能や狂言の魅力ってなんだろう。
計画され研ぎ澄まされた、声や楽器の音色。
演者の技術。
洗練された、物語。
日本人の好みにあった、集大成。
惜しむらくは、庶民には高額なチケット料。
ヨーロッパのクラシック鑑賞は、安価で気軽に行けるそうな。
日本の芸能。
能・狂言・歌舞伎・落語・日舞などは、庶民には、高嶺の花。
30年以上前に、ある日思い立って、出かけたことがあった。
2,000円くらいで見られる気がして、ほとんど、カラに近い財布を握りしめて、
電車に乗って劇場に行ったことがあった。
チケットの高さに泣く泣く帰宅しようかと諦めようとしていたとき、
二人連れのお客に声をかけられ一緒に入場した。
昼食付きの、ご招待券が一人分余ったのでというなんとも幸運に恵まれた。
しっかりと鑑賞。
坂東玉三郎の「楊貴妃」をしっかり堪能させてもらった。
そのあと。5年ほど前に、チケットが割引で帰る幸運に、恵まれて、狂言を鑑賞した。
高校生の時に、授業として鑑賞した、能がいまだに心に残っている。
高校生のお小遣い程度でも鑑賞できるようになれば、嬉しい。
本物の能や歌舞伎をまた観たいよ。
能・狂言の基礎知識
石井倫子
角川選書