とある団体で、主に事務の仕事をしている50代の女性のケース。
・とにかく事務処理が滞る。デスクの回りには書類がうず高く積まれて整理ができない。
・期日に間に合わない書類が多数。年度内に処理しなければいけない書類が年度をまたいでも処理できない。
・周囲の人の都合を考えず、わからないことがあれば延々と聞く。直接聞く場合や電話で聞く場合があり。
聞かれた側は長い時間これにつきあわされることになり、聞かれた側の仕事が滞る。
・その場その場での臨機応変の対応ができない。
・融通を利かせた対応、原則外の対応ができず、杓子定規。
・不真面目でヤル気がないわけではなく、長時間残って仕事をする。
・職場が変わる、担当が変わると、その場に応じた対応ができない。
程度問題で、職場でいろんな意味でしんどい人というのはいるかと思いますが、どうも話を聞くと、その程度
が尋常ではないようで、しょっちゅう、周囲の人を巻き込んでいろんなトラブルになっている様子。
これはどうも発達障害が疑われるケースではないかと思いました。
ところが、周囲の人はそういう視点での援助なり支援なりがどうもできていない様子。本人にもその自覚はないみたい。
うーん、これはなかなか厳しいかなと感じました。
つまり、単に「困った人」「しょうがない人」「迷惑な人」「仕事ができない人」としかとらえられていない。
事実、実際に困るし、自分が関わりになれば迷惑でもあり、仕事はできないわけですが・・。
肢体不自由の障害、例えば車いすを使っている人などに対しては、段差があればスロープを設置すればいいし、車いすを押してあげた方がよければそのように援助をする、誰の目にもその障害が明らかですし、それに対する対応の方法もわほかりやすい。
ところが、自閉症スペクトラム、広汎性発達障害等の場合は、その障害が目に見えにくいですし、対応の方法も色々異なる。制度面での整備なども極めて不十分でしょう。
となると、その人は、単に「変人」とか「困った人」とか「迷惑な人」としかとらえられない。適切な支援、援助を行うという視点自体が持てず、また、本人も自分自身への障害の理解と対応方法がわからないままずっと過ごしてきたというケースが少なくない。
私はこの場合はそういうケースなのではないかと思いました。
先日読んた新書にもありましたが、こういう人は診断名をきちんとつけて説明してあげると、それで気持ちの面では「救われる」ことがかなりあるようです。
また、仕事の面での工夫の仕方も具体的に色々あるはずで、それに応じた仕事の進め方や仕事の内容であれば、トラブルもそれなりには減るはず。
周囲の人も、こうした視点での理解がすすめば、これまでとは対し方もかなり変わるのではないかと思うのですが。
現実にはなかなか難しいのかなとも思いますが・・・。
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・とにかく事務処理が滞る。デスクの回りには書類がうず高く積まれて整理ができない。
・期日に間に合わない書類が多数。年度内に処理しなければいけない書類が年度をまたいでも処理できない。
・周囲の人の都合を考えず、わからないことがあれば延々と聞く。直接聞く場合や電話で聞く場合があり。
聞かれた側は長い時間これにつきあわされることになり、聞かれた側の仕事が滞る。
・その場その場での臨機応変の対応ができない。
・融通を利かせた対応、原則外の対応ができず、杓子定規。
・不真面目でヤル気がないわけではなく、長時間残って仕事をする。
・職場が変わる、担当が変わると、その場に応じた対応ができない。
程度問題で、職場でいろんな意味でしんどい人というのはいるかと思いますが、どうも話を聞くと、その程度
が尋常ではないようで、しょっちゅう、周囲の人を巻き込んでいろんなトラブルになっている様子。
これはどうも発達障害が疑われるケースではないかと思いました。
ところが、周囲の人はそういう視点での援助なり支援なりがどうもできていない様子。本人にもその自覚はないみたい。
うーん、これはなかなか厳しいかなと感じました。
つまり、単に「困った人」「しょうがない人」「迷惑な人」「仕事ができない人」としかとらえられていない。
事実、実際に困るし、自分が関わりになれば迷惑でもあり、仕事はできないわけですが・・。
肢体不自由の障害、例えば車いすを使っている人などに対しては、段差があればスロープを設置すればいいし、車いすを押してあげた方がよければそのように援助をする、誰の目にもその障害が明らかですし、それに対する対応の方法もわほかりやすい。
ところが、自閉症スペクトラム、広汎性発達障害等の場合は、その障害が目に見えにくいですし、対応の方法も色々異なる。制度面での整備なども極めて不十分でしょう。
となると、その人は、単に「変人」とか「困った人」とか「迷惑な人」としかとらえられない。適切な支援、援助を行うという視点自体が持てず、また、本人も自分自身への障害の理解と対応方法がわからないままずっと過ごしてきたというケースが少なくない。
私はこの場合はそういうケースなのではないかと思いました。
先日読んた新書にもありましたが、こういう人は診断名をきちんとつけて説明してあげると、それで気持ちの面では「救われる」ことがかなりあるようです。
また、仕事の面での工夫の仕方も具体的に色々あるはずで、それに応じた仕事の進め方や仕事の内容であれば、トラブルもそれなりには減るはず。
周囲の人も、こうした視点での理解がすすめば、これまでとは対し方もかなり変わるのではないかと思うのですが。
現実にはなかなか難しいのかなとも思いますが・・・。
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