大阪王将「ネコ飼育、衛生上認められず」 保健所による調査結果を公表
2022/07/27 15:00
(ITmedia ビジネスオンライン)
仙台市にある中華料理チェーン店「大阪王将 仙台中田店」で、「ナメクジが発生している」とSNS上に書き込まれたことについて、大阪王将は7月27日、保健所による立ち入り調査の結果を同社公式Webサイトで公表し、改めて謝罪した。同店舗では2019年10月〜22年6月まで、店舗屋外でネコを飼育していたことが判明したといい「衛生上認められず、警察に届け出をすることを怠っていた」などと説明した。
公表文によると、同社は保健所から「厨房内や廃棄物保管場所付近の清掃を徹底すること」「食品衛生責任者について、早急に変更届を提出すること」「動物の飼育は行わないこと」「そ族昆虫(ネズミやゴキブリなど)の対策の更なる徹底を行うこと」など、全12項目の指摘を受けたという。
今後の対応としては、7月31日に外部清掃業者による清掃作業を行うほか、害虫の侵入を防ぐため店舗裏口にある2カ所の出入り口への網戸の設置などを行うとした。
また、調査では、同店舗が19年10月12日〜22年6月15日に、屋外でネコを飼育していたことが判明したという。大阪王将では、外部機関による衛生検査を年1回実施していたというが、検査当日はネコを他の場所へ移動していたため、本部で把握できていなかったという。
同社は「本来、飲食店で動物を飼育する行為は衛生上認められないことであり、また、警察に届け出をすることを怠っておりました。保健所からもご指摘いただき、改めて徹底してまいります」とした。
また、食品衛生責任者の変更届については、「21年9月の人事異動の際に変更手続きをしていなかった」とし、現在、店舗に在職する食品衛生責任者の資格保持者への変更届を27日に提出したとしている。
公表文では、今回の調査において「ナメクジ、そ族昆虫などは見受けられませんでした」とも記載。一方で、「湿気の多い季節に外部からの侵入があったことが店舗からも報告があった」として、今後再発防止を徹底するとした。
この問題をめぐっては、同店舗をフランチャイズ経営するファイブエム商事(宮城県石巻市)の元従業員を名乗るユーザーが24日以降、厨房に「ナメクジが大量にいる」「店舗でネコを飼育している」などといった書き込みを複数回投稿。店舗の衛生管理に対して批判が殺到し、「炎上」状態となっている。