でのアワビの密漁。そしてさらに深く取材するために、築地の仲卸業者のアルバイトまでする著者。あのターレーは1トンもの荷物を積めるそうだ。
そして取材で北海道へ。ナマコの密漁でしこたま儲けた者たちの話。その手口。さらに千葉へ。ヤクザが漁業に思いっきり関係していた街、銚子。そしてまた、北海道へ。今度は根室。カニの密漁と、北方領土でのロシアとのせめぎ合い。レポ船という言葉の意味がやっと分かった。日本の情報をロシアにレポートするスパイ行為をする代わりに密漁を許された船という意味だそうだ。
最後はウナギ。我々の口に入るウナギは密漁されたものかも知れない。台湾はウナギの輸出を感じているそうだが、日本の業者のオーダーに応じて、台湾から香港にシラスウナギを密輸し、香港から中国に輸出(関税がかからない)し、中国から日本に輸入する。またヨーロッパウナギはワシントン条約で輸出が感じられているはずなのに、それも密輸されている。もちろん日本に。
象牙がけ抜かれて殺された象の姿を見ると、中国人が象牙だけ欲しがったんだろう、などと思うけれど、ウナギに関しては日本人が食いすぎなのかも知れない。
というような、身近な魚に関して、深い取材をしないと分からないような話だらけで、すごく楽しませてもらった。タイトルほど「スキャンダラスでいい加減な飛ばし記事」っぽい感じはせず、硬派なドキュメントだった。
サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う | |
鈴木智彦 | |
小学館 |
今日の一曲
来週映画「ボヘミアン・ラプソディー」を観に行く予定。Queenで、"Somebody To Love"
では、また。