完走すれば「印象的なパフォーマンス」なのか?

 ヒスパニア・レーシングのリザーブドライバーである山本左近が突然にイギリスGP本選を走ったのは一週間前のことだが、次戦ドイツGPも左近が走ることになった模様。ただし、イギリスGPではブルーノ・セナに代わっての出走となったわけだが、今度はカルン・チャンドックの代わりらしい。

 本来のレースドライバーが怪我や病気でもないのにリザーブドライバーが走るというのは通常考えられないことである。当然契約書では毎レース本選に出走することが保証されているのではないかと思うのだが、同時に「前項に関わりなく、特段の事情があるが場合には甲を出走させず、乙の指名するものを出走させる事が出来る」みたいな条項がどこかに入っているんだろうな。魑魅魍魎、海千山千の世界だ。

 いずれにしても一週間後のホッケンハイムでは山本左近がカルン・チャンドックに代って走ることになるようである。例えば小林可夢偉がそうであったように、チャンスが与えられなければ、そしてそのチャンスを生かす事ができなければF1のレギュラードライバーの座を確実なものにすることはできない。その意味で、山本左近はチャンスを得たのだから、それを生かす事が出来るかどうかは山本次第と云うことである。

 しかしだ、ヒスパニア・レーシングはプレスリリースの中で「イギリスGPで印象的なパフォーマンスをみせてくれた左近に、次の機会を与えることにした」と、2戦連続出走の理由を説明しているが、「イギリスGPで印象的なパフォーマンス」って、最下位で完走するのが「印象的なパフォーマンス」なのか? 余りに寂しいぞ、ヒスパニア・レーシング!


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、奈良川の岸に咲く姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)。梅雨明けの日の強烈な日差しにも負けない花色であるが、川面に映る姿は意外と清しい。
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恩田の森、更新

 昨日恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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