ネイチャー・センス展を観た。
一歩会場へ入ったとたん、「静寂」に包まれた。
「スノー」とのタイトルのついた作品が眼前に広がった。
雪がゆっくりと降り注ぐ様は、近くに人がおり、作品の背面もガラスで子どもが何やら
ジェスチャーをしているのに、街中の孤独のような「静寂」そのものだった。
ゆっくり、会場をまわり、様々な作品を観て回った。
腰をかがめながら、前方に注意しながら進まなければならない作品とか、
特設の階段を上ってから見下ろす作品とか、面白い。
大画面で次々と風景のかわる、4面のスクリーンの作品は、壁際の簡易椅子(?)
に寄りかかって、しばし、喧噪のなかの静寂を堪能した。
街中の静寂より、湖面とか、人工湖とか、水との風景画一番心休まる気がした。
水面の漣と空の雲の流れには、ずうっと観ていたい気持ちになった。
立ち止まって観る人の方が少なく、壁の椅子に寄りかかってひとときの風景を愛でる
人の方が少ないことに、都会人の多さを知った。
ネイチャー・センス展
日本の自然知覚力を考える3人のインスタレーション
http://www.mori.art.museum/contents/sensing_nature/info/index.html