ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

熟成

2012-10-09 12:33:01 | 日記

「カネミ油症」が、初めて新聞で紹介されたとき、

「正体不明の病気」としてだったそうな。

「森永ヒ素」

「グリコ・森永事件」

「コーラ事件」

など食物に関する事件が、話題になった時代があった。

どの事件も衝撃的だった。

中でも「カネミ油症」は、怒りさえ、覚えた。

口にする物への、生産者、製造者の、人間性をも疑うほどの事件だった。

こんなに、あるのに、いまだに、食に関する事件は一掃されない。

つい先日も「豚レバー」のニュースがあった。

生産者も製造者も同じ人間のはずなのに、蚊帳の外になっているのは、昔も今も

かわりないようだ。

人間関係が希薄になっているということか。

人間なんて、そもそも、社会性は育まれていくもので、社会性を育てる努力を惜しんでいると

社会性の乏しいものばかりになってしまうということか。

五感は、成長とともに、研ぎ澄ますことはできるし、欠点や弱いところは、補っていく作用が

働くらしいが、人間性とか、社会性とかは、ほっておいて育つものではない。

少し前まで教育が大事と、大人はすぐ口にしたものだったが、今は、一部にしか、影響していないような気がする。

 

教育も知や体のことばかりで、親の関心も心を育てるなんて、ことは考えてくれないのが哀しい。

先日、「自分の子どもは、自分で育てたい」という人にあった。

自分にとってのよい子を目指すのはいいけれど、社会にとっても必要とされる。

 

総合的な熟成した大人を目指して欲しいなぁと思う。