こういうことって、やっぱりあるんだ

 新しい三脚を買いました。これまでは「おもちゃ」に毛の生えたようなものしか持っていなかったのですが、無理をしてちょっといいものを買いました。カメラやレンズにかなり注ぎ込んでいる人でも三脚はと言えば相当お粗末なものを使っていると言われるほどに二の次、三の次にされがちなものなのです。それでいながら三脚は風景写真やマクロレンズを使った接写では必須であり、どれだけちゃんとしたものを使っているかで、実はその人の写真観が量れるほどのものでもあるのです。

 郷秋<Gauche>がこれまで使っていたものはアルミ製の4段、重さ約1.5Kgと、毎週の散歩の時にデイパックに括りつけていくにはちょうどよい大きさ・重さで、草丈の低い花を接写するときには重宝だったのですが如何せんエレベーターを相当伸ばさないとファインダーが目の高さまで来ない代物だったのです。

 今回購入したのは3段でエレベーターを上げなくてもファインダーが目の高さに来るし、脚の径が27mmありますので結構がっしり安定しています。脚の素材がカーボンファイバーですからそれでいてテーブルを入れても2.190Kgとなかなかの軽量です。ただし、実際に使うときには安定させるためにエレベーター下部のフックにレンズの入ったウエストポーチをぶら下げたりストーンバッグに文字通り石ころを乗せたりする必要はありそうです。

 せっかく脚がカーボンファイバーで軽いんだからこれまで使っていた三脚の小振りなテーブルに付け替えたら総重量2Kgを下回るのではないかと思いついたのでしたが、今にして思えばそれが間違えの始まりだったようです。テーブルを外そうと垂直方向用のパンハンドルを握ってグイっと廻したところが、なんと・・・ポキリ。

 テーブルにねじ込まれている部分は勿論金属製なのですが、その先のゴム製の「握り」との間がなんとプラスチックだったのです。その部分でポキリ。勿論軽量化のためにそのような構造にしたのでしょうが、いささか強度不足。あるいは製造上の問題があってプラスチック部分が計算上通りの強度を発揮できなかったのかも知れません。

 新しい物を買おうとするとあるいは買うと、これまで使っていたものが途端に機嫌をそこねることは、クルマでもよく経験することですが「三脚よ、おまえもか」という気分の郷秋<Gauche>なのであります。仕方がないので今日の帰りにヨドバシに寄ってパーツとしての取り寄せを頼んで来ました。「大は小を兼ねる」という言葉はありますが、やはり最良の成果をあげるためにはその目的にもっとも相応しい道具が必要になります。時により使い分けができるように手持ちの道具はちゃんと整備しておきたい郷秋<Gauche>なのでありました。


 今日の一枚は、野薊(のあざみ)。葉も花もトゲトゲ。この棘で外敵から身をまもって来たのでしょうか。
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