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近代を感じた函館

2011-02-12 08:12:41 | 行ってきました

高田嘉兵衛の像

函館三日目。本日はホテルでゆっくり朝食。

手荷物はフロントへ預け、身軽になって出発。雪の中を、函館山を背に立つ高田
嘉兵衛の像を見て教会エリアへ。今日は良い天気で陽がさんさんと射す。
この人も、漁場の開拓や、幕府の交渉代理人を務めたりした大人物。ロシアのゴ
ローニン提督が拿捕されたときの記録「幽囚記」に、「私が会った人のなかでは
第一級の人物」、と記してあるそうだ。


正ヨハネ教会

ハリストス正教会

カトリック元町教会

ロープウエイ乗り場の横を通り聖ヨハネ教会へ。乗り場はまだ人はいないが、こ
の辺りはもう散歩に出る人や観光客がちらほら。散策路となっており、裏手のハ
リストス正教会(ロシア正教か)、カトリック元町教会と観て回る。いずれもこ
ぶりな教会であるが、きちんと手入れがされている。雪の中で朝日を浴びて静かに立っている。

そこから元町公園にある函館区公会堂へ。海を見下ろす八幡坂を通り雪道を進む。
公会堂はパステルカラーの華やかな建物だ。犬山の明治村が喉から手が出すほど欲しがる建物だろうが、やはりこの環境においておいたほうが良い。公園の中に観光案内所があり、なぜかクラッシックカメラの展示がしてある。この建物も洋館だ。

海に続く八幡坂

公会堂

洋館、坂道、港町、夜景、と函館は神戸に似ている。浦賀で開国を迫ったペリーがここへも来たという。イギリス、ロシアの公館が残っている。外国人も多かったのだろう。
最後まで明治新政府に抵抗した拠点となったこの地が、近代的なのには驚かされる。
人が温かいのと、海鮮がうまい所が多いのが神戸との違いか。
この後、相馬邸(工事中で見物はできず)イギリス領事館、などを見、坂を下っ
て北海道第一歩の地碑、日本最初のコンクリート電柱などという、観光用に作っ
たような地点を見てホテルに戻った。

北海道第一歩の地碑 熊と碇

日本最古のコンクリート電柱 現場で成形したのだそうだ

函館は、元町、ベイエリア、駅前、五稜郭付近とこじんまりした街で、観光客に
やさしい。明治・大正の息吹を感じる、日本の黎明期の痕跡が、あちこちに残さ
れている。ここから新しい国を作ってゆくのだという気概みたいなものを感じる。雪は雪の時でいいのだが、雪のないときにまた歩いてみたいような気
もする。来てみて、期待通りの楽しい三日間であった。


さらば函館

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