HDD内臓ミニコンポ

 新聞を読んでいて「HDD内臓ミニコンポ発売」と言う記事が目に付いた。メーカーの広告ではなく「情報ボックス」というコーナーで紹介された記事だ。

 その記事には、日本ビクターが40GBのHDDを内蔵したミニコンポを発売したらしい、店頭価格は9万円程度らしい、最大で2万曲保存できる、らしいことが書かれている。HDD内臓ビデオデッキが流行っていることは知っていたけれど、ミニコンポにまでHDDが内蔵される時代になったとは、知らなかったがiPodのミニコンポ版、当然ありだな。

 試しに「HDD内臓ミニコンポ」で検索をしてみたら、これはもう常識らしいということがわかった。HDDの容量にもよるけれど5万円台からあるらしい。それにしても2万曲って、いったい誰がミニコンポに2万もの曲を入れるんだろう。2万曲って、1曲1分の曲だったとしてもだ、全部聞くのに2万時間必要だってことだ。そんなもの、必要あるのか?
大体、ミニコンポなんてすぐに壊れる。曲データのバックアップはどうするんだ?

 そもそも1分の曲が2万曲入るのか、2時間を越すクラシックの大曲が2万曲入るのか、書いてないじゃないか。これじゃ「数字のマジック」じゃなくて「数字のインチキ」もっと言えば「数字の詐欺」だな。「数字」の名誉のために付け加えるならば、数字そのものはインチキでも詐欺でもない。数字を使う「人」が、インチキだったり詐欺だったりするということだ。

 ところで、iPodの類が流行りだした時からずっと疑問に思っていることがある。例えばiPodで音楽を聴いている人は、今聴いているその曲がいったい誰がいつ作ったのか、どんな背景があってできた曲なのか、いったい誰が演奏しているのか、指揮者は誰なのか、POPS系の場合には、例えばアレンジャーは誰なのかとか、この「いかした」ベースを弾いているのは誰なのか、バックコーラスなんというグループなのか・・・ナドナド、気にならないのだろうか。

 きっと気にならないんだろうな。だからiPodの類が流行るんだ。郷秋<Gauche>は、BGMとしてかけ流しているときは別だけれど、ライナーノーツを読みながら、今度はこの作曲家のこの作品を聴いてみようとか、この演奏家のあのアルバムを聴いてみようかとか、作曲された時の時代背景とか、作曲者のその時の心情などに想いを馳せながら聴くことが多い。まっ、今時「流行らない聴き方」なんだろうな。いいさ、郷秋<Gauche>は丸い物をクルクル廻して聴くからさ。


 今日の1枚は、いったいどこで撮影したものだと思いますか?手前の冬枯れの森はなるせの森、遠くの山は丹沢、その間にある建物は町田市街地にある高層マンションです。手前の高圧電線が邪魔だけれど、最近手に入れた450mm相当の望遠レンズを通りしてみると、これまでとは違った場所のように見えるものですね。
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