BARホンダ、ヨーロッパGPからの復帰決定

 5/9に、何の根拠もないけれどBARホンダの2台のマシンがモンテカルロのスターティンググリッドに並んでいるような気がしてならないと書いたけれど、やっぱりそれは叶わぬ夢であったようである。

 私がなぜそんな期待をしたのかと言えば、FIA国際控訴裁判所の裁定を不満としたBARホンダチームがしかるべき民事訴訟を起こし、モンテカルロのスターティンググリッドに2台のマシンを並べるために必要な何らかの仮処分を引き出すことが出来るのではないかと考えたからであった。しかし、BARホンダは5月12日にFIA裁定を受諾する旨の声明を発表た。つまり、次のモナコGPでBARホンダの姿を見ることはできないということだ。

 問題は「FIA国際控訴裁判所」だな。どうも怪しい。つまり今回のペナルティーに関しては、燃料タンクに関する「疑惑」についてサン・マリノGPのレーススチュワードが問題なしとしたことについてFIAが不服としてFIA国際控訴裁判所に提訴したわけだ。不服だから自分の組織内にある裁判組織で裁判をする。そんなのありなのか?結果は初めから見えているぞ。

 BARホンダ問題の決着が着いたと思ったらこんどはトヨタチームのスーパーライセンス問題だ。トヨタチームの二人のドライバーのスーパーライセンス更新手続きに不備があったために、サンマリノGPまでの結果が剥奪される可能性があるというのだ。

 主なエンジンサプライヤーが、FIAが統括する現在のF1のあり方に疑問を持ち、新しいリーグを立ち上げる構想をもっているのは周知の事実だが、今回の問題はこういった動きに対するFIAのけん制に思えてならない。言うことを聞かなければいつでも裁判にかけてFIAに有利な裁定を引き出し、あるいはF1から追放するぞと脅しをかけているのではないだろうか。公正を保つためには、少なくとも裁判機関をFIAとは関係のないところにおかなければならないだろう。


 さて、今日の1枚は1987年のロータス・ホンダ99Tだ。カーナンバー12は勿論アイルトン・セナのマシン。アクティブサスペンションに苦しみながらもモナコを含めこのマシンで4勝している。

今日の恩田の森の様子はこちらからご覧ください。

 恩田の森

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