遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

雑踏の国インドへ(3)-ムガール遺跡

2017-12-16 02:48:06 | 行ってきました

ガンジーの火葬台

案内板 似顔絵カットが素晴らしい

遠景

ガンジー銅像と

朝方8時そこそこで、渋滞が始まっていないので、まずはラージ・ガートへ。建国の父ガンジーが荼毘に付された場所。黒大理石で記念碑が作られている。広大な公園になっていて、学生、生徒が見学に来ていた。前回ガンジー記念館を訪れた際、彼のシンプルで深い言葉に感銘したが、記念碑もシンプルである。

つぎに向かったのはレッド・フォート。第5代ムガール皇帝シャー・ジャハーンが建てた巨大な城。赤砂岩で作られていると言うが、逆光でよく色はわからなかった。バスで降りて外側から写真撮影のみだったが、城壁沿いをバスは走り、巨大さは実感できた。向かえにヒンズー教の寺院が立つがこれも立派であった。

途中インド門の前を通る。インド門 (India Gate) は、インドのデリーにある慰霊碑。パリのエトワール凱旋門を基に エドウィン・ラッチェンスによって設計された門型のモニュメントで、第一次世界大戦で 戦死したイギリス領インド帝国の兵士(約8万5千人)を追悼するために造られた。 高さ 42mのアーチには、第一次大戦で戦死したインド人兵士の名が刻まれている。

日本には「凱旋門」はないと思うが、戦勝をおおっぴらに祝う、あるいは誇示する習慣はなかったのだろうか。


雑踏の始まり

レッド・フォート

レッド・フォート前の寺院

インド門

雑踏の国インドへ(2)-貧富の差

2017-12-15 01:56:38 | 行ってきました

ホテルの部屋からースモッグで霞む

立派なホテルである

警備員がガードする 左が荷物検査機入り口

受付とロビー

インド初日の朝は、寝不足も若干の興奮と緊張で6時前には目が覚め、ツアー参加者全員定時間15分前には顔を揃えた。警備は厳重で、昨夜は深夜到着にも拘らずドアーの外で手荷物検査機を通してから受け入れ、ガードマンが目を光らせていた。

ただ街はスモッグがひどく、ツアーの殆どの人がマスクを着用した。本日はデリー市内であちこち観光して回る予定だが、走り出して暫くは中心部から離れていることもあり、スモッグはかかっていたが渋滞は始まっていなかった。

埃っぽい街角では小型3輪タクシーが出動の準備を整え、道端の屋台で朝の食事を取る人、もうぼんやりと立っている人など、アジア発展途上国独特の風景が展開する。ホテルが立派なだけにその対比が際立つ。とにかく人は多い。

はるか向こうに、電波塔のような高いタワーが立っており、この国の勢いを感じさせた。


朝の街角 バス停

最下層?の人達

何やら高いタワーが聳える

ここら辺りはまだ渋滞が始まっていない

雑踏の国インドへ(1)ー夜行便

2017-12-14 03:38:06 | 行ってきました

セントレアではまだ陽が高かった

成田でのラウンジ

ここでのスナックは適度

インドへの旅は成田集合で始まった。セントレアをpm2:30分近くに発ち、成田17:15分発のデリー直行便に乗る。本日は純粋に移動だけだ。成田ーデリーは意外と遠く9時間くらい掛かる。

ANAの専用ラウンジは照明を落として深夜便利用客にも配慮してあり、ローストビーフなども切り分けるサービスをするなどなかなか快適であった。軽く赤ワインで出発を祝った。

ゲートでツアー添乗員木村くんと顔合わせ、30代半ばの明るそうな若者である。
定刻通りのテイクオフ、やはり日本人CAは行き届いていて気持ちが良い。飲みすぎないように注意をし、夕食は和食をチョイスして完食。雑音の多いオーディオにがっかりしながら、眠りにつく。

深夜0時にデリー到着。入国手続も係員が片言の日本語を使うなど親日ぶりを見せてくれ、一時間ほどで迎えのバスに乗る。現地ガイドはアンバルさん、真面目そうな人である。ホテルまで小一時間。街に入ると、深夜にも拘らずあちこちに人がいる。さすがに人口の多い国だ。しかし渋滞もなく2時ころホテル到着。ロビーにはヒンズーの国らしからぬクリスマスツリーの飾られた近代的ないいホテルである。

明日は6時モーニングコールの強行軍で、8時ジャスト出発予定。3時間半ほどしか眠れないが、とにかく部屋に。本日は飛行機とバスに乗っただけなのに時差も関係なくすぐ眠りについた。


ANAのアペタイザー

メインディッシュ


ホテルロビー

ホテルカウンター

本日は眠るだけ

力作6編

2017-12-13 04:59:40 | 


米澤穂信「満願」新潮社 2014年刊
6篇の短編集からなる本書は「このミステリーがすごい」2015年版、週刊文春2014年ミステリーベスト10、「ミステリーが読みたい2015年版」のそれぞれの国内部門で一位を獲得し、第27回山本周五郎賞をも受賞している。

少々へそ曲がりな私は「へ~え」そんなもんかと、いささか斜に構えて読み出したがたしかに面白い。ストーリーの意外さ、さりげない伏線の置き方などプロ作家としてなかなかの力量とお見受けした。

勿論6篇ともが独立しており、類似性は見られない。万灯、柘榴、関守、満願の4篇で示される、人間のオドロオドロした部分も見事に書ききっている。これは傑作集と言って良い。インド旅行の行き帰りの飛行機の中で、残りの頁が薄くなってゆくのを惜しみつつ読んだ。

師走の丸の内

2017-12-12 00:13:53 | 雑感

赤レンガの東京駅舎

丸の内ビル内のクリスマスツリー

年末の東京駅近辺は流石に人出が多く、週末でもあって大勢の人が行き交っていた。丸の内ビルを始め多くの街角、ビル内、地下街ではイルミネーションが輝き、若者や家族連れで賑わっていた。同じ雑踏でも、先日経験したインド・デリーの人混みとは全く雰囲気の違う空気を感じた。

東京駅の赤レンガの建物は風情ある佇まいで、周りの近代的ビル群と対照的な雰囲気で立ち、存在感を示している。設計者はこんな姿を想像だにしなかっただろうが、今となってはとても良いモニュメントになっている。

シリーズ第三弾

2017-12-09 05:10:40 | 


真保裕一「遊園地に行こう!」講談社 2016年刊

ご存知「デパートへ行こう」、「ローカル線で行こう」のシリーズ第3弾。躍動感は「ローカル線・・」の方に軍配があがるが、この作品は職場への密着感、リアリティはなかなかのものである。

最初はアルバイト社員とベテラン社員の、勤務状態の掛け合い物語かと思いきや、途中の配電盤事故から急展開を見せる。ミステリー仕掛けも少し見せるが、ここはあんまり著者の得意ではなさそうだ。

このシリーズの特徴であるが、いつものように悪人がでてこない。みんないずれも善人である。そこにリアリティが欠ける原因があるのではないか。むしろ夢を旗印にアルバイトにも階層を付け、モチベーションを維持し、低コストで人を使う仕組みなどの描写の部分が光っている。どうもこの著者にはミステリーは向いていないようだ。

もう一歩何かを超えれば作品に深みが加わると思うのだが、エンターテイメントにいろいろ求め過ぎなのだろうか。面白い作品であることには違いない。

雑踏の国

2017-12-08 14:23:23 | 行ってきました


手頃なツアーがあったので、1週間足らずのインド旅行に行ってきた。もとより人口13億、面積330万平方km(いずれも日本の約10倍)の広大な国である。6日やそこらで分かるはずはないが、一応空気は吸ってきた。旅日記はおいおい書こうと思ってますが、第一印象は次の通りでした。

とにかく人が多い。オートバイ、3輪タクシー、自動車も街にあふれている。とても我々では運転できないほどの鍔迫り合いを、随所で繰り広げている。乗合バスはホコリまみれでいつも大勢の人が乗り、オートバイ・スクータは狭い座席に密着して3人乗っていた。3輪タクシーは向い合せ4人乗りの所に7人が乗り、さらにもう一人ドアのステップに立ち乗りし計8人というのも見かけた。

またゴミが多い。道路の至る所に散乱している。ゴミの中に街があると言っても良いくらいだ。幸い旅行中には雨は降らなかったが、もし降ったとしたら悪臭がひどいだろうとは想像できる。

ホテルの中はきれいで清潔そうであったが、添乗員からは生野菜、氷のたぐいは摂取禁止の指示が出た。街には商店が立ち並びその前で所在なさげにぼーっと立っている人、道路の縁石に座って眼だけギョロつかせている人もたくさん見た。

貧富の差が激しく、人は多く行き交い、埃とスモッグの多いデリーではあったが、活気に満ちてはいた。日本では失われたバイタリティを感じた一週間であった。

寒鴉

2017-12-01 04:57:03 | 雑感


いよいよ師走12月である。歳を取ると時の流れはことさら早く、あっという間の一年である。24節気は小雪。72候は「朔風葉を払う」木枯らしが木々の葉を払い落とすころ、のことである。旬の魚は「かます」(あかかます)だそうだが、私はこの塩焼きが大好きだ。口が裂け、歯もギザギザと獰猛な面構えだが、白身の淡白な味わいは絶品である。

家のすぐ脇の電柱にカラスが止まりやかましく啼くが、寒風に逆らって啼く時は毛も逆立ち、鋭く、風音に競うように聞こえる。逆に小春日和の温かい日には、その声もまあるく柔らかく聞こえる。啼き分けているとも思えないので、これは聞く方の受け取り方だろう。

師走は病院の診察やら、年賀状の支度やら、車の手入れなど、何かと雑用が重なるが、一つ一つこまめに片付けてゆこう。外は寒い木枯らしが吹く中、熱燗でかますの塩焼き、なんてぇのは堪えられないだろうなあ。