ポスタリゼーション

 郷秋<Gauche>の写真の基本は「リアリズム」である。若き日の郷秋<Gauche>は、かの土門拳が1950年代に提唱した「絶対非演出の絶対スナップ」という方法論(これを「リアリズム写真」と云う)を継承する写真家の薫陶を受けている。

 今では横浜に残された里山「恩田の森」を主たる撮影対象としている郷秋<Gauche>だが、考え方の基本には「リアリズム写真」があるから、風景としての「恩田の森」のみを撮るのではなく、少なくない数の「森に住む人」の働く姿が、たとえ小さくでも登場する。

 同じ理由から写真のトリミングや加工は最小限に抑えている。「トリミングの必要のないフレーミング」を厳しく教えこまれたのである。今ではPC上での画像の加工はいとも簡単にできるが、これもしないか、しても最小限にとどめる。だからROWでの撮影は必要ないと考えている。

 しかし、「リアリズム写真」だけが写真ではない。フィルム時代には考えられなかった画像処理が可能となった今、オリジナルの画像を加工して新たな作品を生み出すこともまた写真の楽しみの一つであるとも考えている。この頃そんな気持ちが頭をもたげて来てもいる郷秋<Gauche>が、早速こんな絵を作ってみた。今更と笑われるかも知れないが、画像加工の練習である。


 ちなみにこれは「ポスタリゼーション」。ポスターカラーで描いたかのように見せる処理であるが、これはRGB各10色、計30色で表現したもの。RGB各2色、計6色から255色×3まで、任意の色数を選択できるが色数が増えれば元の写真との違いが少なくなり面白みはなくなってくる。
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