「を」を何と呼ぶ

 5日に「佐々木さんの『々』は何と云う文字?」と題する小文を書いたが、今日も同じ「新聞社も知りたい日本語の謎」をネタにした記事である。「新聞社も知りたい日本語の謎」によれば「を」の呼び名にも方言があるらしい。ざっと紹介するとこんな感じ。

 「わをんの『を』」「くっつきの『を』」「後ろの『を』」「あとの『を』」「かぎの『を』」「腰まがりの『を』」「重い『を』」などなど。「重い『を』」は「新聞社も知りたい日本語の謎」によれば、埼玉、栃木辺りの「主流」らしいが、栃木のお隣、福島生まれ育ちの郷秋<Gauche>はずっと「重い『を』」だと思っていた。

 また、「を」の発音について、郷秋<Gauche>は普段は「o」と発音しているが正しくは「wo」だと思っていたのだが「新聞社も知りたい日本語の謎」によれば、「お」と「を」を明確に区別したのは平安時代までであると書かれていた。

 試しに広辞苑を引いてみたが「新聞社も知りたい日本語の謎」と同じ事が書かれており、隣接する項目の「ゐ」についても「wi」と発音し「い」区別したのは平安時代まで、「ゑ」(「we」)も同様で現在は「え」との区別はないと書かれていた。子どもの頃に「正しくは小さく『w』と入れるのだ」と習ったのはなんだったのだろうか。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、緑濃いなるせの森の畑。たいした距離ではないが湿度の高いこの時期ゆえに霞んで見える。
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