D4000ではなくD3100

 Nikon Rumorsによれば、数週間後に登場するNikon(ニコン)の新しいDSLR(デジタル方式一眼レフ)の型番は、予てより噂のD4000ではなくD3100になるとのこと。

 ニコンはD二桁の型番(モデル名)を使い果たし(正確に云えばまだD10、D20、D30は残っている)D4桁の型番に移行したが、折角4桁に移行しても下3桁が000、実質的に使われるのが「千の位」だけなら早晩番号を使い果たしてしまう。もう少し上手にネーミングせよと郷秋<Gauche>は度々書いていたのだが、ここに来てニコンもようやく郷秋<Gauche>のアドバイスを受け入れたようである(^^)。

 しかしだ、どうせならD3100じゃなくてD3001とかD3010でも良かったんじゃないか?3100は「さんぜんひゃく」と読まれる(呼ばれる)だろうが3010だと「さんまるいちまる」、3001なら「さんまるまるいち」と呼ばれることになるんだろうな。3100の次を3101(さんいちまるいち)とすれば、もう当分番号を使い果たす心配はなくなる。いずれにせよ、折角4桁にしたのだから下3桁を有効活用しない手は無い。

 4桁型番と云えば、郷秋<Gauche>はIBMの4331(よんさんさんいち)や4361(よんさんろくいち)を思い出すぞ。かなり昔の話だが随分とお世話にもなったものだ。このクラシックコンピュータ(小型とは云えどもメインフレームだ)についてはそのうちにゆっくり書いてみたいものである。

 カメラの話に戻ろう。このD3100の画素数は現行のD3000と同じ1000万画素だと云う。画素数インフレ時代が長く続いたデジタルカメラの世界において、これこそニコンの良心の発露であると、郷秋<Gauche>は云いたい。ようやく画素数競争から離れ、本当の意味での「高画質」を目指す動きが出てきたと云ってもいいだろ。ただし、この動きが「一般」ユーザーに受け入れられるかどうかは怪しいが。

 先週まで開催していた郷秋<Gauche>の小さな写真展では写真の大きさを四切(よつぎり)ワイドに統一してスタートしたのだが、実は10日目に一枚だけ半切(はんせつ)ノートリ(ミング)に架け替えをした。こちらのページの1枚目の左端の写真がその半切ノートリである。他の写真(四切ワイド)と比べると一回り大きいのがお判りいただけるだろうか。広めの壁に1枚だけだったことと、この写真が案内状にも使った「タイトル・チューン」であったことから大きくしたものであるが、実はこの写真は600万画素のD70で撮ったもの、つまり600万画素あれば半切まで引き伸ばせるということなのである。

イメージセンサーが同じサイズのまま、画素数が増えることは画質の低下、取り分け高感度撮影時の画質の低下を意味する。その点でD3100が本当に1000万素で登場するのであれば、大いに歓迎すべきことである。「高画素至上主義よ、さようなら」である。ただし、正直なところを云えば600万画素のデータから半切への引き伸ばしがギリギリであることも事実。

 今回はまったくのノートリミングだったのでOKであったのだが、プリント前に若干でもトリミングすることを考えれば600万画素以上欲しいのだが、1000万画素あれば文句は無く。普通はせいぜい伸ばしてもA4、頑張っても四切ワイド(B4にほぼ等しい)であり半切ノートリ(A3にほぼ等しい)まで伸ばす機会はまず少ないだろうから。 


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は「栗」。写真の右下に注目して欲しい(写真を補強するためのキャプションではなく、キャプションがないと理解できない写真。悪い写真の見本である)。既に一週間前でこんなに大きくなっている「いが」。栗と云えば秋のものと思いがちだが、実は晩夏の味覚と云っても良いほどなのである。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )