私の「歌舞伎座」ものがたり
渡辺保
朝日新書
庶民の不満のはけ口、発散に、祭りとか、信仰が、使われたと、思える。
歌舞伎も、庶民の娯楽になったのは、ある意味、良いことかもしれない。
それで、昇華出来る範囲であるならば。
はじめは、庶民のための手近にあるものだった。
芸術にまで、高められたことは、庶民から遠い存在になってしまったことで、不満に思うものの、
後世に引き継がれ、歌舞伎そのものにとっては、喜ばしいことかもしれない。
江戸人と歌舞伎
なぜ人々は夢中になったのか
田口章子 監修
青春出版社