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薄墨桜

2009-04-06 16:19:50 | 雑感
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木曜日の夕刊に見事な桜の写真が掲載されていた。その写真に誘われ、根尾の薄墨桜を見に行ってきた。

厄年同年会で因縁浅からぬ桜である。
この同年会では、20年以上前に、根尾村の古老と知り合い、薄墨桜の苗を、刈
谷市内の小中高校、幼稚園、保育園、市原神社へ2本づつ植樹をしてきた。市内
には30項近い学校があるので毎年3~4校植えても10年以上かかった。

このさくらんぼは根尾の老人会が採取保存の権利を持っており、全国の苗木希望
者に頒布をしている。
10年目に、刈谷市長と根尾村の助役出席の下で交流会を行ったこともある。
その円で何度もこの地には足を運んでいるが、満開のときは初めてだ。

交通渋滞が予想されたので、鉄道で行くことにした。大垣から樽見線乗り換えで
ある。第三セクターのローカル線。満員であった。名前も「うすずみ観桜号」




一番前に乗ったら、鳥が多くいたのにびっくり。雉のオス、青さぎ、大鷲など、
大きな鳥を次々と見た。ゆっくり走るレールバスは風情がある。停車駅の近くに
は、桜が咲いている。渓流を三回ほど渡ったら終点の樽見駅だ。





ここから歩いて15分ほど。整備された公園へと登る。さすがに人出があった。
がっしりと根を張った老木は、支柱の数十本で支えられ、見事に枝を張っている。
花はソメイヨシノのような、あでやかさ、艶っぽさはないが、さらっと小ぶりな
花をつけ、淡紅色の控えめな雰囲気である。



この樹は昭和23年と、43年、二度にわたり枯れ死の危機を乗り越えた。23年は岐
阜市の医師前田利行氏が根継ぎの蘇生術を施し、43年は岐大教授堀武義氏は、根
の保護、施肥、白カビの除去などで、若返りを図ったと言う。



この桜は散り際には淡い墨を引いたような色になることから、この名前がついた
のだが、今回は割き始めのピンクの色であった。