以前に一度読んだのであるが、少し気になりまたページをめくってみた。
ベストセラー「バカの壁」の著者養老孟司の本である。
「養老訓」養老孟司著 新潮社刊 1200円(税別)
歳を取ってきたら、どう生きるべきなのだろうか。
著者は一言で言うなら、年をとったらそれなりに素直に、目の前の現実と向き合って生
きなさい。ということだろう。
いままで、体験、ルール、観念、常識と言われる事柄などに如何に我々は支配さ
れてきたのか。まだ来ない将来に対していたずらに不安になっていないのか?
私自身まさに彼の指摘通りの傾向で過ごしてきている。
いくつか記憶に残った項目をあげるならば次のとおりである。
素直に感覚に従う。感覚こそ具体的な事実である。
本当によれよれになったら、お金は要らないのでは?
なにより大事なのは体力。
きちんとしたマナーを身につける。
などなど、恵まれた学者の甘さも時折目に付くが、したり顔で先行きの不安を煽
る輩よりはずっとまともである。
なんとなくではあるが、気持ちがデンと座ってきたように感じる。
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