「テルマエ・ロマエ」第三巻 ヤマザキマリ エンターブレイン 2011年(初出月刊コミックビーム2010年10月~2011年4月)
まあ相変わらずのローマ風呂←→現代日本
映画化が決まったそう。主演阿部寛(なぜローマ人が日本人)上戸彩。しかし、シェイクスピア演劇を日本人が演じるわけだし、シーザーとクレオパトラが英語喋ったりするわけで、コミュニケーションには伝える言語の種類じゃなくて内容が重要なんだろうから、まあなんつーかそういうことだろう。
マンガの方は、作者ヤマザキマリさんが78頁であとがきとして書いていることがちょっと印象に残った。シカゴに引越して高層ビルに囲まれる生活を今しているそう。向かいのビルにはジムがあって、心身のバランスを整えようとするアメリカ人たちが朝の5時から一心不乱に運動しているとのこと。そしてそれの対極に1976年の雑誌「太陽」での田中小実昌(役者、名エッセイスト)の城崎温泉での姿があると言う。
うーむ。マンガ本体よりもここがすごくココロに刺さる。
ストレス解消のために、これをすると言う。それはまるで、激辛料理を食べて舌が痛いので、激甘料理を食べるようなものだ。熱い湯に入ってアイスを食うようなものだ。確かに気持ちがいいけれど、うーんとうまく言えないんだけど、なんだか自然に反してるように思う。
うーんうーん。
では、また。
テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス) | |
ヤマザキマリ | |
エンターブレイン |