がんぼのぶらり紀行

北海道オホーツク遠軽で、昭和時代のお茶の間みたいな食堂 やってる おばちゃんです。

初日と2日目

2014年07月30日 09時16分10秒 | 仕事/作業

25日(金)面接

26日(土)勉強会 朝1時間半 1

27日(日)勉強会 朝1時間半 2

28日(月)から来てくださいと言われ、初日なので30分前に到着すべきと心も体も準備する。

よりによってこんな日に、車がなく自転車通勤。息子が早朝から丸瀬布へ出勤するのに必要になったからだ。

運悪く、あてにしていた娘は斜里の友人の家へ一日かけて行くという。

いろいろ考えた上、最善策は私が自転車で往復すればよいということに。 たった一日だし。

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28日(月)えっちらおっちら、慣れぬ自転車を必死に漕いで、午後4時半。店舗に到着。裏口近くの自転車たまり場にとめ、カギをかけ、カギは腰ベルトにひっかける。← 自動車キーも失くさぬ様、カラビナをつけていつも身に着けている。

2階の事務所前へ行き、店長さんに挨拶をし、「教えてくれる担当さんが調理場から来るまで10分ほど、控室に入って待ってて」というのでドアをあけると2人、先客。

挨拶をし、少し話をして、座って壁の掲示物を見ていると担当さんが入ってきた。

しゃべりながら 白衣を2枚、三角巾(誰かが使っていたモノをそのまま渡される)、頭髪にかぶるネット、靴の置場と長靴の貸与(23.5の私にはブカブカ~これは疲れる元)、ゴムカッパ前掛けに苗字あたまの 「お」 と書いて渡される。

着用し、長靴を手に階下へ降り、調理場へ。

挨拶のしかたと実際に挨拶をさせていただき、入り口で手洗い。

そして奥へ。

焼き場、シャリ場、洗い場、巻物、軍艦、ホール・・・などの場所を教えられ、持ち場となる洗い場へ。

二人、いるらしい片方が親切に最初にやることを(少しだけ)教えてくれる。

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大量の皿は、水をくぐらせた後、専用の食器洗浄機を通して所定の場所へ移動する。

その他の食器、調理道具は、目だつ汚れをブラシやスポンジで落としてから、こちらも大型食器洗浄機へ入れ、洗浄が終わる50秒後には素早くトレーを取り出し、次の汚れ物を入れたトレーをすぐに入れてスイッチを押す。

洗浄が終わったトレーの食器類は割れ物はあちら、ホール関係のものはこちら、巻物調理用具はそちら、モノによっては水滴を拭きアルコールスプレーを吹きかけ、大型器具は隣の部屋、バッドはこちら、ボウルはあちら・・

もたもたしているとホールからは次の汚れ物が大型トレイに大量に(平均4人様で、皿60枚以上、湯呑や皿など全部で100点は超える)いくつも一度に帰って来る。

そうしているうちに先に教えてくれていた人が、時間が来たらしく 「一日ありがとうございました~!」と厨房から消えた。

残る一人に引き継がれた指導は、届けるべきモノの場所も把握できていないのに、皿洗いだけでも必死なのに、

「調理さんの声を常に聞き、ちゃっちゃと動かないとダメなんだからね!!」

この日の担当さんは30代と思われるSさん。

「はい!」

 

夢中になっていて聞こえていなかったが、ホールからは握りスタッフがマイクを通して頻繁に厨房にリクエストを送っていた。ホールに響く「握りさん」の声は声質も威勢も良く、イントネーションがいかにも「お寿司屋の板さん」で、私にはチンプンカンプン。宇宙語。何を意味する単語なのかも不明なものが多数。

始まって4時間を超える頃(ほぼ閉店時(笑))、ようやく気持ちに余裕が出て来たか、何を言っているのか聞き取れるようになってきた。

「シャリの補給」「ネタ(冷蔵庫に入っている)を下さい」「(冷蔵庫に入っている)ワサビ、レモン下さい」「皿補給、赤・白・緑2本下さい」「巻物注文です、鉄火1本」「軍艦注文です、〇〇ダブル(2皿)」「汁物です、かに、わかめダブル」、「アナゴ下さい」・・・

私が担当すべく部分はこのうち6つらしい。

「らしい」というのは、実際、させられたから。

教えてくれた担当さんは容赦なく、「言われたらこっちきて!」「これはこう、こっちはこう!」「はい!」「はい!」

すぐに戻らないと洗い場は大量の食器で置くところもなくなっている。ため息をつく間もない。

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気がつけば5時から始まって、早3時間。 まぁ、一番忙しい時間帯でもあるが。

さすがに気が遠くなった。 

当然予想はしていたが、初日からこんなに ”体力消耗する仕事” は続くのだろうか・・・慣れない故とはいえ、できるのだろうか・・・

体力には自信があるはずの 「このσ(^^)」 が音をあげるほどなのだ。 そこらの専業主婦やってるような奥様には絶対に続かない仕事だと確信した。(笑)

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午後10時を過ぎたあたりか、担当さんに「ほら!次!!」と声をかけられ、スポンジと洗剤をもってくるように指示が飛ぶ。洗い場、冷蔵庫、食洗器の洗浄。内部の部品まではずしてスポンジで洗い水で流し塩素タオルで拭いてアルコールスプレー。

消毒薬などの液剤補給、スポンジや道具の始末、しまいのチェック表・・・

目まぐるしすぎて何が何やらさっぱり頭に入らず、5時間いったい何を覚えたのか、と。 ← 全て脳味噌を通過、まったく覚えられていない。

「続けられるのかな・・・(不安)」

2階の控室に戻り着替えようとすると、「ありがとうノート、かかんきゃないからね!」とノートを渡される。

「何と書けば・・」

「ありがとうノートだから。Sさんにたくさん教えてもらってありがとうございました!って書けばいいのさ!」

「はい、わかりました」

色ボールペンを渡されたが、薄いグリーンで自分の目には何を書いているのかよくわからない。5行程度、書き込んでノートとペンを返し、「明日、またお世話になります。」というと、そこにいるメンバーは皆 「明日休みだし!」

「あ、はい。ではまたこれからもよろしくお願い致します」 とお先に失礼。

ドアを閉めると事務所の机で遅いお弁当を食べている店長さん。「今日はありがとうございました。また明日お世話になりに来ます。お先に失礼します。」 店長さん、声が枯れて全くでない声で「ご苦労様でした。明日もよろしくお願いします」

疲れ果てた身体にむち打ち、「あれ、ライトつかない?どうやるんだ?」と10分程奮闘後、自転車でまたエッチラオッチラ自宅までの長距離をノタノタ走る。

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翌日、作業前に控室で休憩中の握りスタッフから聞いたところによると 初日は 「日が悪かった」 そうだ。

「土用丑の日」でチラシが入り、来客が多くウナギが大量に出、店舗が通常よりも忙しかったことに加え、私に教えてくれる人が、一気に何もかも教えすぎたという。

結果、これで続かず、「自分にはできないのでやめます」 になるらしい。

今日教えてくれた担当さんは、

「初日はどんなに忙しくても皿洗いのみやってもらいます。2日目は皿洗い+清掃」

「3日目にシャリ補給や皿の補給、運び方、ネタの補給があるので冷蔵庫内の保管場所を覚えてもらう」

「アナゴの注文が入ると、温蔵庫に保存してあるアナゴや、なければ冷蔵庫から出して焼いて、皿に取り握りスタッフさんに渡す、4日目にそれも教えるね」

やることが多ければ多いほど、日数をかけて教えないと、全部やらせるとパニックを起こして焦って皿をひっくりかえしたり食器を壊したり、結局落ち込んで「やめます」になってしまうという。

うん。まさにそうだったわ。

3日目・4日目は当初希望を出している水木「休みます」

完全休みは一生取れないけど、まずは普段の体力まで、疲れた身体を元に戻します。金曜日からまた頑張ります。


内容掲示

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