山の家の玄関脇が凍りついて滑る。出入りに頗る危険である。そこで火を焚けば少し溶けるのではないかと、息子と話し合い、車載の携帯焚き火台を持ってきて火を付けてみた。
落ちていた落葉松の枝を集めて火を漬けてみたが、ストーブと違い意外にスムーズに燃え上がらない。石油バーナーまで持ちだして、燃やしてみた。火勢が安定するまではちょっと苦労したが、無事炎が立ってきた。焚き火台は外部で燃やすためのもので、後片付けも簡単にでき、周りを汚すこともない。
屋外の焚き火は何か血沸き肉踊る、といったらオーバーだろうか。どことなく楽しい。人類の特権はどうして定着したのだろうか。昔の人は火をたくことに、便利さだけでなく楽しさを感じたのではないか。暖を取るのと、炎をしばらく楽しんだ。
結局、周りの氷は溶けたがかけた労力に見合うものではなかった。今度は融雪剤でも撒いてみよう。