IRセミナー 4082第一稀元素化学工業 底堅い自動車用触媒から全固体電池へ(1)
ということで、今週の最後は第一希元素です。
今は、ここは400株保有になっています。まあ、PER5倍とか安いところで買ってますので
含み益ではあります。今もPERは改善されたとはいえ1ケタ台ですから、割高感はないです。
ここは今年、東証一部上場になりました。個人的には「ようやく」という感じです。
株主優待の設定等もあり、当然、東証一部上場は視野にはいっているだろうと思っていました。
で、以前からスピード感をもって東証一部上場をすすめてほしいことを、こうしたIRセミナーの時
(鎌倉投信の新井さんと一緒に話されていた時とか)や直接のメールで伝えて、見解を聞いていました。
これ、当初は、会社として解決するべき課題があるので、その課題の解決をまず考え、その後に一部
上場を・・、みたいなコメントが返ってきて、「なんじゃそら??」と思った記憶があります。
これが、比較的最近になると、上記の趣旨のコメントとともに、一部上場をすすめることが会社の課題
解決につながる面もあるとも考えているというようなコメントが付け加えられ、何か両論併記のような
形に変化しました。
まあ、姿勢の変化というのは感じられたのですが、ただ、これはこれで「どっちやねん??」状態であり、
率直に言ってなかなか理解しにくいコメントにしかなっていませんでした。
で、結局、そこからの東証一部上場で、会社として一部上場をめざしての方向性を明確に示すようなアナ
ウンスというのはなかったと思います。
ここは株主、投資家としてはわかりにくいものだったということはプレゼン後に伝えておきました。
それについての会社側コメントは、全体の場での質問への回答ではないのでここではふれません。
さて、ここの社長さんのプレゼンですが、なにか淡々とした感じというか、生真面目な感じで、
口八丁手八丁的な聞いていて面白いものではありません。が、逆にそれがある種の誠実さのあらわれのように
も感じられました。「口八丁」系の例は日本電産の浦郷さんとか、エスプールの社長なんかです。
例によっていくつか質問をしてみました。
一つは配当性向が低いということについてです。
なにか、ここ独自のそうなっている理由があるのですかということと、東証一部上場と関わっての株主数の
増加というような意図もあって、100株でクオカード2,000円という「破格」の優待を設定したこととの比較で、
例えば100株のみ保有している株主であれば、現金配当よりも優待の方が価値があるというような状況になっ
ているが、これは株主還元のあり方として適切さに欠ける面もあるのではないか、つまり配当性向を高めて増配
し、この現金配当<優待のような状況は解消するべきでは・・、というようなことを聞きました。
これに対するコメントは、配当性向は20%程度にはしていきたいということぐらいで、きちんとした回答には
なりきっていないと感じました。
ここはどう回答したらよかったかというと・・、(って、あんたは社長かいっ!)
・株主還元は重視しており、現状、配当性向が低いということは十分に認識している。現状が十分とは考えて
いないが、すでに実施してきているように当面、着実に一定の増配を継続していけるようにしていきたい。
当面、配当性向は20%程度までにはしていきたい。
・会社の課題として、生産能力の増強と原料の安定的な確保というのが大きく、ここについては積極的に投資を
すすめていきたいと考えている。また、新商品の開発も将来につながる大きな課題である。
これについては安易に希薄化を伴う大規模な新株発行といったことで費用を賄うということではなく、配当で
還元ということもあるが利益の一部もこうした積極的な投資にふりむけ、昨今の金利状況もふまえて銀行借り入れ
等で対応していきたいと現在は考えている。中長期的な企業の成長で株主に報いたいという面もあり、今後も
これらのバランスについては十分に検討をすすめつつ実施していきたい。
・株主優待については、そうしたご意見もふまえつつ、当面、現在の形を継続していきたい。
他社の状況等も参考にしつつ、長期優遇対応なども検討をしてみたい。
というぐらいは返してほしかったところです。
あー、今回は資料の中にこんなうちわが入っていました。
んー、このキャラが微妙・・・。なんていう名前だったかな。こういうのわりと好きだったりします。
つづく。