唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
たった100台のために
郷秋<Gauche>が定期購読しているCAR GRAPHIC2月号がようやく手元に届いた。どうしてかと言えば、毎月の号が発売になると私のオフィスまで配達をしてもらっているのだが、2月号が届くはずの昨年末にはすでに年内の仕事を終えてオフィスがクローズとなってしまったからなのである。そんなわけで仕事始めの今日、他の定期購読の2誌、注文していた単行本3冊とともに手元に届いたのである。
雑誌が届くと各記事の読むべき順序を探るために、前から後ろからパラパラとページをめくるのが常なのであるが、そんな折にHONDAのS2000の広告のページに目がとまった。登場から6年目にして大きく変わったS2000の広告である。
何が変わったかと言えば、エンジンが変わった。S2000というネーミングからは当然のように2000ccエンジン搭載を想像するのだが、昨年11月に登場したNew S2000はなんと2200ccのエンジンを搭載している。それではS2000ではなくS2200ではないかと言うことになるのだが、メスセデスやBMW各車の例を引くまでもなく、モデル名の数字と排気量とは必ずしも一致していなくても良い昨今であるらしい。
マイナーチェンジされたS2000は排気量を10%増やしながらレブリミットと最高出力を抑え、実用回転域(3000~6500回転という「S2000的」中回転域)でのトルクを太くするなど特に街中での扱いやすさを大いに改善しているようだが、これまでのモデルとの最大の違いは実はエンジンではなく、スロットルが「ドライブ・バイ・ワイア」になったことなのではないだろうか。
「ドライブ・バイ・ワイア」とは、アクセルペダルとスロットルの開閉が機械的に接続さらているのではなく、電気信号により操作される(アクセルペダルはエンジンの回転数を制御する「ボリューム」)というものである。旅客機の世界では「フライ・バイ・ワイア」と呼ばれ、すでに実用化され10年以上経つ装置であるが、ここに来て市販車においてもこの技術が導入・一般化される時期を迎えたということなのであろう。
スロットル開閉を電気的に制御すると言うだだけではなく、この技術を用いれば今後はその中間に置いた電子装置の制御によりドライバーによるアクセルのオン・オフとは関係なくクルマの走行にとって最適なエンジン回転数に制御することなどが可能になる。クルマのインテリジェント化を更に押す進めるためには不可欠の技術なのである。
そんなS2000の広告がCG誌上において2ページ見開きで展開されていたのである。デビュー後6年を経るクルマの広告を目にすること自体珍しいとも言える。そんな中でクルマ専門誌とは言えども、1年間で400万台のクルマが売れるこの日本で、毎月たった100台(2005年11月実績は92台!)しか売れないクルマのために見開きの広告を掲載するHONDAの「意気」を、やっぱり感じるな。だって、Top of the HONDA、NSXが生産を中止した今、次期NSX登場まではこのS2000がHONDAのスポーツイメージを引っ張っていくことになるのだから。

今日の1枚は、一昨日に続いて帰省中に実家で撮影したシクラメン。
雑誌が届くと各記事の読むべき順序を探るために、前から後ろからパラパラとページをめくるのが常なのであるが、そんな折にHONDAのS2000の広告のページに目がとまった。登場から6年目にして大きく変わったS2000の広告である。
何が変わったかと言えば、エンジンが変わった。S2000というネーミングからは当然のように2000ccエンジン搭載を想像するのだが、昨年11月に登場したNew S2000はなんと2200ccのエンジンを搭載している。それではS2000ではなくS2200ではないかと言うことになるのだが、メスセデスやBMW各車の例を引くまでもなく、モデル名の数字と排気量とは必ずしも一致していなくても良い昨今であるらしい。
マイナーチェンジされたS2000は排気量を10%増やしながらレブリミットと最高出力を抑え、実用回転域(3000~6500回転という「S2000的」中回転域)でのトルクを太くするなど特に街中での扱いやすさを大いに改善しているようだが、これまでのモデルとの最大の違いは実はエンジンではなく、スロットルが「ドライブ・バイ・ワイア」になったことなのではないだろうか。
「ドライブ・バイ・ワイア」とは、アクセルペダルとスロットルの開閉が機械的に接続さらているのではなく、電気信号により操作される(アクセルペダルはエンジンの回転数を制御する「ボリューム」)というものである。旅客機の世界では「フライ・バイ・ワイア」と呼ばれ、すでに実用化され10年以上経つ装置であるが、ここに来て市販車においてもこの技術が導入・一般化される時期を迎えたということなのであろう。
スロットル開閉を電気的に制御すると言うだだけではなく、この技術を用いれば今後はその中間に置いた電子装置の制御によりドライバーによるアクセルのオン・オフとは関係なくクルマの走行にとって最適なエンジン回転数に制御することなどが可能になる。クルマのインテリジェント化を更に押す進めるためには不可欠の技術なのである。
そんなS2000の広告がCG誌上において2ページ見開きで展開されていたのである。デビュー後6年を経るクルマの広告を目にすること自体珍しいとも言える。そんな中でクルマ専門誌とは言えども、1年間で400万台のクルマが売れるこの日本で、毎月たった100台(2005年11月実績は92台!)しか売れないクルマのために見開きの広告を掲載するHONDAの「意気」を、やっぱり感じるな。だって、Top of the HONDA、NSXが生産を中止した今、次期NSX登場まではこのS2000がHONDAのスポーツイメージを引っ張っていくことになるのだから。

今日の1枚は、一昨日に続いて帰省中に実家で撮影したシクラメン。
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