本番を控え、会場となるホールでのリハーサルと、いつもの練習場での、ヴォイストレーニングと
が、あった。
ヴォイストレーニングでは、ソプラノのプロである先生が、ソプラノとテナーを担当してくださった。
まず発声練習の準備体操から始まった。
声を出すだけでも、先生からの一言のあとは、見違えるほどに変わる。
てんでに発声をしていたものが、徐々にまとまっていくのがわかる。
軽く、発声のあと、今度の演奏曲の曲を具体的に聴いていただいた。
セルゲイ・ラフマニノフの「晩祷」という曲は、まだ知る人ぞ知る曲で認知度が低い。
レベルの高さを要求されもする。
しかし、ヴォイトレの先生は、何度もカテドラル大聖堂で、定演をこなしている人物なので、
曲のことを熟知している。
よく熟知しているからのアドバイスもたくさんもらった。
ヴォイストレーニングを終えて、休憩の後、指導者で常任指揮者の先生に、一通り、曲を通した。
「いい響きが出てきましたね」とおほめの言葉。
最近の、練習では、
「音が下がっている」
「強弱が感じられない」
「戻れてない」
エトセトラ、エトセトラ、・・・・・・・・。
ヴォイトレの成果か。
気をよくして、リハへ。
舞台上は、やっぱり気分が高揚する。
本番をイメージしながら、指揮者を見つめる。
皆も、リラックスしているように見えながら、高揚もあるようで、指揮者に集中しているのが
感じられた。
まだまだ、問題はあるものの、光が見えてきた。
光、いや、明かりか。
明日は、最後の練習日。
果たして、どれだけ、エベレストの頂上を制覇できるか。